チャンピオンズリーグのリーグフェーズ第3戦。インテルは10月21日21:00(CEST)にブリュッセルでユニオン・サン=ジロワーズと初対戦する(日本時間では22日4:00)。直近2戦連続無失点で勢いに乗るチームに対し、ベルギー王者は新指揮官デイヴィッド・ユベール体制で再出発。歴史的初対戦の緊張感と、ラウタロを軸にした現インテルの完成度がぶつかる。セリエA愛、インテル愛を胸に、数字と文脈でこの一戦のポイントを整理する。
“Inter have never won their first three Champions League games while keeping a clean sheet in each.”
まずは守備の再現性。22/23以降のCLでインテルは38試合中22試合クリーンシート(58%)を記録し、欧州屈指の堅牢さを示している。鍵はゾーンの連動と最終局面の対応速度、そしてソンマーのセーブ価値。被枠内シュートのxGに対し-6.98の“セーブ超過”は、拮抗した試合での勝点上積みを裏付ける。攻撃面ではキャプテンのラウタロが2025年CLで9試合10得点、決定率48%と“少ないタッチで沈める”エースの型を確立。周囲のトゥラム、ボニーが縦関係で走り、内外のレーン交換で最終ラインを拉致する構図が機能している。 対するユニオンSGは代表ウィーク中にユベール新監督へ交代、初陣で国内リーグを3-1で勝利。3-4-2-1で圧縮と即時奪回、両WBの推進力で一気に縦へ出る。PSVに3-1で勝ちながら、ニューカッスルには0-4で沈んだ振れ幅が示す通り、前からハメに来る局面と背後を空ける局面の揺らぎが弱点。インテルは前進時にインサイドハーフが降りる“偽SB化”で数的優位を作り、相手CH背後のハーフスペースを継続的に突けるかがカギ。前半はハイプレスで主導権、後半はブロック移行とカウンターで仕留める“二相ゲーム”が最適解だ。
個人的には、CLでの今季インテルは「守備が攻撃を呼ぶ」理想形に近い。ソンマーの安定感に最終ラインの判断速度、前線の仕事量が噛み合い、1点先行すれば試合運びに迷いがない。ラウタロのキャプテンシーは数字以上で、ハードワークでチームの規律を底上げし、若手のボニーがその熱に乗る。初顔合わせの緊張感はあるが、こういう夜に勝ち切れるのが“強いインテル”。オリンピコで得た自信を欧州の舞台で証明し、リーグフェーズ序盤を3連勝で抜けられれば、春への道筋がさらに鮮明になる。
ユニオンSGは勢いがあるが、ゲームプランと層の厚さでインテルが優位。先制点とクリーンシート継続がテーマだ。審判はスウェーデンのグレン・ニューベリ。荒れさせずに試合を進められれば、敵地でも勝点3は見える。欧州での“堅さ”をもう一段階引き上げ、ラウタロの記録更新と若手の台頭を並立させたい。
記事タイトル: Champions League: Union SG vs. Inter, the complete guide
出典元記事URL: https://www.inter.it/en/news/champions-league-union-sg-vs-inter-the-complete-guide
公開日: 2025/10/19
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最終更新: 2025年10月19日