インテル、ニコ・パス獲得に5800万ユーロ準備 ― レアル・マドリードの再買い戻し権が最大の障壁に

インテルが、今冬または来夏の移籍市場に向けてコモの天才MFニコ・パス獲得に本格的に動いているという。アルゼンチンの『TyC Sports』によれば、クラブは**約5800万ユーロ(約93億円)**という大型オファーを準備中。 ただし、パスの保有権にはレアル・マドリードが深く関わっており、この取引は単なる“高額移籍”では済まない構造的複雑さを抱えている。
ニュース要約
インテルはニコ・パス(21歳)の獲得に向け、約5800万ユーロの正式オファーを準備。 ただし、レアル・マドリードは2026年と2027年に再買い戻しオプションを保持しており、さらに将来的な売却時の50%分の権利も保有している。 トッテナムも今夏に獲得を試みたが、コモとマドリードの両クラブが拒否したため実現しなかった。 現在、ニコ・パスは2025-26シーズンで**4ゴール4アシスト(チーム9得点中8得点に関与)**と圧倒的なパフォーマンスを見せている。
“Inter are preparing an offer close to €60m to sign Como star Nico Paz, despite Real Madrid’s option to re-sign the 21-year-old.”
分析・考察
ニコ・パスの去就を巡る構図は、単なる「若手獲得」ではなく、欧州クラブの育成モデルと移籍ビジネスの縮図と言える。 彼はもともとレアル・マドリードの育成組織出身。2024年にコモへ完全移籍した際、マドリードは「再買い戻し条項」と「将来利益の半分」を確保した。 つまり、インテルが彼を獲得するには、コモだけでなくマドリードの同意も不可欠という極めて特殊な契約構造になっている。
現時点での市場評価は飛躍的に上昇中。21歳ながらセリエAで**チャンス創出数22(リーグ2位)**を記録し、プレーメーカーとして圧倒的な存在感を発揮している。 彼の特徴は、テクニックと戦術理解の高さ、そして何よりも“空間を読む力”。このプレースタイルは、キブ監督のポゼッション型+トランジション重視の戦術に理想的にフィットする。
また、インテルの補強戦略にも合致している。クラブはオークツリーによる安定した財務基盤のもと、「25歳以下の即戦力」を中核に据えた再編を進めており、ニコ・パスはその象徴的ターゲットといえる。 ただし、最大の障壁はマドリードの意向だ。シャビ・アロンソ監督も「まだ議論するのは早い」とコメントしており、彼を2026年以降に呼び戻す可能性も排除していない。 つまり、インテルが獲得に成功するためには、金額だけでなく、将来的な利益配分や再売却条項の再交渉といった複雑な交渉が避けられない。
まとめ・今後の展望
インテルが提示する5800万ユーロは、ニコ・パスの才能への最大級の評価であると同時に、クラブが“次の世代”を本気で見据えている証でもある。 マドリードとの駆け引きが今後の鍵を握るが、もし実現すれば、セリエAの勢力図を大きく変える可能性がある。 コモで輝く若き才能が、ミラノの青黒いユニフォームに袖を通す日は、そう遠くないかもしれない。
引用元情報
記事タイトル: From Argentina: Inter prepare 58m offer for Nico Paz
出典元記事URL: https://football-italia.net/from-argentina-inter-58m-offer-nico-paz/
公開日: 2025/10/24
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最終更新: 2025年10月24日
