
ディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)の23歳の右サイドバック、モリス・ヴァリンチッチ(Moris Valincic)の代理人アドリアン・アリアイ(Adrian Aliaj)が、セリエA(Serie A)移籍の意思を公に認めた。クロアチアのユタルニ・リスト(Jutarnji List)のインタビューで「イタリアが次のステップだと考えている」「イタリアの全ビッグクラブが獲得に並んでいる」と語った代理人——インテル・ミラノ(Inter Milan)はパレストラ(Marco Palestra)の4000万ユーロという高額な値札に苦しむなか、1500万ユーロの現実的な代替案としてこの名前を手放していない。
ヴァリンチッチへのインテルの関心は1月の移籍市場に遡る。しかし同月にディナモ・ザグレブからレオン・ヤキロヴィッチ(Leon Jakirovic)を獲得したことで、ヴァリンチッチへの優先度は一時的に下がっていた。
それでもデンゼル・ドゥンフリース(Denzel Dumfries)の去就が不透明ななか、右サイドの補強候補としてヴァリンチッチはジュゼッペ・マロッタ(Beppe Marotta)CEOのリストに残り続けている。最優先はパレストラだが、アタランタ(Atalanta)が要求する4000万ユーロはインテルの予算を圧迫する金額だ。ヴァリンチッチの1500万ユーロという評価額は、パレストラが獲れなかった場合のプランBとして十分に機能する水準だ。
代理人のアリアイは率直だった。「この夏にディナモを離れるべきだと考えており、それは現実的な見通しだ」と述べ、ディナモ側の復帰後のマネジメントに対する不満も口にした。「秋に大きなポテンシャルを見せた選手に対して、復帰の準備をもっと慎重にすべきだった」と、フィジカルとメンタル両面での調整不足がパフォーマンスの波に繋がったと分析している。
インテル以外にもACミラン(AC Milan)、ナポリ(Napoli)、ラツィオ(Lazio)、ローマ(Roma)、ボローニャ(Bologna)がヴァリンチッチに関心を示している。代理人は「1500万ユーロは絶対に現実的な金額」と明言しつつ、ディナモが納得しなければ残留する用意もあると交渉の幅を残した。
原文: "All the Italian giants have lined up to sign him. We do not hide the fact that we see Italy as the next step in his career. He is now 23, and in our view, he is ready for the next step; he needs it."
訳: 「イタリアの全てのビッグクラブが獲得に並んでいる。イタリアが彼のキャリアの次のステップだと考えていることは隠さない。23歳の今、次のステップに進む準備はできている。彼にはそれが必要だ」
原文: "When Italian giants such as Napoli, Roma, Bologna, Lazio, or Milan see you as a player who could strengthen their squad, €15 million is an absolutely realistic figure at that level."
訳: 「ナポリ、ローマ、ボローニャ、ラツィオ、ミランといったビッグクラブが戦力として見ているなら、1500万ユーロはそのレベルにおいて絶対に現実的な金額だ」
パレストラの4000万ユーロとヴァリンチッチの1500万ユーロには2500万ユーロの差がある。しかしこの差が純粋に実力差を反映しているかは議論の余地がある。パレストラはセリエAで32試合に出場しドリブル成功65回という突出した数字を残した21歳のイタリア人だ。一方ヴァリンチッチはクロアチアリーグでシーズン後半にパフォーマンスの波があり、ベンチを経験した23歳。リーグの格差、年齢、国籍、安定感の差が価格に反映されている。ただし1500万ユーロのヴァリンチッチが「身の丈に合った投資」としてインテルの財務計画にフィットしやすいのも事実だ。コネ(Manu Kone)に4000万ユーロ、ムハレモヴィッチ(Tarik Muharemovic)に3000万ユーロと大型投資が重なるなか、右サイドに4000万ユーロをさらに積むのは予算的に厳しい。パレストラが「理想」なら、ヴァリンチッチは「現実」と言えるだろう。
代理人が「イタリアの全ビッグクラブが並んでいる」と語るとき、それをそのまま真に受けるべきではない。移籍市場において、代理人が複数クラブの名前を挙げるのは競争を煽って移籍金と年俸を吊り上げる定番の手法だ。インテル、ミラン、ナポリ、ラツィオ、ローマ、ボローニャの6クラブ全てが本気でヴァリンチッチを追っているとは考えにくく、実際に具体的な交渉段階にあるクラブは1〜2つだろう。しかし代理人がインテルの名前をリストに含めていること自体が、ネラッズーリの関心が消えていないことの傍証にはなる。1500万ユーロという価格を「現実的」と繰り返し強調している点は、ディナモとの交渉がこの線で進んでいることを示唆しており、買い手にとってはポジティブなシグナルだ。
インテルの右サイド補強の全体像は、ドゥンフリースの去就という1つの変数に集約される。延長が成立すれば、4000万ユーロのパレストラを獲る緊急性は薄れ、ヴァリンチッチの1500万ユーロは「将来の投資」としての色合いが強まる。解除条項が発動されてドゥンフリースが去れば、パレストラが第一候補に浮上し、ヴァリンチッチはそのバックアッププランになる。さらにパレストラの交渉がアタランタの強気の姿勢で決裂すれば、ヴァリンチッチが繰り上がりで最有力候補に昇格する。ゼクリ(Moncef Zekri)の420万ユーロは3〜5年後を見据えた種まきであり、来季すぐに戦力になる選択肢は実質パレストラかヴァリンチッチの二択だ。この玉突きの結論は、ドゥンフリースの延長交渉が終わるまで出ない。
「イタリアが次のステップだ」と代理人は言い切った。1500万ユーロのヴァリンチッチがサン・シーロの右サイドを走る日が来るかどうかは、4000万ユーロのパレストラとドゥンフリースの去就という2つのピースの配置次第だ。プランBが繰り上がる夏は、移籍市場では珍しくない。
記事タイトル: Agent Of Dinamo Zagreb Right-Back Confirms “All The Italian Giants Want Him” Amid Inter Milan Interest
出典元記事URL: https://sempreinter.com/2026/04/20/valincic-agent-inter-milan-links-all-italian-giants-want-him/
公開日: 2026/4/20
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年4月20日
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