ラツィオ主力カンチェリエリが負傷離脱　インテル戦欠場の可能性大

セリエA第12節でのビッグマッチ、ラツィオ対インテルを前に、ビアンコチェレスティに痛手が走った。チーム得点王のマッテオ・カンチェリエリが、アタランタ戦で筋肉系の負傷を負い、早期交代。スカイ・スポーツの報道によれば、インテル戦出場は極めて難しい状況だという。今季好調を維持していたラツィオにとって、攻撃の要を欠くことは大きな痛手となりそうだ。

ニュース要約

ラツィオFWカンチェリエリ（23歳）がアタランタ戦で負傷交代。検査の結果、筋損傷が判明し1か月程度の離脱見込み。インテル戦（11月9日開催予定）欠場は濃厚。今季セリエAでチーム最多の3ゴール／10得点中を記録しており、チームにとって重要な存在だった。

“Cancellieri suffered a muscle injury in the 0–0 draw with Atalanta and faces a month-long spell on the sidelines.”

分析・考察

今季のラツィオは、昨季に比べ得点力が明らかに低下している。インモービレの得点ペースが落ち、代わって輝きを放っていたのがカンチェリエリだった。彼はパルマでの武者修行を経て復帰後、サッリのサッカーに順応。右ウイングでのスプリントとカットインからのシュートが最大の武器で、インテルの守備陣にとっても脅威となるはずだった。 しかし、今回の離脱により、代役としてはイスクセン（イサクセン）やペドロが起用される可能性が高い。どちらも技術はあるが、スピードや1対1の打開力ではカンチェリエリに及ばない。特にインテルの3バック（バストーニ、アチェルビ、パヴァールら）に対しては“縦への推進力”が欠かせない要素であり、サッリにとっては大きな戦術的制約になるだろう。 一方のインテルは、負傷していたマルクス・テュラムの復帰が見込まれており、攻撃面ではむしろ戦力が整いつつある。結果として、ラツィオは守備的に試合を進めざるを得ない展開になる可能性が高い。

まとめ・今後の展望

マッテオ・カンチェリエリは筋肉損傷により少なくとも11月上旬まで離脱。ラツィオにとってインテル戦を含む連戦は苦しい時期となるが、イスクセンやペドロにとっては存在感を示すチャンスでもある。一方、インテルにとっては首位固めの好機。テュラムが復帰すれば、攻撃面での選択肢も再び広がる。