
2026年の年明け、ドゥンフリースの長期離脱と新戦力ルイス・エンリケの不発という「右サイドの危機」に直面するインテルが、南米市場に解決策を見出したようだ。ブラジルの名門ヴァスコ・ダ・ガマに所属するパウロ・エンリケが、冬の補強候補として急浮上している。アタランタのマルコ・パレストラ(4000万ユーロ)のような「高嶺の花」ではなく、マロッタCEOが得意とするコストパフォーマンス重視の選択肢だ。今回は、この緊急補強の背景と、500万ユーロという破格のプライスが意味するものを分析する。
Sport Mediaset(FCInterNews経由)によると、インテルはヴァスコ・ダ・ガマの右サイド、パウロ・エンリケを1月の獲得リストに加えた。 クリスティアン・キヴ監督率いるチームは首位を走っているものの、右サイドの台所事情は火の車だ。絶対的レギュラーのドゥンフリースが負傷離脱し、昨夏に2400万ユーロを投じて獲得したルイス・エンリケが期待外れのパフォーマンスに終始しているため、即効性のある守備的な補強が急務となっている。
当初のトップターゲットであったマルコ・パレストラ(アタランタ)は、4000万ユーロという法外な値札により冬の獲得は不可能となった。また、代替候補のラフィク・ベルガリ(ヴェローナ)もシーズン中の移籍は認められていない。 そこでマロッタCEOが目をつけたのが、移籍金わずか**500万ユーロ(約8億円)**で獲得可能なパウロ・エンリケだ。セリエA国内市場が高騰する中、インテルは解決策を欧州の外へ求めている。
ここでは、インテルがこの「安価なブラジル人」に白羽の矢を立てた理由を、財政と戦術の両面から紐解く。
この補強の背景には、皮肉にも同じ「エンリケ」の名を持つルイス・エンリケの失敗がある。 昨夏に2400万ユーロという巨額を投じた彼が機能していない今、フロントは冬に追加で大金を投じることに慎重にならざるを得ない。パレストラに4000万ユーロを出して「右サイドに計6400万ユーロ」を使うことは、FFP(ファイナンシャル・フェアプレー)的にも許されない。 だからこそ、500万ユーロという「失敗しても痛手が少ない金額」のパウロ・エンリケが魅力的な選択肢となる。これは積極的な補強というよりは、リスクヘッジの意味合いが強い。
マロッタCEOは、冬の市場で「本命」を獲りに行くことを嫌う傾向がある。冬は価格が高騰しがちだからだ。 彼の手法は、冬には安価で計算できるベテランや、市場価値が割安な国外選手で急場を凌ぎ、夏に本命(この場合はパレストラ)を適正価格で狙うというものだ。 パウロ・エンリケは、攻撃的なブラジル人サイドバックとしての特性を持ちつつ、イタリアの水に馴染めば儲けもの、ダメでも夏までの繋ぎと割り切れる絶妙なプロファイルを持っている。
記事中で「守備的な補強(defensive reinforcements)」と強調されている点に注目したい。 現在のインテルは、ルイス・エンリケの守備の軽さが致命傷になりつつある。キヴ監督が求めているのは、派手な攻撃参加よりも、まずは守備の穴を塞げる選手だ。ヴァスコで揉まれたパウロ・エンリケが、対人守備やアップダウンの強度でセリエAの基準を満たせるかどうかが、スカウティングの最大の焦点となるだろう。
この移籍の正体は、夏に本命パレストラを獲りに行くまでの「時間稼ぎ」だ。 インテルにとって、500万ユーロは決して安い出費ではないが、スクデット争いを勝ち抜くための必要経費としては妥当なラインだ。
ブラジルからやってくる新たな翼が、サン・シーロの右サイドに安定をもたらすのか。マロッタの眼力が再び試される冬となる。
記事タイトル: Report – Inter Milan Add Vasco Da Gama Winger To Their Winter List
出典元記事URL: https://sempreinter.com/2026/01/01/inter-milan-set-sights-vasco-da-gama-winger-paulo-henrique/
公開日: 2026/1/1
※ この記事は引用元の情報を要約・翻訳し、独自の分析・感想を加えたものです(著作権法第32条に基づく引用)
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に、AI・IT技術やサイト運用ノウハウも発信しています。
最終更新: 2026年1月1日
© 2025 nero15.dev. All rights reserved.