
インテルが冬の移籍市場の最終盤で、将来への投資を敢行しました。セリエBのモデナから獲得(今季終了まではレンタルバックでモデナに残留)したヤニス・マソリン。 日本ではまだ馴染みの薄い選手ですが、その規格外のフィジカルと異色のキャリアは、かつてのヤン・ビセックを彷彿とさせます。彼はいったいどのような選手なのでしょうか。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 本名 | Yanis Massolin |
| 生年月日 | 2002年8月20日(23歳) |
| 国籍 | フランス / マルティニーク |
| 身長 | 1.97 m |
| ポジション | セントラルMF / 守備的MF |
| 利き足 | 右足 |
| 現所属 | モデナFC(セリエB)※インテルからのローン中 |
| 市場価値 | 急上昇中(獲得時の評価額は約500万ユーロ前後と報道) |
マソリンのキャリアは、エリート街道とは少し異なる「雑草魂」を感じさせるものです。フランスの下部リーグからスタートし、ベルギーでの武者修行を経てイタリアへ。ステップアップごとに着実に出場機会を増やしていることがデータからも読み取れます。
| 所属クラブ | 所属期間 | 公式戦出場 | 得点 | アシスト |
|---|---|---|---|---|
| モデナFC (ITA) | 2025.7 - 現在 | 13 | 1 | 0 |
| ロイヤル・フラン・ボラン (BEL) | 2023.7 - 2025.6 | 56 | 2 | 3 |
| クレルモン・フット 63 (FRA) | 2022.7 - 2023.6 | 1 | 0 | 0 |
| ムーラン=イゼュール (FRA) | 2020.7 - 2022.6 | 3 | 0 | 0 |
※データは2026年2月1日時点(モデナでの記録は今季前半戦の数字に基づく) ※クレルモン時代は主にセカンドチーム(フランス全国選手権3)でプレーし、トップチーム(リーグ・アン)での出場は限定的でした。
| シーズン | 日付 | 移籍元 | 移籍先 | 移籍形態 | 移籍金 (推定) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025-26 | 2026.1 | モデナ | インテル | 完全移籍 | 約 €5.0m |
| 2025-26 | 2026.1 | インテル | モデナ | ローン | - |
| 2025-26 | 2025.7 | フラン・ボラン | モデナ | 完全移籍 | €900k |
| 2023-24 | 2023.7 | クレルモン | フラン・ボラン | フリー移籍 | Free |
| 2020-21 | 2020.7 | ボルドー U19 | ムーラン | フリー移籍 | Free |
1. フランスでの下積みとリーグ・アンデビュー フランスのムーラン=イゼュールでキャリアをスタートさせた後、2022年にリーグ・アンのクレルモン・フットへ加入。トップチームでの出場機会はわずか1試合に限られていましたが、ここでプロとしての基礎を築きました。
2. ベルギー2部での覚醒 転機となったのは2023年夏。出場機会を求めてベルギー2部(チャレンジャー・プロ・リーグ)のフラン・ボランへ渡ります。ここで2シーズンにわたり56試合に出場し、主力として定着。フィジカルコンタクトの激しいリーグで、その巨体を活かしたプレーに磨きをかけました。
3. モデナでのブレイクとインテル移籍 2025年夏、わずか90万ユーロ(約1.4億円)でセリエBのモデナへ加入。イタリアの水にすぐに馴染み、第13節のフロジノーネ戦(2-2)ではアウェイで貴重な同点ゴールを記録するなど勝負強さを発揮。 その活躍が認められ、加入からわずか半年で市場価値は約5倍に跳ね上がり、インテルへのステップアップを勝ち取りました。
最大の特徴は、なんといっても197cmという圧倒的な身長です。空中戦の強さはもちろん、長い脚を活かしたボール奪取や、相手の懐に入り込ませないキープ力は、セリエAでも十分通用する武器となります。
長身選手にありがちな鈍重さは少なく、広いストライドでピッチをカバーします。守備的なアンカーの役割だけでなく、インサイドハーフ(メッツァーラ)としてボックス・トゥ・ボックスに動くことも可能です。
技術面ではまだ荒削りな部分もありますが、ベルギー2部からセリエBへとステップアップするたびに適応してきました。クリスティアン・キブ監督(あるいは来季の監督)の下で戦術眼が磨かれれば、世界的な大型MFへと化ける可能性を秘めています。
ピエロ・アウジリオSDが彼を獲得した背景には、明確な戦略が見て取れます。
今シーズン(2025-26)終了まではモデナの主力としてセリエBを戦い、来夏のプレシーズンにインテルへ合流する予定です。 そこでトップチームに残るか、あるいはセリエAの中小クラブへ武者修行に出るかは、これからの半年間のパフォーマンス次第となります。
「未来のポグバ」か、あるいは「中盤のビセック」か。インテリスタにとっては、来季の楽しみが一つ増えたと言えるでしょう。
(データ参照元: Transfermarkt)
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に、AI・IT技術やサイト運用ノウハウも発信しています。
最終更新: 2026年2月1日
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