
ひとつの時代が、Instagramの投稿とともに幕を下ろした。サミル・ハンダノビッチ(Samir Handanovic)が[[インテル・ミラノ]]への別れを正式に告げたのだ。選手として11年、スカウトとして1年、指導者として2年。都合14年を青黒に捧げたスロベニア人守護神の次なる目標は、トップチームの監督就任だとトゥットスポルトが伝えている。ゴールマウスの門番から、ベンチの指揮官へ。
ハンダノビッチは7月6日、自身のInstagramでインテル退団を発表した。投稿では14年間の在籍への感謝を綴り、インテルというクラブを「家族」と表現。愛情と誇り、そして感謝とともにネラッズーロの世界に別れを告げた。
そして翌7日、トゥットスポルト(Tuttosport)が次のステップを報じた。インテルU17を指揮してきた46歳は、イタリア国内か国外かを問わず、トップチームの監督としてキャリアを始める準備ができているという。ただし現時点で具体的な就任先は明らかになっていない。
原文: "pronto ad aprire una nuova pagina con entusiasmo, salutando il mondo nerazzurro con affetto, orgoglio e riconoscenza"
訳: 「情熱を持って新しいページを開く準備はできている。愛情と誇り、そして感謝とともにネラッズーロの世界に別れを告げる」(FCInterNewsが伝えたInstagram投稿より)
2012年にウディネーゼから加入したハンダノビッチは、インテルが欧州の頂点から最も遠ざかっていた時期にゴールマウスを守り続けた男だ。無冠の暗黒期を主将として支え、2020-21シーズンにはついにスクデットを掲げた。晩年は正守護神の座を明け渡し、批判の矢面に立つことも少なくなかったが、引退後もクラブに残り、スカウトからU17監督へと裏方のキャリアを積み上げた。この14年の重みは、タイトルの数だけでは測れない。
興味深いのは、彼の歩みが[[クリスティアン・キブ]]のキャリアパスと重なって見えることだ。キブもまた、現役引退後にインテルの育成部門で指導者修行を積み、外部クラブでの実績を経て、いまやトップチームの指揮官である。U17監督からいきなりセリエAの舞台というのは現実的ではないかもしれないが、セリエB、あるいは母国スロベニアや近隣国のクラブでスタートを切る道は十分に考えられる。インテルの育成組織が「指揮官の孵化器」として機能し始めているとすれば、それはクラブにとっても誇るべき副産物と言えるだろう。
インテルは近年、デ・フライ、ダンフリース、そしてハンダノビッチと、功労者たちの旅立ちが続いている。ただ、ハンダノビッチの場合は移籍ではなく「卒業」に近い。クラブへの敬意を隠さない別れの言葉からは、いずれ何らかの形で戻ってくる可能性すら感じさせる。ゾマー、そして新加入が迫るプロヴェデルへと受け継がれるゴールマウスの系譜。その源流にいた男の新章に注目したい。
14年間、彼はインテルの喜びも屈辱もゴール前の特等席から見てきた。その記憶のすべてが、指揮官としての血肉になるはずだ。いつか監督ハンダノビッチがメアッツァに帰ってくる日を、楽しみに待ちたい。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年7月7日
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