
出場時間の話を、彼は後回しにした。クロアチア代表の試合後、ペタル・スチッチはインテルでの立場を聞かれて言葉を濁し、クラブに戻ってから戦うと言い切った。直前にはボバンがキブ監督の起用に苦言を呈したばかりで、周囲の声は大きい。当事者の口から出たのは、静かで冷静な決意だった。出番を巡る議論の渦中にいる若手の本音は、どこにあるのか。
10月7日、『FC Inter 1908』がクロアチアの地元メディア『ダルマチアダナス(Dalmacijadanas.hr)』の取材内容を紹介した。舞台はスプリットのポリュド競技場で、ネーションズリーグのクロアチア対スペインを終えた後のミックスゾーンだ。ペタル・スチッチ(Petar Sucic)は、インテルでの出場時間について問われると「それは別の機会に話したい」と述べるにとどめた。
続けて、クラブに戻った後のことを問われた場面では、「クラブに戻ったらそこで戦い、2、3カ月後にどうなっているか見てみよう」と語った。同時に、クロアチア代表が3連敗という苦しい状況にあることに触れ、立て直す決意も口にしたという。試合の日付やスコアは、元記事の要約では確認できていない。
10月5日には、元ミランのズボニミル・ボバン(Zvonimir Boban)がラジオ番組で「スチッチは世界でも屈指の存在なのに、これでは残る意味がない」といった趣旨で語っていた。今回のスチッチの発言は、そのボバン発言には触れていない。
原文: "Sono cose che preferirei lasciare per un'altra volta"
訳: 「それは別の機会に回したい」
原文: "quando torneremo al club, lotteremo lì e vedremo come saranno le cose tra due o tre mesi"
訳: 「クラブに戻ったらそこで戦う。2、3カ月後にどうなっているか見てみよう」
出場時間への問いを避けたことは、不満を表に出さない姿勢と読める。一方で、ボバンの発言以降に注目が集まる状況下では、何も言わないこと自体が一つのメッセージになるとも考えられる。公に不満を語らず、ピッチで答えを示す構えなのかもしれない。ただし、本人の真意は元記事から断定できない。強い言葉を避けたのは、代表でも結果が出ていない時期に、クラブの話題を広げたくないという配慮だったとも推察できる。
2、3カ月という期限は、移籍市場の冬の窓が開く時期とも重なる。今の立場が変わらなければ、年明けに進退を考える可能性がある、とも受け取れる。もっとも、スチッチ自身が移籍に言及したわけではなく、あくまで読み手の推測にとどまる。キブ監督が起用法をどう整えるか、先発やトレクアルティスタなどの役割拡大があるかも注目される。
クロアチア代表は3連敗の状況にあると伝えられ、スチッチ本人も立て直しへの意欲を示した。クラブでは出場機会に不満を募らせる声が外から上がり、代表では結果が出ない。二つの場所で逆風に立つ若手が、どこで足場を固めるのかは気になるところだ。ただし、今季の出場時間や評価が元記事に示されていない以上、状況を断じることはできない。本人が「戦う」と語った場所が、まずインテルであることだけは確かだ。
不満を叫ばず、時間を区切って戦うと宣言した若き中盤。2、3カ月後、スチッチはインテルでどんな位置にいるのか。答えを握るのは、本人の足元と、キブ監督の決断に尽きる。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月7日
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