
イタリアサッカー界を揺るがす審判捜査の輪郭が、ようやく見え始めた。ガゼッタ・デッロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)、コリエーレ・デッロ・スポルト(Corriere dello Sport)、トゥットスポルト(Tuttosport)の3紙が一斉に報じた続報によれば、検察は「クラブや選手は捜査対象に含まれていない」「インテル・ミラノ(Inter Milan)は関与していない」と明言した。捜査の焦点は「審判の世界」に限定され、2024-25シーズンのセリエA(Serie A)5試合が精査対象に。ジャンルカ・ロッキ(Gianluca Rocchi)ら5人の審判関係者が捜査対象となり、後任にはダミアーノ・トンマージ(Damiano Tommasi)が暫定で就任した。
3紙の報道を総合すると、捜査の全体像は以下の通りだ。ミラノの検察が昨夏から進めていた調査は、審判関係者30人への事情聴取を経て、現時点でロッキを含む5人を正式な捜査対象に絞り込んだ。ロッキ以外の4人は、ジェルヴァゾーニ(Gervasoni)、ディ・ヴオーロ(Di Vuolo)、ナスカ(Nasca)、パテルナ(Paterna)と報じられている。
精査対象となっている5試合は全て2024-25シーズンのセリエAの試合であり、今季2025-26シーズンの試合は含まれていない。この点は、今季のスクデット争いの正当性に疑念を抱くファンやメディアにとって重要な区別だ。
ガゼッタは「クラブは捜査対象ではない」と明記し、インテルのクラブ幹部も対象外であることを確認した。トゥットスポルトは「予測不可能な展開がイタリアサッカーを揺さぶっている」と、制度全体への波及を警戒する論調だ。
ロッキの後任として、元イタリア代表MFのトンマージが暫定の審判割当責任者に就任した。イタリア審判協会(AIA)のザッピ(Zappi)会長は13カ月の活動停止処分を受けており、本日のイタリアオリンピック委員会(CONI)の会議でその件が議論される。
イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエーレ・グラヴィーナ(Gabriele Gravina)会長は、連盟へのコミッショナー介入に対して強く反発し、「FIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(ヨーロッパサッカー連盟)が保護する自治原則への違反だ」と主張している。
インテルが12ポイント差でスクデットに王手をかけるタイミングでの審判スキャンダルは、最悪の場合タイトルの正当性そのものを毀損しかねなかった。検察が「クラブは捜査対象外」と明言したことは、今季の順位表が審判の不正によって歪められたものではないという制度的な保証になる。クラブが潔白であることが明確になった今、インテルのスクデットは「ピッチ上の実力で勝ち取ったもの」として正当に評価されるべきだ。
捜査対象が2024-25シーズンの5試合に限定されているという事実は、2つの意味を持つ。まず今季2025-26シーズンの全試合が捜査の範囲外であり、今季の結果に疑義が生じる根拠がないこと。次に、問題が「制度全体の腐敗」ではなく「特定シーズンの特定の試合」に絞られていること。カルチョポリが数シーズンにわたる組織的な不正だったのに対し、今回の捜査はより限定的な範囲に収まっている。ただし5試合の内容が具体的にどの試合で、どの判定が問題視されているかは3紙とも明かしておらず、捜査の進展とともに新たな事実が出てくる可能性は残る。
ロッキの後任にトンマージが暫定で就任したことは、審判割当のポストが緊急避難的に埋められたことを意味する。元イタリア代表MFであり、ヴェローナ市長も務めたトンマージはサッカー界内外で信頼の厚い人物だが、審判運営の専門家ではない。暫定という立場がいつまで続くのか、恒久的な後任を誰が務めるのかはまだ見えていない。ザッピAIA会長が13カ月の活動停止中という事実と合わせれば、イタリアの審判組織は現在トップ2人が不在という異常事態にある。グラヴィーナ会長が外部からのコミッショナー介入を拒否している以上、内部改革で信頼を回復するしか道はないが、その体制づくり自体がこれからという段階だ。
「インテルは無関係」。この一言がスクデットの正当性を守った。しかし5人の捜査対象、30人の事情聴取、審判組織のトップ2人が不在——セリエAの信頼回復の道は、捜査の結論が出た後にようやく始まる。
記事タイトル: Today’s Papers – Referee feud, Inter not involved in new scandal
出典元記事URL: https://football-italia.net/todays-papers-referee-feud-inter-not-involved/
公開日: 2026/4/28
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年4月28日
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