
マルクス・テュラム(Marcus Thuram)が止まらない。ガゼッタ・デッロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)が「スクデットの機関車」と名づけた28歳のフランス人FWは、昨日のトリノ(Torino)戦で今季7本目のヘディングゴールを決め、セリエA(Serie A)4試合連続得点を達成した。この4試合で5得点——年明けの5試合連続無得点が嘘のような覚醒ぶりだ。セリエA12得点はラウタロ・マルティネス(Lautaro Martínez)に次ぐリーグ2位タイ、全コンペティション17得点は自己最高記録まであと1。残り5試合で、テュラムは自身の天井を突き破ろうとしている。
テュラムの今季は、はっきりと2つの章に分かれる。年明け最初の2試合で得点した後、5試合連続でセリエAの得点が途絶えた。この停滞期にはスタメンの座すら揺らぎ、6500万ユーロでの売却方針がクラブ内で固まるところまで追い込まれた。
しかし3月の代表ウィーク明けから、テュラムは別人になった。ローマ(Roma)戦で1得点2アシスト(マン・オブ・ザ・マッチ)、コモ(Como)戦で0-2からの逆転2得点、カリアリ(Cagliari)戦で先制点、そして昨日のトリノ戦でヘディングゴール。4試合連続得点、この間5ゴールという爆発は、クラブの売却方針を180度転換させ、「売却不可」の称号を勝ち取るまでに至った。
セリエA12得点はラウタロの得点王レースに次ぐ2位タイで、コモ(Como)のアナスタシオス・ドゥヴィカス(Anastasios Douvikas)とニコ・パス(Nico Paz)と並んでいる。全コンペティション17得点は自己最高の18得点まであと1。残り5試合を考えれば、キャリアベスト更新は十分に射程圏内だ。
トリノ戦のゴールが今季7本目のヘディングだったという事実も見逃せない。空中戦の強さはテュラムの武器のひとつだが、7本のヘディングゴールはセリエAのFWのなかでも突出した数字だ。
テュラムのシーズンをグラフにすれば、極端な谷と峰が交互に現れる。前半戦の好調→年明けの急失速→3月以降の爆発。この波の大きさはテュラムというストライカーの特性そのものだ。コンスタントに毎試合得点を重ねるタイプではなく、「ハマったときに一気に決める」ストリーク型のゴールスコアラーと言える。こうしたタイプの選手は不調時に過小評価されやすく、好調時に過大評価されやすい。インテルが年明けの不振で売却を決定し、4月の復調で撤回したという一連の経緯は、まさにこの「評価の振れ幅」がフロントの判断にまで影響した証拠だ。来季もこの波は繰り返される可能性が高く、テュラムを「売却不可」に据えるなら、不調期にも信じて使い続ける覚悟が求められる。
テュラムの4試合連続得点と、ラウタロのセリエA得点王レース独走が、同じ時期に重なっていることの意味は大きい。2トップの両方が同時に好調な期間は、実はシーズンを通して限られている。ラウタロが離脱していた時期にテュラムは不振に陥り、ラウタロが復帰してテュラムが覚醒した。この相互依存関係は今季何度も指摘されてきたが、4月の終盤戦でついに2人が同時にピークを迎えた。残り5試合、この「同時点火」が続く限り、インテルの攻撃力はセリエAのどのチームにも止められない。75得点でリーグ最多を記録する攻撃力の集大成が、この最終盤に詰め込まれている。
テュラムの全コンペティション17得点は自己最高の18得点まであと1。残り5試合でこの記録を更新し、同時にスクデットを獲得する——フリー移籍で加入した選手にとって、これ以上ない形でインテルでの3年目を締めくくることになる。マロッタ(Beppe Marotta)のフリー市場戦略の最高傑作は、テュラムがゴールを決めるたびにその輝きを増す。「売却不可」の決定は感情論ではなく、自己最高に迫るストライカーを手放すことの非合理性を冷静に計算した結果だ。来季、ラウタロとテュラムの2トップにエスポージト(Francesco Pio Esposito)がバックアップとして控える前線は、セリエA最強の攻撃ユニットと呼んで差し支えない。
5試合無得点の谷から、4試合連続得点の峰へ。テュラムの今季は、ストライカーという生き物の残酷さと美しさを凝縮したシーズンだ。自己最高まであと1ゴール、スクデットまであと数ポイント。「機関車」は終着駅まで止まらない。
記事タイトル: Inter Milan & France Megastar Enjoys Late-Season Renaissance – From Major Crisis To Serie A Second-Best Goalscorer
出典元記事URL: https://sempreinter.com/2026/04/27/inter-milan-star-marcus-thuram-enjoys-late-season-renaissance/
公開日: 2026/4/27
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年4月27日
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