
ジェド・スペンス(Djed Spence)が9月28日、アッピアーノ・ジェンティーレでの全体練習に合流する。夏の終わりにトッテナムから加わりながら負傷でピッチに立てずにいた男が、ついにキブ監督の前に姿を見せる。ウディネーゼ戦、そしてローマ戦と続いた右サイドの守備の綻びを、この男は塞げるのか——そこに懸かる期待
スペンスは今夏のワールドカップ期間中から続いていた軽度の筋肉系のトラブルの治療とリコンディショニングを終え、9月28日の月曜日、ようやくグループ練習に合流する見通しだ。ここまでは個別メニューでの調整が中心だったが、これでキブ監督のもとでの本格的な選手評価が始まる。代表ウィークが明けるまでの約2週間は、実戦復帰へ向けた最後の仕上げ期間になる。
狙いは10月10日のパルマ戦での復帰、あるいはそれに続くチャンピオンズリーグのクラブ・ブルッヘ戦での起用と伝えられている。背景にあるのは、右サイドの守備をめぐるインテルの悩みだ。今シーズンここまでウディネーゼ戦やローマ戦で守備の脆さが露呈しており、攻撃面での貢献が目立つアンディ・ディウフに対し、スペンスは守備専業に近い持ち味を持つ右サイドバックとして期待されている。
夏の獲得はトッテナムから移籍金3000万ユーロ+ボーナス500万ユーロという決して小さくない投資だった。負傷離脱が長引いたことで、その評価はまだ何も証明されていない状態が続いている。9月28日はスペンスにとって、インテルでの実質的なキャリアが始まる日になる。
※本記事には直接引用可能な発言は含まれていない。
Tuttosportが示した比較データを見る限り、スペンスはタックル・デュエル・ボール奪回のいずれでもディウフをわずかに上回っている。ディウフは今季クイント(右のウイングバック)として起用されているが、本来はメッザーラ寄りの選手であり、持ち味は攻撃時の推進力にある。ウディネーゼ戦やローマ戦で見えた右サイドの守備の綻びは、適性と役割のズレが一因になっている可能性があると考えられる。スペンスの復帰は、二人の共存かポジション争いかという形で、キブ監督に新たな選択肢を与えることになりそうだ。
夏に退団したデンゼル・ダンフリースが持っていた、守備の強度と裏への推進力を兼ね備えたウイングバック像は、インテルにとって依然として埋め切れていない穴だと言える。スペンスがその後継者になれるかどうかは、まだ実戦でのプレーを見ていない以上、断定はできない。ただしトッテナム時代から評価されてきた対人守備の強さは、ダンフリース退団後のインテルが最も欲していた資質に近いと考えられる。9月28日以降の合流初期は、まずコンディションと連係の確認が中心になるはずで、スタメン奪取までには一定の時間を要すると見るのが自然だろう。それでも、守備面での上積みをここまで渇望してきたチームにとって、選択肢が一人増えること自体の意味は小さくない。
10月10日のパルマ戦とチャンピオンズリーグのブルッヘ戦、どちらを実戦復帰の舞台に選ぶかは、キブ監督の慎重さを測る材料になりそうだ。約2週間のグループ練習期間を踏まえれば、負荷の低いセリエAの一戦から入れる可能性の方が高いと考えられるが、ブルッヘ戦での即戦力起用に踏み切れば、それだけキブがスペンスの守備力を高く買っている証にもなるだろう。長期離脱明けの選手をいきなり欧州の舞台に送り出すのはリスクも伴うだけに、まずは国内でコンディションを見極め、ヨーロッパは段階を踏んで、というのが最も無理のないシナリオだと推察する。
負傷離脱のまま始まった2026-27シーズン、3000万ユーロという移籍金はまだ何も証明していない数字に過ぎない。9月28日のアッピアーノで、その沈黙はようやく解けようとしている。右サイドの守備は、この男の帰還で本当に生まれ変わるのか。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年9月22日
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