
ボローニャ戦を翌日に控えたインテルに、また一人、離脱者の名前が加わった。バンジャマン・パヴァールの右太ももに筋肉のトラブルが見つかり、復帰は11月の代表ウィーク明けにずれ込む可能性が出ている。すでに失点がかさみ、ストーンズも戦列を離れている最終ラインで、マルセイユから戻ってきた男の不在はどれほど重いのか。
インテルは10月16日、バンジャマン・パヴァール(Benjamin Pavard)が右太もも内側の内転筋に筋肉の張り(risentimento)を訴えたと発表した。選手はこの日、ミラノ近郊ロッツァーノのフマニタス臨床研究所(Istituto Clinico Humanitas)で臨床検査と画像検査を受けている。17日18時キックオフのセリエA第7節ボローニャ戦は、すでに欠場が決まった。
気になるのは復帰時期だ。Calciomercato.comはSOS Fantaの見立てとして、全治はおよそ20日と伝えている。同紙は、パヴァールがクリスティアン・キブ(Cristian Chivu)監督の手元に戻るのは11月の代表ウィークが明けてからになる「具体的なリスク」があるとも記した。公式発表に全治の記載があるとは、元記事では言及されていない。
欠場が見込まれる試合は、ボローニャ、シャフタール・ドネツク、フィオレンティーナ、ヴェネツィア、ミラノダービー、フェイエノールト、コモの計7試合。同紙は、11月22日のアタランタ戦、その3日後のシュトゥットガルト戦(サン・シーロ)あたりが復帰の目安になりうると見ている。なお同じ記事では、ラウタロ・マルティネスが筋肉系のトラブルで代表ウィーク明けまで戻れないこと、ジョン・ストーンズも負傷中であることが併記されている。
原文: "il rischio concreto che Pavard possa tornare a disposizione di Chivu solo dopo la sosta per le nazionali di novembre"
訳: 「パヴァールがキブの手元に戻れるのが、11月の代表ウィーク明けになる具体的なリスクがある」
原文: "L'Inter ha perso due marcatori puri come Acerbi e de Vrij, che non sono stati sostituiti."
訳: 「インテルはアチェルビとデ・フライという2人の純粋なマーカーを失い、その穴は埋まっていない」
後者は、ブルッヘ戦(3対4の敗戦)後にジュゼッペ・ベルゴミ(Giuseppe Bergomi)が語った言葉として、Calciomercato.comの別記事が紹介したものだ。
Calciomercato.comの別記事によれば、インテルは8試合で14失点を喫している。内訳の数字には記事内で食い違いがあり、ここでは総数のみを挙げておく。アチェルビとデ・フライが去り、補強のストーンズも負傷中。そこにパヴァールまで欠けるとなれば、3バックの顔ぶれを組むだけでも工夫が要る状況と考えられる。同記事は、マヌエル・アカンジ(Manuel Akanji)を右CBに回し、左右に純粋なマーカーを置く案を挙げているが、その役を担える駒が足りない点が問題だ。
同記事は、インテルがクリスティアン・ロメロを望んだものの、トッテナムが一貫して4000万ユーロを求め、その額はパヴァールを売らなければ用意できなかったと伝えている。結局パヴァールは売れず、ロメロはアトレティコ・マドリードへ向かった。売れ残った選手が、いま最終ラインの層を支える数少ない駒になっている。この巡り合わせは、フロントにとって皮肉と言えるかもしれない。ただしパヴァール自身は、同記事によればマーカー型のCBではない。
仮に20日で戻れたとしても、日程の詰まり方を考えれば、実戦復帰は欠場リストの終盤にずれ込むと推察される。途中で無理をさせて再発させる展開は、避けたいところだろう。キブ監督が11月の中断までを「守備の再構築期間」と位置づけて割り切る可能性もあるが、元記事からは監督の意図は読み取れない。いずれにせよ、ビセックやアカンジの負荷が上がることは覚悟しておくべきだ。
守備の穴を埋めるはずの補強が負傷で足踏みし、売れ残ったはずの男までもが離脱する。11月の中断まで、インテルの最終ラインはやりくりを強いられる。この綱渡りは、秋のどこで裏目に出るのか。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月17日
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