
ベルナベウへの帰還が、サン・シーロのもう一つの夢を断ち切る形になりそうだ。コリエーレ・デッロ・スポルト(Corriere dello Sport)の土曜の一面が「モウリーニョ、ニコ・パスを残留させる」と報じた。ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)が間もなくレアル・マドリード(Real Madrid)の新監督として正式発表される見込みで、ポルトガル人指揮官はアルゼンチン代表MFニコ・パス(Nico Paz)を2026-27シーズンもベルナベウに残すことを強く望んでいる——コモ(Como)からの買い戻し1100万ユーロを行使した上での「上位チームでの起用」を構想するモウリーニョの方針は、4000万〜5000万ユーロのパッケージで獲得を画策していたインテル・ミラノ(Inter Milan)の希望を事実上消滅させた。
ニコ・パスを巡る状況は、ここ数週間で決定的な変化を遂げた。
これまでの構図はこうだった——レアルが1100万ユーロの買い戻しオプションを行使してコモから取り戻す(ほぼ確定)、しかしレアルの新監督次第ではニコ・パスがレアルで使われずに再びローン放出される可能性がある。インテルはその「レアル復帰後」のシナリオに賭けて、4000万〜5000万ユーロのパッケージ案を準備していた。
しかしコリエーレが伝えたシナリオは、この希望を完全に断ち切るものだ。
モウリーニョはレアル・マドリード新監督として間もなく正式発表される見込み。そして彼の方針は明確だ——ニコ・パスを2026-27シーズンもベルナベウに残す。21歳のアルゼンチン人MFの今季の活躍を踏まえ、トップチームの戦力として機能させる構想だ。
ニコ・パスは2025-26シーズン、コモで全コンペティション39試合13得点8アシストを記録。先日発表されたセリエA(Serie A)の年間表彰では最優秀MFに選出された。21歳とは思えない突出したパフォーマンスを残した形だ。
セスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)監督は最近、ニコ・パスのインテル移籍可能性を率直に否定していた。「彼はレアル・マドリードに戻るか、コモに残るかのどちらかだ。インテルでプレーすることはない」——ファブレガスの発言は、ハビエル・サネッティ(Javier Zanetti)副会長が「ニコ・パスは確実にレアルに戻る」と認めた発言への反応の側面もあったとされる。
モウリーニョのレアル復帰とニコ・パス残留方針は、複数の要素が連鎖した結果だ。モウリーニョは先日のイル・ジョルナーレ(Il Giornale)のインタビューで「次の目標はベンフィカ(Benfica)をCLに戻すこと」と語ってレアル復帰の噂を否定していたが、状況は急変したことになる。
モウリーニョがニコ・パスを残留させる方針を示したことには、複数の論理的な根拠がある。第一にニコ・パスは1100万ユーロという破格の金額でレアルが取り戻せる選手だ。経済合理性の観点から、これを売却するよりも使う方が明らかに有利だ。第二にレアルの中盤の年齢構成だ。モドリッチ(Luka Modric)は40歳、トニ・クロース(Toni Kroos)は2024年に引退済み、ベリンガム(Jude Bellingham)、バルベルデ(Federico Valverde)、チュアメニ(Aurelien Tchouameni)といった主力もそれぞれ別の役割を担う。21歳のニコ・パスは「中盤の創造性の源」として育成する価値が高い。第三にモウリーニョのサッカー哲学だ。先日のインタビューで「結果が全て」「自己プロモーションだけの監督は評価しない」と語った彼が、アカデミー出身の才能を「育てる」と判断するのは自然な選択だ。インテルにとっては絶望的な結論だが、レアルとモウリーニョ側から見れば極めて合理的だ。
コリエーレが報じた「ファブレガスがサネッティの発言に苛立っていた」というエピソードは、移籍交渉における言葉の重みを示している。サネッティ副会長が公の場で「ニコ・パスは確実にレアルに戻る」と認めたことは、コモにとっては受け入れがたい発言だった。コモ側はまだ「もう1年残留する可能性」を残したいと考えていた可能性があるが、サネッティの発言はそのオプションを実質的に否定する効果を持った。ファブレガスはこれに反発し「ニコ・パスはレアルに戻るか、コモに残る。インテルでプレーすることはない」と返した形だ。皮肉なことに、ファブレガスの反発がモウリーニョの「レアル残留」方針と結果的に一致することになる。コモにとっては選手を失う形になるが、少なくとも「インテルに行く」というシナリオは回避された。サッカーの移籍交渉では、選手本人の意思以上に、各クラブのフロントとサポート関係者の発言が複雑に絡み合う構造が改めて浮かび上がる。
ニコ・パスの夏の獲得が事実上消えたことで、インテルの「個の打開役」探しは振り出しに戻る。これまで浮上した代替候補は、フィル・フォーデン(Phil Foden、マンチェスター・シティ=Manchester City)、ジョーンズ(Curtis Jones、リヴァプール=Liverpool)など限定的だ。フォーデンは現実性が低いと評されており、ジョーンズはむしろコネ(Manu Kone)と並ぶ「中盤の二の矢」として位置づけられている。「個の打開」という観点で見ると、インテルの夏の補強候補リストは攻撃的MFの面で明らかに薄い。エスポージト(Pio Esposito)、ラウタロ(Lautaro Martinez)、テュラム(Marcus Thuram)の前線、ディマルコ(Federico Dimarco)とパレストラ(Marco Palestra)の両サイド——これらの組み合わせで攻撃を構築する形になりそうだ。ニコ・パスがいない以上、トップ下またはアタッキング・ウィンガーの新加入は別のプロファイルから探すか、あるいは既存戦力の進化に頼る形になる。
「キヴが監督になるとは思わなかった」と語ったモウリーニョが、今度はレアルの監督として戻ってきて、インテルの夢を断つ。サネッティの友情カードもファブレガスの皮肉も、すべてが結局はモウリーニョの一言で終わった——ベルナベウへの帰還が決まりつつある師は、教え子のクラブの計画に容赦ない一打を加えることになる。インテルの「個の打開役」探しは、新たな名前の登場を待つしかない。
記事タイトル: Mourinho makes Nico Paz decision for Real Madrid as Fabregas warns Inter
出典元記事URL: https://football-italia.net/mourinho-nico-paz-decision-real-madrid-inter/
公開日: 2026/5/23
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年5月23日
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