
守備陣再編の選択肢が、また一つ広がった。ラ・レプッブリカ(La Repubblica)の報道によれば、インテル・ミラノ(Inter Milan)がデ・フライ(Stefan de Vrij)の後継候補として、ジェノア(Genoa)のノルウェー代表DFレオ・ウスティガード(Leo Ostigard)に注目している。ジェノアでセリエA(Serie A)31試合5得点という印象的なシーズンを送った26歳のCBは、W杯(FIFA World Cup)でもイラク代表(Iraq)戦で得点を記録——デ・フライのパナシナイコス(Panathinaikos)移籍がほぼ確定するなか、ソレ(Oumar Solet)に次ぐ守備の補強候補として急浮上した。ただしジェノアは1月にレンヌ(Rennes)からわずか250万ユーロで完全移籍させたばかりの選手を安売りする意思はなく、本人も退団を望んでいない。
ラ・レプッブリカが伝えた状況は、インテルの守備陣再編の選択肢の広がりを示している。
デ・フライの退団は、もはやほぼ確定的だ。ベテランのオランダ人DFはパナシナイコスへの移籍に近づいている。インテルが提示した契約延長を受け入れず、デ・フライ自身が更新しない決断を下したことを、クラブも受け入れた。
守備陣の補強では、ソレがアチェルビ(Francesco Acerbi)の後継として最優先候補であることに変わりはない。しかしインテルは、デ・フライの退団で生じる穴を埋める選択肢も模索しており、そこでウスティガードが有力候補として浮上した。
ウスティガードの今季の活躍は目覚ましい。リグーリアのジェノアでセリエA31試合に出場し、5得点を記録。クラブで際立った個人成績を残した一人だ。
そのパフォーマンスはW杯でも続いている。ノルウェー代表(Norway)でイラク戦に得点を挙げた。26歳のウスティガードは、ジェノア以外でもセリエAの実績を持つ。2022-23シーズンにはナポリ(Napoli)のスクデット獲得メンバーの一員だった。
インテルにとっての課題は、ジェノアを売却に応じさせることだ。ジェノアは1月にレンヌからわずか250万ユーロでウスティガードの完全移籍オプションを行使したばかりで、彼を安価に手放す意思はない。
ウスティガード本人も退団を望む意思を示していない。インテルは、プロヴェデル(Ivan Provedel)、パレストラ(Marco Palestra)、ソレの獲得が確定するまで、ウスティガードの追跡を一旦保留する必要があるかもしれない。
ウスティガードのセリエA31試合5得点という数字は、CBとしては傑出した攻撃貢献だ。CBが1シーズンに5得点を記録するのは、セットプレーでの得点力と空中戦の強さを兼ね備えていることの証明だ。インテルの守備陣を見渡すと、バストーニ(Alessandro Bastoni)はビルドアップとカバーリング、アカンジ(Manuel Akanji)は対人と配球、ソレは多目的性が持ち味だが、「セットプレーでの得点源」という役割は手薄だ。アチェルビが退団すれば、その高さと得点力を補う必要がある。ウスティガードはまさにその穴を埋める資質を持つ。さらにW杯のイラク戦でも得点しており、大舞台でのパフォーマンスも証明済みだ。インテルがセットプレーからの得点をさらに増やしたいなら、ウスティガードは戦術的にも価値の高い補強となる。26歳というピーク期の年齢も、マロッタ(Beppe Marotta)流の「進化」の方針に合致する。
ウスティガードが2022-23シーズンのナポリのスクデット獲得メンバーだった経歴は、彼の選手としての適応力を示している。当時のナポリはスパレッティ(Luciano Spalletti)監督のもとで圧倒的なサッカーを展開し、ウスティガードは主力ではなかったものの、優勝チームの一員として戦った経験を持つ。優勝経験のある選手は、勝者のメンタリティとプレッシャーへの耐性を備えている。インテルのような優勝を義務付けられたクラブでは、こうした経験が重要だ。さらにウスティガードはナポリ、ジェノアと複数のセリエAクラブでプレーしており、リーグへの適応はすでに完了している。新加入選手が直面する「セリエAへの適応」というリスクが、ウスティガードにはほぼ存在しない。即戦力として、デ・フライの退団で生じる経験面の穴も埋められる。低リスクで計算できる補強候補だ。
ウスティガード獲得の最大の障壁は、ジェノアの売却姿勢と、インテルの夏の進行順序だ。ジェノアは1月にわずか250万ユーロで完全移籍させたばかりの選手を、安価に手放す意思はない。31試合5得点の活躍、W杯での得点を経て、ウスティガードの市場価値は大幅に上昇している。ジェノアとしては、最低でも1500万〜2000万ユーロ規模を要求する可能性が高い。さらにインテル側の事情として、プロヴェデル、パレストラ、ソレの獲得が先行しており、ウスティガードの追跡は「それらが確定してから」という後発の位置づけだ。本人も退団を望んでいないため、交渉は容易ではない。ただし、ウスティガードはあくまでデ・フライ退団時の「穴埋め候補の一つ」であり、エンディカ(Evan Ndicka)やムハレモヴィッチ(Tarik Muharemovic)といった他の候補と並行して検討される選択肢だ。インテルにとっては、複数の候補を持つことでリスクを分散し、最も条件の良い案件を選ぶ柔軟性を確保している。
W杯で得点を挙げたノルウェー代表CBが、サン・シーロの守備陣再編の選択肢に加わった。31試合5得点の得点力、ナポリでのスクデット経験、セリエAへの完全な適応——ウスティガードは魅力的な候補だ。ただしジェノアの強硬姿勢と、本人の残留志向が壁となる。ソレ、エンディカ、そしてウスティガード。デ・フライが去った後の穴を、誰が埋めるのか。インテルの守備陣再編は、複数の道を抱えたまま、夏の決断へと向かっていく。
記事タイトル: Inter want Genoa & Norway defender Ostigard to replace De Vrij
出典元記事URL: https://football-italia.net/inter-want-genoa-norway-defender-ostigard/
公開日: 2026/6/21
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年6月22日
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