
マヌエル・アカンジ(Manuel Akanji)の言葉に迷いはなかった。スイス代表の任務を終えたインテル・ミラノ(Inter Milan)のDFは、スポルトメディアセット(SportMediaset)のインタビューで「残り2つのコンペティション、どちらも勝ちたい」と言い切った。セリエA(Serie A)首位を6ポイント差で走り、コッパ・イタリア(Coppa Italia)準決勝にはコモ(Como)とのホーム戦を控える。アタランタ戦やミラノダービーで取りこぼした時期を経て、チームは再び目線を上げている——「誰も恐れない」というアカンジの一言が、ネラッズーリのイースター決戦への心理状態を映し出している。
アカンジはスイス代表での活動後に取材に応じ、インテルの今季終盤の目標を明確に語った。セリエAでは6ポイントのリードを最終節まで守り抜くこと、コッパ・イタリアではコモとの準決勝ホーム戦を勝ちきってタイトルを獲ること。2つのトロフィーを同時に狙うという意思を、公の場で隠すことなく示した。
注目すべきは、心理面に関する発言だ。アカンジは「自分たちのことだけに集中している」「相手は見ていない」「誰も恐れていない」と畳みかけた。直近のリーグ3戦未勝利——ミラノダービーの敗戦、フィオレンティーナ(Fiorentina)戦とアタランタ(Atalanta)戦の連続ドロー——で勝ち点差を詰められた時期を経ての発言だけに、単なる強がりではなく、代表ウィーク中にクリスティアン・キヴ(Cristian Chivu)監督が進めた「リセット」の成果が表れていると考えられる。
原文: "We are first in Serie A with a six-point advantage, we want to stay there until the end of the season. The same goes for the cup. We have a home game against Como and we hope to win there too and win the title."
訳: 「セリエAで6ポイント差の首位にいる。シーズン最後までそこにいたい。カップ戦も同じだ。コモとのホーム戦が控えている。勝って、タイトルを獲りたい」
原文: "We do not look at our opponents, we are not afraid of anyone. So we need to win our matches and if that happens, we will be champions."
訳: 「相手のことは見ていない。誰も恐れていない。自分たちの試合に勝てばいい。それができればチャンピオンになれる」
アカンジの発言が力を持つのは、チームが実際に苦しんだ直後だからだ。ミラノダービーの敗戦からフィオレンティーナ、アタランタとの連続ドローという流れは、インテルに久しぶりの動揺をもたらした。2023年以来となる3戦連続未勝利という数字は、サポーターの間に不安を広げるのに十分だった。その空気のなかで「誰も恐れない」と言い切れるのは、代表ウィーク中のリセットが精神面にも効いた証拠と考えられる。アカンジ自身、マンチェスター・シティ(Manchester City)時代にプレミアリーグの優勝争いを何度も経験しており、終盤のプレッシャーへの耐性は折り紙付きだ。こうした選手がロッカールームで発する言葉の重みは、若手に対するメンタル面の安定剤として機能するだろう。
アカンジがスクデットと並列でコッパ・イタリアに言及した点は見逃せない。準決勝のコモ戦はサン・シーロでのホームゲームであり、戦力差を考えればインテル有利は動かない。しかし、ここで油断すれば二冠構想そのものが崩れるリスクがある。直近3戦の未勝利が示したように、今季のインテルは格下相手でも取りこぼす脆さを見せてきた。キヴ監督としては、リーグ再開前にコッパを勝ちきることでチームに勝利の感覚を取り戻させ、その勢いをスクデット争い終盤に持ち込みたいはずだ。コモ戦は結果だけでなく、内容と空気感の面でもターニングポイントになり得る。
今回の発言をインテルの来季構想と重ねて読むと、もう一つの意味が浮かぶ。アカンジは今年2月にマンチェスター・シティから移籍してきたばかりだが、すでにチームの中核として振る舞っている。「自分たちのことだけに集中する」「勝てばチャンピオンだ」という簡潔で力強い言葉選びは、デ・フライやアチェルビが去った後のロッカールームで求められるリーダーシップそのものだ。来季、ソレやトノーリ、リベロといった若いCB候補がサン・シーロに集まるとすれば、その中心にアカンジとバストーニが立つ構図は説得力がある。今回のインタビューは、アカンジがインテルで単なる「補強の一人」ではなく、守備のリーダーとして定着しつつあることを示唆している。
「誰も恐れない」。シンプルだが、3戦未勝利を越えてきたチームが言うからこそ、その言葉には芯がある。残り8試合と1つのカップ戦。アカンジの宣言が預言になるかどうかは、イースター明けのピッチが証明する。
記事タイトル: Inter Milan Star Sets Lofty End-Of-Season Targets: ‘We Want To Win The Scudetto & Coppa Italia’
出典元記事URL: https://sempreinter.com/2026/03/28/inter-defender-akanji-scudetto-coppa/
公開日: 2026/3/28
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年3月29日
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