
冬に一度は壊れた縁が、夏にもう一度たぐり寄せられようとしている。インテル・ミラノがサウジアラビアのアル・イテハドに所属するフランス代表ウインガーの獲得に向けて、再び動き始めた。移籍情報の世界的権威が伝えたのは、レンタルに買い取り条項を付けた現実的な枠組み。選手の意思はすでにミラノへ傾いているという。残る問題は、ただ一つ。
ファブリツィオ・ロマーノ(Fabrizio Romano)によれば、インテルはムサ・ディアビー(Moussa Diaby)の獲得に向けてアル・イテハドと交渉に入った。形態は買い取りオプション付きのレンタルで、オプション額はおよそ3500万ユーロとされる。ディアビー本人はすでにインテル行きに同意しており、成立の可否はアル・イテハド側の判断にかかっているという。
この案件には伏線がある。冬の市場でも両者は接触し、ロマーノによれば選手との間では全面的な合意に達していた。しかし当時はアル・イテハドがレンタル+3500万ユーロ買い取りという提示を拒否し、交渉は頓挫。サウジ側がカリム・ベンゼマやエンゴロ・カンテをめぐる事情を抱えていたことが、ディアビー放出にブレーキをかけたと伝えられている。
原文: "Inter are in talks to sign Moussa Diaby from Al Ittihad. Surprise deal with talks ongoing, understand it's a loan with buy option clause around €35m. Diaby already said yes to Inter, deal depends on Al Ittihad."
訳: 「インテルはアル・イテハドからムサ・ディアビーを獲得するため交渉中だ。サプライズな案件で交渉は進行中、形態は約3500万ユーロの買い取りオプション付きレンタルと理解している。ディアビーはすでにインテルにイエスと答えており、成立はアル・イテハド次第だ」
ディアビーへの関心は一過性ではない。冬に全面合意まで漕ぎ着けながら破談になった経緯を踏まえれば、フロントが夏に再挑戦するのは自然な流れと考えられる。右に主戦場を置きつつ左でもプレーできる両翼性と、トップスピードでの推進力は、[[クリスティアン・キブ]]が志向する縦に速い攻撃と相性が良い。サウジでの市場価値が冬よりも整理されているなら、レンタル軸という現実的なスキームで再交渉に持ち込む余地が生まれていると推察する。
買い取りオプション付きレンタルは、インテルが近年好んで用いる手法だ。初年度の支出を抑えつつ、結果に応じて買い取りへ移行できる構造は、堅実な編成方針と噛み合う。問題は、サウジ側がこの形態をどう受け止めるかにある。冬は同じ枠組みを拒否した経緯があり、今回も「義務」ではなく「オプション」である点が交渉のネックになる可能性がある。最終的に成立するかどうかは、アル・イテハドの編成事情と財務判断に左右されると考えられる。
選手の心はすでにミラノにある。あとはサウジのクラブが首を縦に振るかどうか。冬に一度すれ違った縁が、夏に結ばれるのか。ボールはアル・イテハドのコートにある。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年5月31日
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