
トップチームが首位争いに加わっている一方で、その供給ラインが軋み始めている。セスト・サン・ジョバンニでの90分は、開始9分のポスト直撃から終盤の1点差まで、惜しさの連続だった。それでも勝点は動かない。[[ステファノ・ヴェッキ]]は自らベンチを追われ、インテルU23はセリエCで連敗を重ねた。
セリエC第4節、[[インテルU23]]はホームのセスト・サン・ジョバンニ「ブレダ」で[[カセルターナ]]に2対3で敗れた。これで2試合連続の敗戦となり、勝点は4で止まっている。対するカセルターナは8ポイントまで積み上げた。
試合はインテルU23が惜しい形から入った。9分、フマガッリ(Fumagalli)が25メートル付近から放ったフリーキックがポストを直撃し、こぼれ球を押し込むことはできなかった。前半のアディショナルタイムに守備の連係が崩れてカセルターナが先制する。後半58分にオウンゴールで追いつくが、その後に2点を失って突き放された。終盤にマッティア・モスコーニ(Mattia Mosconi)が1点を返し、最終的に2対3となった。
試合中、監督の[[ステファノ・ヴェッキ]]は判定への抗議で退席処分を受けている。負傷も重なった。前節までの離脱者に加え、この日は開始27分でシャルリス(Charlys)が交代を余儀なくされ、さらに試合直前に2名の欠場が出ていた。
原文: "Episodi contro non per causa nostra. L'arbitro..."(Stefano Vecchi)
訳: 「不利な判定は我々のせいで起きたことではない。主審は……」([[ステファノ・ヴェッキ]])
※会見全文は元記事に収録されておらず、見出しに現れた部分のみを引用した。
インテルU23は2025-26からセリエCに参戦している。トップチームへの供給ラインを整備するという目的は明確で、若手を「大人相手の勝ち負け」に晒すという意味でこの選択は理にかなっている。ただしその代償が、こうした試合に集約される。
2対3という結果は、内容が伴わなかったわけではないことを示している。9分のポスト、58分の追いつき、終盤の1点。攻撃が機能していない試合のスコアではない。問題は失点の側に集まっており、前半終了間際という時間帯に守備の連係を崩したところが分岐点だったと考えられる。若手中心の編成では、90分を通して集中を維持する経験値そのものが不足しやすい。FCInterNewsが「才能はあるが守備が揺れる」と総括したのは、そのままの意味で受け取るべき指摘だろう。
[[ステファノ・ヴェッキ]]の退席処分と、その後の「不利な判定は我々のせいではない」という言い方は、単なる審判批判として片づけにくい。セリエCで若手のチームを率いる立場から見れば、判定の揺れは競技上の不確定要素というだけでなく、育成環境の質そのものに関わる問題になる。
一方で、監督がベンチを離れるという事態が2連敗の局面で起きたことは、チームの安定性という観点では望ましくない。負傷離脱が続き、直前の欠場者まで出ている状況で、試合中の指揮系統まで失われれば立て直しは難しくなる。ヴェッキがそのリスクを承知の上で抗議したのなら、それは苛立ちが閾値を超えていたということだと推察される。
同じ週末、レンタル中の選手たちは別の場所で結果を出している。[[マッテオ・コッキ]]はパドヴァで途中出場から決勝点に絡み、[[ジャコモ・デ・ピエーリ]]はアスコリの監督から成長を評価された。つまりインテルの若手全体が停滞しているわけではない。
それを踏まえると、U23の連敗はクラブの育成方針の失敗ではなく、「自前のチームで勝つ」という課題の難しさを示していると考えられる。レンタル先では既存の戦術に組み込まれる立場だが、U23では自分たちが骨格を作らねばならない。守備の安定という、最も経験を要する部分が最後に残るのは自然な順序でもある。次節までに整理できるかどうかが、シーズンの色を決めるだろう。
才能は見えている。足りないのは、90分を守り切る退屈な作業への習熟だ。トップチームの背中は遠いが、そこへ至る道はこの2対3のような夜を何度も通過する。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年9月13日
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