
ベルナベウの中盤の才能が、サン・シーロの新たな夢として浮上した。コリエーレ・デッラ・セーラ(Corriere della Sera)とカルチョメルカート(Calciomercato.com)の報道によれば、インテル・ミラノ(Inter Milan)がレアル・マドリード(Real Madrid)のフランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガ(Eduardo Camavinga)の獲得を検討している。ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)の就任で放出が見込まれる23歳のMFは、コネ(Manu Kone)の代替案として浮上した——ただし移籍金4000万〜5000万ユーロ、年俸額面1250万ユーロ(手取り約750万ユーロ)という高いハードルが立ちはだかる。マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、チェルシー(Chelsea)、リヴァプール(Liverpool)も関心を示すなか、インテルの中盤補強がより野心的な方向へ動こうとしている。
カマヴィンガを巡る状況は、レアルの監督交代が引き金となっている。
直近1週間の報道によれば、カマヴィンガは今夏の移籍市場でレアルから放出される可能性が高まっている。モウリーニョの就任、ベルナルド・シルバ(Bernardo Silva)の加入による中盤の飽和——攻撃陣だけでなく中盤でも選手が余る状況が、カマヴィンガの去就を不透明にしている。
インテルの夏の補強計画では、中盤も重要なポジションだ。キヴ(Cristian Chivu)監督はCB、WB、中盤の複数のポジションで補強を求めている。これまで数ヶ月にわたってローマ(Roma)のコネが中盤の有力候補とされてきたが、カマヴィンガが代替案として浮上した。
注目すべきは金額の比較だ。レアルのカマヴィンガの評価額は、ローマのコネの価格設定と近い。両者とも5000万ユーロ前後とされる。カルチョメルカートは「レアルを売却に応じさせるには4000万〜5000万ユーロが必要」と報じ、別の報道では「5000万ユーロ」とされている。
さらに大きなハードルが年俸だ。カマヴィンガはベルナベウで年俸額面1250万ユーロ(ボーナス込み手取り約750万ユーロと推定)を得ている。これはサン・シーロでバレッラ(Niccolo Barella)やチャルハノール(Hakan Calhanoglu)と同水準の年俸帯にあたり、主将ラウタロ(Lautaro Martinez)のクラブ最高年俸を下回るものの、相当な額となる。
競合も激しい。プレミアリーグ(Premier League)からマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リヴァプールが関心を示している。ユヴェントス(Juventus)も一時的に候補として挙がったが、こちらはローンのみの提案だ。
カマヴィンガの浮上は、インテルの中盤補強の野心の高さを示している。コネ(26歳、ローマ)とカマヴィンガ(23歳、レアル)は、移籍金がほぼ同水準(5000万ユーロ前後)でありながら、選手としての格や経歴は異なる。カマヴィンガはレアルでCL(チャンピオンズリーグ)優勝を複数回経験し、フランス代表の中核選手だ。23歳という年齢でこれだけの実績を持つMFは世界的にも希少で、「ピーク年齢手前の選手獲得」というインテルの方針に完璧に合致する。一方でコネはセリエA(Serie A)経験があり、適応リスクが低い利点がある。両者は二者択一というより、どちらか一方を獲得する形になる可能性が高い。同じ5000万ユーロを投じるなら、より将来性と実績のあるカマヴィンガに傾く論理も成り立つ。ただし、年俸の差が判断を左右する。
カマヴィンガ最大のハードルは、移籍金よりむしろ年俸だ。額面1250万ユーロ(手取り約750万ユーロ)は、インテルの給与体系の上位に位置する金額だ。バレッラやチャルハノールと同水準とされるが、これらの選手はインテルの中核として長年貢献してきた実績がある。新加入選手にこの水準の年俸を提示することは、既存の選手の年俸バランスを崩すリスクがある。インテルは近年、サウジアラビアやプレミアリーグの巨額年俸とは一線を画した「健全な給与体系」を維持してきた。マロッタ(Beppe Marotta)流の経営哲学では、移籍金は売却益で相殺できても、年俸は毎年の固定費として帳簿に重くのしかかる。カマヴィンガの年俸を飲むには、相応の覚悟と、他の選手との年俸交渉への波及を考慮する必要がある。プレミア勢が同じ選手を狙うなか、年俸面でインテルが対抗できるかは大きな疑問だ。
カマヴィンガの獲得が実現すれば、ドゥンフリース(Denzel Dumfries)に続く「2人目のレアル取引」となる。ドゥンフリースの解除条項発動を通じて、インテルとレアルの交渉チャネルはすでに密接になっている。土曜のベルナベウでのレジェンド戦での接触、ニコ・パス(Nico Paz)の去就を巡る協議——両クラブは複数の案件で向き合っている。モウリーニョという「インテルを知り尽くした男」がレアルの監督に就任したことも、交渉を円滑にする要素になり得る。ただし、レアルが「インテル向けの友好価格」を提示する保証はない。むしろプレミア勢との競合がある以上、レアルは最高値での売却を狙うだろう。インテルにとっては、関係性の良さが必ずしも有利な条件に直結しないことを認識した上で、現実的な判断を下す必要がある。カマヴィンガは魅力的だが、移籍金と年俸の両面で、コネやアッタ(Arthur Atta)といった現実的な候補との比較衡量が避けられない。
23歳でCL優勝を重ねたフランス代表MFが、サン・シーロの中盤補強の選択肢に加わった。だが移籍金5000万ユーロ、年俸額面1250万ユーロという二重の壁は高い。コネか、カマヴィンガか、アッタか——マロッタとアウジーリオ(Piero Ausilio)の中盤再編は、現実と理想のあいだで揺れている。プレミア勢との競合のなかで、インテルがどこまで踏み込むか。夏の野心が試される局面だ。
記事タイトル: How much Inter would need to pay to lure Camavinga away from Real Madrid
出典元記事URL: https://football-italia.net/how-much-inter-need-to-pay-for-camavinga/
公開日: 2026/6/15
※ この記事は引用元の情報を要約・翻訳し、独自の分析・感想を加えたものです(著作権法第32条に基づく引用)
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年6月16日
© 2025 nero15.dev. All rights reserved.