
ニコ・パス(Nico Paz)への扉が閉じかけているなか、サン・シーロに思いがけない名前が浮上した。カルチョメルカート(Calciomercato.it)の報道によれば、インテル・ミラノ(Inter Milan)にマンチェスター・シティ(Manchester City)所属のイングランド代表MFフィル・フォーデン(Phil Foden)獲得という大胆な案が出ているという。ベテランジャーナリストのパオロ・コンド(Paolo Condò)がスカイスポーツ24(Sky Sport 24)で「彼は今季シティで出場機会が減っている、もしかするとピッチ外の問題があったかもしれない。真剣で興味深い提案があれば、イタリアでの経験に心を動かされるかもしれない」と語ったことが発端だ。レアル・マドリード(Real Madrid)の買い戻し権発動でニコ・パスがほぼ消えた今、インテルは「個の打開を生み出せる選手」の代替案を模索している。
カルチョメルカートが伝えた構図は次の通りだ。
インテルは長らくニコ・パスを「理想的なプロファイル」として位置づけてきた。個の優位を作り出し、相手の守備を解錠できる選手——キヴ(Cristian Chivu)監督の攻撃的なサッカーに最適な才能だった。
しかしレアルが1100万ユーロの買い戻しオプションを行使することがほぼ確実視され、ハビエル・サネッティ(Javier Zanetti)副会長自身が「確実にレアル・マドリードに戻る」と認めたことで、ニコ・パスの夏の獲得は事実上の白紙となった。
代替案としてコンドが挙げたのがフォーデンだ。
「彼は今季シティで出場機会が減っている。もしかするとピッチ外の問題があったかもしれない。しかし真剣で興味深い提案があれば、彼はイタリアでの経験に心を動かされるかもしれない」
フォーデンの契約は2027年6月までで、残り1年程度。ジョーンズ(Curtis Jones)と同様、契約最終年が近づくことで売却の可能性が出てくる構図だ。コンド自身も「彼の才能は疑いの余地がない、最高峰の目玉補強になる」と評価しつつ、「英国代表選手がプレミアリーグ(Premier League)を離れてセリエA(Serie A)に来る可能性は低い」と現実的な見解も示した。
もう一つの代替案として、ローマ(Roma)との契約が来月で満了するパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)の名前も挙がっていた。しかしコンドはこの案を断固として否定した。「いいえ、インテルは長期的に何かを保証してくれる選手を獲得しなければならない。ディバラは今後数年について何も保証しない」
原文: "He has had less space at City this year, perhaps due to some issues off the pitch. But with a serious and interesting proposal he could be tempted by an Italian experience."
訳: 「彼は今季シティで出場機会が減っている、もしかするとピッチ外の問題があったかもしれない。しかし真剣で興味深い提案があれば、彼はイタリアでの経験に心を動かされるかもしれない」
原文: "No, Inter must sign a player who guarantees something over time. Dybala guarantees nothing for the coming years."
訳: 「いいえ、インテルは長期的に何かを保証してくれる選手を獲得しなければならない。ディバラは今後数年について何も保証しない」
フォーデンの獲得案は、ジャーナリストのコメントとして提示された段階であり、インテル側の公式な動きや具体的な交渉の情報はない。コンド自身も「移籍の可能性は低い」と認めている通り、これは実現性の高いシナリオというより「もし可能なら」レベルの仮説と読むのが現実的だ。フォーデンは2024年にプレミアリーグでPFA年間最優秀選手に選ばれるなど、ピーク期の選手だ。年俸はおそらく週給25万ポンド以上と推測され(元記事では言及されていない)、年俸面でインテルが提示できる金額の上限を大きく超える可能性が高い。また、契約残り1年とはいえシティが格安での売却に応じる動機も限定的だ。コンドの発言は「インテルがどのレベルの選手を狙うべきか」という議論の出発点として理解するのが妥当だろう。
コンドが「もしかするとピッチ外の問題があったかもしれない」と曖昧に言及した部分は、フォーデンの今季のシティでの状況を示唆している。元記事にはピッチ外の問題の詳細は記されていないが、フォーデンが今季シティで出場機会を減らした事実は確かに存在する。これが移籍の動機になるかどうかは、本人と家族の判断次第だ。プレミアリーグからセリエAへの移籍は、テュラム(Marcus Thuram)の父親リリアン・テュラム(Lilian Thuram)がイタリアサッカーへの愛着を息子に伝えたケース、マクトミネー(Scott McTominay)がナポリ(Napoli)で完全開花したケースなどの先例がある。フォーデンにとっての「環境を変える価値」が明確に提示できるなら、シティへの引き戻し圧力に対抗できるかもしれない。ただし現時点では、コンドのコメントは一つの仮説に過ぎない。
フォーデンの名前が挙がった背景には、インテルが「個の打開」を生み出せる選手を求めているという戦術的な現実がある。今季のインテルはディマルコ(Federico Dimarco)のリーグ最多アシスト、バレッラ(Niccolo Barella)の中盤からの貢献、テュラムとラウタロ(Lautaro Martinez)の連携で77得点超を達成した。しかし「攻撃が膠着した時に1人で打開できる選手」という観点では、明確な切り札を持っていない。ニコ・パスはまさにその役割を担う候補だった。フォーデンは異なるタイプだが、左から中央に切り込んでのフィニッシュやドリブル突破の質では世界トップクラスだ。キヴが検討している3-4-2-1または4バックへの戦術変更を考えれば、トップ下またはアタッキング・ウィンガーとしてフォーデンのような選手を組み込む構想が背景にある可能性は否定できない。実現可能性は低くても、インテルが目指す方向性を示すサインとして読むには興味深い。
ニコ・パスの夏は閉じかけ、フォーデンの名前が一瞬浮上した。実現可能性は低い、それでも夢のある名前だ。コンドが断固否定したディバラ案、サネッティが「複雑だ」と諦めかけたニコ・パス、そしてプレミアの王者から離れる気配のないフォーデン——インテルの「個の打開役」を巡る夏の探索は、まだ始まったばかりだ。
記事タイトル: Report: Inter linked with move for Man City’s Foden as Nico Paz dream slips away
出典元記事URL: https://football-italia.net/foden-nico-paz-inter-man-city/
公開日: 2026/5/16
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年5月16日
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