
主将は遠い大陸から帰ってくる。アルゼンチン代表でメッシの最後の夜を見届けたラウタロ・マルティネスがミラノに戻るのは、パルマ戦のわずか2日前。クリスティアン・キブ監督は、疲労と実績の天秤にかける難しい判断を迫られる。待つ側の前線は、すでにベンチで牙を研いでいる。出番は誰の手に渡るのか、答えは土曜の午後に明らかになる。
『スカイ・スポーツ(Sky Sport)』が10月7日に伝えたところでは、ラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)は8日の午後にアッピアーノ・ジェンティーレへ戻り、ベナンとの親善試合を終えて10日のパルマ戦に向かう。出場自体は可能とされる。ただし、キブ(Cristian Chivu)監督は、長い移動距離と代表での試合の積み重ねを踏まえて、起用を慎重に見極めるという。
同じ日の報道では、先発を狙う存在として、代表ウィーク中もクラブに残って調整したマルクス・テュラム(Marcus Thuram)と、今季まだ先発の経験がないアンジュ=ヨアン・ボニー(Ange-Yoan Bonny)が挙げられた。ボニーは出場機会を得るたびに状態を上げてきた、とも記されている。唯一の欠場者はジョン・ストーンズ(John Stones)で、負傷による離脱だ。
『ガッゼッタ・デッロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)』も10月5日付で、ラウタロの合流が試合の48時間前になる点を指摘していた。同紙は、今季ラウタロがベンチに回ったのはウディネーゼ戦の一度だけで、ナポリ戦とローマ戦では逆転劇の中心にいたと書く。代替候補にはテュラムに加え、ピオ(Pio Esposito)とボニーの名が並ぶ。主将自身が出場を志願する可能性にも触れている。
原文: "Ad Appiano hanno altri cinque giorni per ragionare sulla formazione titolare anti-Parma; Lautaro avrà molto meno tempo a disposizione per allenarsi."
訳: 「アッピアーノの面々には、パルマ戦の先発を考える時間があと5日ある。ラウタロが練習に使える時間は、それよりはるかに少ない」
※Gazzetta dello Sport(10月5日付)の記述。
原文: "tanti chilometri di spostamenti e di impegni"
訳: 「多くの移動距離と、数多くの試合や用事」
ラウタロは今季、ベンチスタートがほぼない中心選手だ。それだけに、練習時間が極端に短い状態でパルマ戦に使うかどうかは、キブ監督の信頼の置き方を映す判断になると考えられる。起用するなら、出場時間を管理する形で前半から強度を求めるのか、あるいは終盤の切り札に回すのか。選択肢は複数あるが、元記事は具体的な策を示していない。代表での試合内容を踏まえた体力面の見立ては、合流後の練習を見て最終判断されると思われる。
テュラムは代表ウィークを通じてチームに残り、連係面では有利な立場にある。一方、ボニーは先発経験がまだないものの、出場のたびに状態を上げていると伝えられた。ラウタロを温存するなら、テュラムを軸にボニーを組ませる形が現実的な線として浮かぶ。ただし、Gazzettaが挙げたピオ・エスポージトを含め、どの組み合わせになるかは推察の域を出ない。ボニーにとっては、先発という未経験の舞台でどこまで存在感を示せるかが試される一戦になる。
ラウタロは代表でも主将として重い役割を担い、移動を含む負荷はクラブにとって毎シーズンの悩みの種だ。今季ベンチに回ったのが一度だけという数字は、頼もしさと同時に依存の裏返しでもあると考えられる。パルマ戦でテュラムやボニーに時間を与えることは、将来的な負荷分散の予行演習になる可能性がある。ただし、勝ち点を落とせない序盤戦でその賭けに出るかどうかは、キブ監督の判断次第だろう。
主将の疲労か、控えの意地か。パルマ戦のスタメン発表は、インテルの前線に流れる空気を映す鏡になるだろう。土曜に灯る名前が、次の数週間の方向を決めるかもしれない、と思わせる一戦だ。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月7日
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