
サルデーニャ遠征を前に、クリスティアン・キブは攻撃陣に手を入れないつもりらしい。モンツァ戦で機能した若きセンターフォワードと主将の並びを、そのまま2試合目に持ち込む。夏を通じて調子を取り戻せていないマルクス・テュラムは、途中出場での貢献が見込まれる。そして相手は、ラウタロ・マルティネスが12試合で12ゴールを積み上げてきた、いわば得意先だ。
ガゼッタ・デロ・スポルトによれば、キブはカリアリ戦でモンツァ戦と同じ2トップを継続する意向だという。ラウタロとピオ・エスポージトの組み合わせは開幕戦で結果を出しており、若いセンターフォワードが主将と自然に呼吸を合わせられている点が評価されている。難しい夏を過ごしコンディションが万全でないテュラムは、試合の途中から投入される見込みだ。
対戦相手との相性も選択を後押しする。ラウタロはカリアリを相手に12試合で12ゴールを記録しており、直近のサルデーニャ遠征でも得点を挙げている。ピオ・エスポージトにとってもこの島は特別な場所で、セリエA初ゴールを決めたのがここだった。
布陣の他の部分についても、キブは継続性を重視する構えだ。モンツァ戦からの主な変更点として挙がっているのはバンジャマン・パヴァールとペタル・スチッチの2人。イングランドから来た新戦力のうち、カーティス・ジョーンズは29日の全体練習をこなして初招集され、ベンチから後半に登場する可能性がある。ジョン・ストーンズはまだ先発の段階ではなく、ジェド・スペンスは負傷明けで招集外となる。
原文: "Il messaggio di Chivu resta chiaro: nessun 'titolarissimo', ma una rosa nella quale la competizione interna dovrà alzare il livello generale."
訳: 「キブのメッセージは明確なままだ。絶対的なレギュラーは存在せず、内部競争によって全体の水準を引き上げていくスカッドである、と」
開幕戦を4-1で勝った翌週に同じ11人を並べるのは、一見すると保守的な選択だ。だが今回に限っては逆の読み方ができる。テュラムというクラブ屈指の得点源が復調途上にあるなか、生え抜きの若いセンターフォワードに2試合連続の先発を与えるのは、序列を実力で塗り替えてよいという明確なメッセージになるからだ。
キブが繰り返している「絶対的なレギュラーはいない」という言葉は、しばしば主力を牽制するための常套句として使われる。しかしピオを2試合続けて起用すれば、その言葉に実体が伴う。テュラムにとっては不快な状況かもしれないが、シーズンを通じた競争環境という意味では、クラブにとって明らかにプラスに働くと考えられる。
ラウタロの12試合12ゴールという数字は、単なる相性の良さでは説明しきれない水準だ。1試合あたり1点というペースを特定の相手に対して維持できるケースは、セリエAでもそう多くない。
背景には、カリアリの守備が敷くラインの高さと、ラウタロの背後への抜け出しの噛み合わせがあると推察する。ただし今季のカリアリは開幕節で勝ち点3を得ており、指揮官は直接対決に向けて「パルマ戦とは違う獰猛さ」を求めていると伝えられる。過去の数字が今節も通用するとは限らない。むしろ、警戒されたうえで結果を出せるかが、主将にとっての試金石になるだろう。
見逃せないのが、ジョーンズをベンチスタートに置く判断だ。リヴァプールから移籍したばかりの中盤の選手を、いきなり先発で使わない。9月8日にレアル・マドリード戦が控えていることを踏まえれば、これはリーグ戦で段階的に馴染ませ、ヨーロッパで計算できる状態に持っていく設計と読める。
同じ論理はストーンズにも当てはまる。イングランドから来た3人がそろって「即戦力かつ準備中」という微妙な位置にいるのが、この8月末のインテルの状況だ。二正面作戦の序盤をどう乗り切るかは、11人を選ぶ話ではなく18人をどう使うかの話になる。キブの真価が問われるのは、むしろ9月に入ってからだと考えられる。
サルデーニャに乗り込むインテルの11人は、おそらく1週間前とほとんど変わらない。変わるのはベンチの厚みと、そこに座る男たちの名前だ。主将が得意先で13点目を刻むのか、それとも若いセンターフォワードが島での記憶をもう一度上書きするのか。答えは日曜の夜に出る。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年8月29日
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