
ボローニャでの勝利の余韻が残るなか、インテルのゴール前に大きな動きが出ている。水曜のチャンピオンズリーグ、シャフタール戦で先発が濃厚なのは、3月4日を最後に公式戦から遠ざかってきたイヴァン・プロヴェデルだ。欧州ではまだ今季の白星がない。クリスティアン・キブが切る入れ替えの一枚は、賭けか、それとも布石か。
発端はラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト(La Gazzetta dello Sport)の報道だ。FCInterNewsとFC Inter 1908が10月19日の朝に伝えたところでは、インテルは10月21日の21時から、シャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)と2026-27シーズンのチャンピオンズリーグ、リーグフェーズ第3節を戦う。クリスティアン・キブ(Cristian Chivu)監督は例によって多くの変更を用意しているという。
最大の注目はGKである。ガゼッタは、イヴァン・プロヴェデル(Ivan Provedel)のデビューが「非常に濃厚」で、日曜のフィオレンティーナ戦でも起用する計画だと書く。理由は実績の評価ではなく、新守護神を試す必要があるからだという。ジョゼップ・マルティネス(Josep Martínez)は欧州で振るわず、セリエAでは持ち直したという位置づけだ。ただしトゥットスポルトは、マルティネスかプロヴェデルかという疑問は前日まで残るとみる。両紙の温度差は押さえておきたい。
ほかの顔ぶれにも触れておく。ガゼッタによれば、ボローニャ戦で出番を抑えたハカン・チャルハノール(Hakan Çalhanoğlu)とアンディ・ディウフ(Andy Diouf)は先発に戻る。ラウタロ・マルティネスは不在が確実で、マルクス・テュラムは動かない。もう一人の前線はアンジュ=ヨアン・ボニー(Ange-Yoan Bonny)とピオ・エスポージトが争い、ボニー有力の見立てだ。
原文: "l'avvicendamento dunque non risponde a criteri meritocratici ma alla necessità di testare il nuovo portiere"
訳: 「したがってこの入れ替えは実力主義の基準によるものではなく、新しい守護神を試す必要性によるものだ」
原文: "Ancora Martinez o debutto di Provedel in porta - il dubbio resterà fino all'ultimo"
訳: 「引き続きマルティネスか、プロヴェデルのデビューか。疑問は最後まで残る」
※前者はガゼッタ、後者はトゥットスポルトの記事から。
ガゼッタは、この入れ替えを「メリットの問題ではない」と整理している。マルティネスを外すのではなく、新戦力を実戦で試すという建て付けだ。ただ、欧州で「disastroso」とまで書かれた守護神を替える以上、結果が出なければ批判が強まる構図になるのは避けられない。プロヴェデルは7カ月以上も公式戦から離れており、復帰戦がCLという点に賭けの色合いがあると言える。10月16日にはウディネーゼのGKオコイェの名も報じられていた。ここで実戦を積めれば、冬の補強判断に影響する可能性もあると考えられる。
トゥットスポルトの集計では、ボニーは9試合中8試合に出て計171分、先発はゼロだ。ガゼッタは「途中出場なら極めて効果的」と評し、リーグ戦とCLで3得点という数字を添える。先発すれば、途中出場で見せた得点力を90分に広げる試験になるだろう。左ではカルロス・アウグストがボローニャで1得点1アシストを記録し、ディマルコ(先発3試合で221分)に迫る。ディマルコについてFC Inter 1908は見出しで「調子が良くない」としたが、本文に詳細はなく、元記事では言及されていない。
インテルは昨季から欧州で4連敗中で、今季のリーグフェーズ初勝利を探している。ここで流れを変えられなければ、国内で積み上げた手応えまで揺らぎかねない。ストーンズの復帰が早ければ31日のダービーというのも、先を見据えた材料だ。過去にはジュリオ・セーザルやハンダノヴィッチが守った扉(元記事外の補足)に、新しい番人が立つ。その一歩が欧州の空気を変える一撃になるのか、断定はできない。プロヴェデルが無難にこなし、ボニーが結果を残し、チャルハノールが中盤を締める。そんな筋書きが揃えば、風向きは一晩で変わる可能性がある。
守護神の入れ替えは、当たれば英断、外れれば火種になる。プロヴェデルの7カ月ぶりの実戦が、止まったままの欧州の時計を動かすのか。水曜の夜、サン・シーロが答えを出す。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月19日
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