
レアル・マドリード(Real Madrid)の1100万ユーロの買い戻しが決まっている22歳の才能を、インテル・ミラノ(Inter Milan)はまだ追い続けている。コリエーレ・デッロ・スポルト(Corriere dello Sport)によれば、ネラッズーリは今夏ベルナベウに戻ることが確実なコモ(Como)のアルゼンチン代表MFニコ・パス(Nico Paz)について、4000万〜5000万ユーロのパッケージで再獲得を画策している。鍵を握るのは2人——ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)がレアルの新監督に就任するかどうか、そしてサネッティ(Javier Zanetti)副会長と友人関係にあるニコ・パスの父パブロ(Pablo Paz)が動くかどうかだ。
ニコ・パスの去就を巡る基本構造は明確だ。レアル・マドリードはコモへの売却時に1100万ユーロの買い戻しオプションを保持しており、シーズン終了後にこれを行使してアカデミー出身の才能をベルナベウに戻す方針だ。事実上、ニコ・パスは6月にレアルの選手に戻ることが確定している。
しかしその先のシナリオは、レアルが夏に決定する新監督次第で大きく変わる。コリエーレ・デッロ・スポルトはモウリーニョが新監督候補の一人だと報じている。仮にモウリーニョがレアルに戻れば、かつてのインテル監督がニコ・パスをトップチームに残すか、再び放出するかの判断を下すことになる。
インテルの構想は具体的だ。買取オプション付きの有料ローン、または完全移籍だが将来の買い戻し条項をレアル側に残す形——いずれもレアルにとって受け入れやすい構造だ。提示する金額は4000万〜5000万ユーロのパッケージとされ、移籍金、ローン料、ボーナスなどを組み合わせた総額の規模感が示されている。
そしてもうひとつの要素は人脈だ。ニコ・パスの父パブロは、サネッティの古くからの友人であり、アルゼンチン代表での元同僚でもある。サネッティがコストフ(Vasilije Kostov)の獲得でレッドスター・ベオグラード(Red Star Belgrade)の人脈を活用したのと同じく、パブロとの関係はニコ・パスの説得において強力なカードになる。
ニコ・パスの獲得には3段階のハードルがある。第1にレアルが買い戻しを行使する(ほぼ確定)。第2にレアルの新監督がニコ・パスを構想外と判断する。第3にインテルが最も魅力的な提案を提示する。第2のハードルが最大の不確実要素だ。レアルがアカデミー出身の22歳の才能を1100万ユーロで取り戻す以上、新監督が「育てて使う」と判断すれば、インテルへの売却は実現しない。ただしレアルの中盤はベリンガム(Jude Bellingham)、バルベルデ(Federico Valverde)、チュアメニ(Aurelien Tchouameni)と競争が激しく、22歳のニコ・パスがすぐにレギュラーを掴むのは現実的ではない。出場機会を求めて再びローンに出される可能性は十分にあり、そこにインテルが入り込む余地が生まれる。
レアル新監督候補としてモウリーニョの名前が挙がっていることは、インテルにとって複雑な意味を持つ。一方で、モウリーニョは昨日のインタビューで「次の目標はベンフィカ(Benfica)をCL(チャンピオンズリーグ)に戻すこと」と語り、レアル復帰の噂を否定した。ただしサッカー界の常として、監督人事は最後まで予測不可能だ。仮にモウリーニョがレアルに戻った場合、インテルとの交渉に旧友としての関係性が働く可能性がある。「ニコ・パスはまだ若い、サン・シーロでセリエA経験を積ませた方が良い」という判断を下す可能性もあれば、逆に「自分の手で育てたい」と残留させる可能性もある。モウリーニョのサッカー観——「結果が全て」「即戦力重視」——を踏まえれば、22歳の才能を1年寝かせる選択肢は現実的に取り得る。
サネッティ副会長のアルゼンチン人脈は、すでにインテルの補強戦略の中核を成している。リベロ(Lautaro Rivero)、ペローネ(Maximo Perrone)、そしてニコ・パス——アルゼンチン出身のタレントを次々とリストアップする背景には、サネッティが母国のサッカー界に持つ太いパイプがある。ニコ・パスのケースでは、父パブロとの友情がさらに直接的な力を発揮する。アルゼンチン代表でともにプレーした旧友からの「インテルに来てほしい」という働きかけは、ニコ・パス本人の判断に大きな影響を与えるだろう。エスポージト(Francesco Pio Esposito)が今季開花してインテルでのキャリアパスが描けることを示したように、サン・シーロは「若手を主力に育てる場所」としての説得材料を持っている。
レアルに戻る男を、それでも追い続ける。1100万ユーロで回収される選手を4000万〜5000万ユーロで再獲得する計算は一見不合理だが、ニコ・パスの才能はその額に値する。モウリーニョの判断次第、サネッティの友情次第、そしてニコ・パス自身の決断次第——3つの変数が揃ったとき、サン・シーロにアルゼンチンのトップ下が来るかもしれない。
記事タイトル: Inter still have Nico Paz hope despite Real Madrid return with Mourinho potentially involved
出典元記事URL: https://football-italia.net/inter-nico-paz-hope-real-madrid-mourinho/
公開日: 2026/4/30
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年4月30日
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