
ジョゼップ・マルティネスのミスが続くなか、インテルのゴール前をめぐる議論に新しい名前が加わった。ウディネーゼのマドゥカ・オコイェだ。伝えられたのは検討の段階にとどまる話で、公式な接触すらない。それでも相手の評価額は20ミリオンユーロ。守護神問題の出口は、冬の市場まで持ち越されるのか。遠い夏を待たずに動く気配だけが漂う。
発端は、地元紙イル・メッサッジェーロ・ヴェネトの報道だ。FCInterNewsが2026年10月16日、同紙の情報として伝え、翌17日にはCalciomercato.itも続いた。インテルは来シーズンに向けてウディネーゼのGK、マドゥカ・オコイェ(Maduka Okoye)を検討しているという。きっかけは、ジョゼップ・マルティネス(Josep Martínez)の最近の不安定な出来だと記事は見る。
Calciomercato.itによれば、オコイェはGKを入れ替える事態に備えてインテルが監視する候補の一人にすぎない。ウディネーゼはおよそ20ミリオンユーロと評価しており、契約は2028年6月まで。現時点でインテルとの正式な接触はなく、FCInterNewsは交渉が1月の移籍市場の再開まで持ち越されると見ている。ウディネーゼの後任候補としては、昨夏レフ・ポズナンから加わったポーランド人GKのバルトシュ・ムロゼク(Bartosz Mrozek)の名前が挙がる。
背景にはGK陣の事情がある。ラツィオから加わったイヴァン・プロヴェデル(Ivan Provedel)は、10月15日のTuttosport報道によれば3月4日のコッパ・イタリア準決勝以来、公式戦から遠ざかっている。一方でキブ監督は、現時点ではマルティネスへの信頼を口にしているという。
原文: "Okoye viene valutato circa 20 milioni di euro dall'Udinese"
訳: 「オコイェはウディネーゼによって約2000万ユーロと評価されている」
原文: "Al momento comunque non ci sono stati contatti ufficiali"
訳: 「いずれにせよ現時点で、公式な接触はない」
※いずれもCalciomercato.itの記事から。
オコイェの市場価値について、ティア未登録のVirgilio(スポーツ版)は800万〜1000万ユーロと紹介している。ウディネーゼの評価額との間には倍以上の開きがある。売り手が強気に出るのは常道で、契約が2028年6月まで残っている以上、急いで手放す理由も薄いと考えられる。夏にヴィカーリオを見送った際は予算の確保が壁になったとTuttosportが伝えていた。冬に20ミリオン級を投じる余裕があるのか、不透明だ。
足元では、マルティネスが先発、プロヴェデルが数試合の起用候補という序列である。そこへ3人目の名前が出れば、控えのプロヴェデルの立場はさらに微妙になる。現時点でキブ監督は現守護神を支持しており、外部補強の噂が長引けば、チーム内の空気に影響する可能性も否定できない。ただし今回の話は検討段階で、オファーもない。過度に結びつけるのは禁物だろう。まずはマルティネスが次の数試合でどんな内容を見せるか、プロヴェデルに出番が回るのかが、冬の動きを占う目安になると考えられる。
インテルにとってGKは、ハンダノヴィッチらが長く守った歴史ある持ち場だ。この数年は固定に苦しんできたと言える。オコイェは1999年生まれ、ドイツ生まれでナイジェリア代表という経歴がVirgilioで紹介されている。年齢的に長期の守護神候補になり得るが、20ミリオンに見合うかは判断が難しいと推察する。元記事ではオコイェの今季の出来が語られておらず、まずは実際のパフォーマンスを確かめる必要がある。ウディネーゼがムロゼクを後任に見据えるとの報道も、売却交渉の現実味を測る材料になりそうだ。
守護神は、チームの安心を最後に守る存在だ。オコイェの名前は今のところ噂の域を出ないが、ミスが続けば冬の市場で現実味を帯びるかもしれない。そのとき、インテルは払う覚悟を決められるだろうか。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月18日
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