
ラウタロを欠き、ブルッヘ戦の敗戦を引きずったままレナート・ダッラーラに乗り込んだインテルは、開始10分で先制を許した。重い空気を変えたのは、ベンチから動いたキブ監督の手だった。逆転弾はカルロス・アウグスト、とどめはボニー。ともに途中出場の2人だ。勝点19で単独首位に立った一夜。その勝因はベンチの顔ぶれと、後半に変わった空気の中にあった。ラウタロ不在の窮地を救ったのは誰か。余韻の残る逆転劇、その中身を追う
2026年10月17日、セリエA第7節ボローニャ対インテルがレナート・ダッラーラで行われ、インテルが3-1で逆転勝ちした。キックオフは現地18時、主審はダニエーレ・ドヴェーリ(Daniele Doveri)。Sky Sport Italia、Corriere dello Sport、Tuttosportの試合経過は、主要な流れで一致している。
先制したのはホームのボローニャだった。10分、ルイス・エンヒキ(Luis Henrique)のミスからミランダ(Miranda)がボールを奪い、そのスルーパスで抜け出したポベガ(Pobega)が決めた。ボローニャは前半に好機を重ね、ポベガのシュートがクロスバーを叩く場面もあった。インテルが追いついたのは前半終了間際。バレッラの右からのクロスを、マルクス・テュラム(Marcus Thuram)がヘディングで押し込んだ。
後半、キブ監督は57分にピオ・エスポージトを下げてボニー(Ange-Yoan Bonny)を投入。68分にはルイス・エンヒキとディマルコを下げ、ディウフとカルロス・アウグスト(Carlos Augusto)を送り出した。すると69分、カルロス・アウグストが逆転ゴールを決める。83分にはそのカルロス・アウグストのアシストからボニーが3点目を奪い、試合を決めた。75分にはスチッチが無人のゴールへのシュートを外す場面もあったが、勝敗には響かなかった。
原文: "Il Bologna è una buona squadra, abbiamo fatto un secondo tempo sui nostri livelli."
訳: 「ボローニャは良いチームだった。それでも後半は、自分たちの水準のプレーができた」
※試合後に3点目のボニーが語った一節。Bologna Sport Newsが伝えたもので、DAZNでの発言とも趣旨が重なる。
この日のインテルは、ラウタロが左太ももの筋肉を痛めて不在だった。テュラムとピオ・エスポージトの2トップで始めたが、流れを変えたのは途中出場の2人である。ボニーとカルロス・アウグストが決勝点と3点目に絡んだ事実は、キブ監督が替えのカードを信頼して切ったことの表れと考えられる。エースを欠く期間に、ベンチの序列がどう動くのか。ピオ・エスポージトが前半で退いた判断も含め、今季のインテルの攻撃陣の組み方を占う材料になる可能性がある。ラウタロの復帰時期は元記事では明示されておらず、離脱が長引けば、この日のような交代の成否がより重みを持つと推察する。
失点の起点はルイス・エンヒキのミスだった。Sky Sportの採点でも、ルイス・エンヒキとディマルコ、スチッチは5.5にとどまっている。68分の2人同時交代は、前半から続いた左サイドの停滞に手を打つ意図だったと推察する。75分のスチッチの決定機逸も含め、勝ったとはいえ課題は残る。ボローニャが前半に主導権を握る時間があったことも、見過ごせない。後半の修正が奏功したとはいえ、同じ入りを繰り返せば強豪相手には致命傷になり得ると考えられる。
ブルッヘ戦の敗戦後、キブ監督は試合前会見で「責任を受け入れる」と語っていた。その直後の国内戦で、逆転勝ちで勝点19の単独首位に立ったことは、チームの空気を落ち着かせる効果があると考えられる。ただし、欧州での苦戦が国内に波及しない保証はない。次の試合でこの流れを維持できるかが、今回の勝利の価値を決めることになる。監督にとっては、結果で守備と気持ちの立て直しを示せた第一歩と位置づけられるのではないか。一方で、今季のインテルが勝点を積む試合と欧州で落とす試合の落差は、依然として課題のままだ。
数字の上では、インテルは首位に立った。だが前半の出来を思えば、完全な復調とは言い切れない。それでも苦しい夜に勝ち切った事実は大きい。ラウタロ不在の間、ベンチから勝利を引き寄せる力は持続するだろうか。答えは次の数試合が教えてくれる。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月18日
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