
セリエAで居場所を見つけられなかった男に、思わぬ追い風が吹いている。エストゥディアンテスで好パフォーマンスを続けるトマス・パラシオスが、リオネル・スカローニ率いるアルゼンチン代表のスタッフから観察対象に加えられたという。インテルでの挫折、モンツァでの停滞を経て故郷で再起を図る23歳のDFに、代表という新たなステージへの扉が開こうとしている。
アルゼンチンのメディア、シエロスポーツ(CieloSports)がFCInterNewsを通じて報じたところによると、インテルからエストゥディアンテス(Estudiantes)にローン中のトマス・パラシオス(Tomas Palacios)が、リオネル・スカローニ(Lionel Scaloni)監督が率いるアルゼンチン代表の観察リストに名前を連ねている。
パラシオスは1月の冬の移籍市場でエストゥディアンテスに加入して以降、堅実かつ支配的なパフォーマンスを披露。イタリアでの日々とは対照的に、母国では出場機会を得るや否やインパクトを残し続けている。インテルでもモンツァ(Monza)でのローン時代でも出場機会に恵まれず、成長が停滞していたことを考えれば、この短期間での評価の逆転は劇的だ。
スカローニからの招集が実現すれば、イタリアでの挫折で傷ついた自信と評価を取り戻す大きな後押しとなる。さらにクラブレベルと代表レベルの両方で結果を残すことは、エストゥディアンテスが600〜700万ユーロの買い取りオプション行使を決断する材料にもなりうる。
原文: "His early displays have been commanding and consistent, earning him more recognition than his time in Italy."
訳: 「復帰後の初期のパフォーマンスは支配的かつ安定しており、イタリア時代を上回る評価を得ている」
原文: "A call-up from Scaloni would represent a huge boost for a player who needs to rebuild both his confidence and his reputation after a frustrating spell in Serie A."
訳: 「スカローニからの招集は、セリエAでの不本意な期間を経て自信と評判の両方を再構築する必要があるこの選手にとって、大きな後押しとなるだろう」
原文: "Strong performances for club and country could yet convince Estudiantes to make the move permanent in the summer."
訳: 「クラブと代表の両方での好パフォーマンスは、エストゥディアンテスに夏の完全移籍を決断させる材料となりうる」
前回の記事で触れた通り、エストゥディアンテスのローン契約には600〜700万ユーロの買い取りオプションが設定されている。クラブレベルでの好調に加え、アルゼンチン代表に選出されるという「格付け」が加わることの意味は大きい。代表歴のある選手を600〜700万ユーロで完全移籍させるのは、エストゥディアンテスにとって投資対効果の高い取引になりうる。パラシオスの市場価値が代表招集で上昇すれば、今の価格で買える最後のチャンスだという判断が働く可能性がある。インテルにとっても、オプション行使による売却収入は夏の補強資金に直結するだけに、パラシオスの代表入りは自クラブの財政にもプラスに働くシナリオだ。
この対比は単純に「環境の違い」だけでは説明しきれない。インテルでは3バックの一角を争うにはバストーニ、デ・フライ、アチェルビ、ビセックといった厚い壁があり、若手が割って入る余地はほとんどなかった。モンツァでも十分な出場時間を確保できなかったことで、試合勘と自信の両方が削られていった。アルゼンチンに戻って即座にパフォーマンスが向上した事実は、パラシオスの能力自体は決して低くなかったことを裏付けている。言語やカルチャーの壁、そして何より「試合に出られる」という精神的な安心感が、彼のポテンシャルを解放していると考えられる。スカローニの目に留まったのは、その解放された本来の姿だ。
仮にパラシオスが代表レベルの選手として再評価された場合、インテルにはひとつの選択肢が生まれる。買い取りオプションを行使させて売却益を確保するか、それとも「化けた」パラシオスを呼び戻すか。現時点ではムハレモヴィッチやタプソバ、ポトゥルスキといった新たなCB候補のリストが充実しており、パラシオスの復帰は優先度が低いと推察される。しかし移籍市場は予測不能だ。ターゲットの獲得が難航した場合に、「実は使える駒がアルゼンチンにいた」という状況は保険として悪くない。パラシオスの今後のパフォーマンスは、インテルのDF補強の全体像にも影響を及ぼしうる要素だ。
イタリアで閉じかけた扉の向こうに、アルビセレステのシャツが見えてきた。パラシオスの物語は、「どこでプレーするか」が選手の運命をいかに左右するかを教えてくれる。故郷での再起が代表への道に繋がるなら、セリエAでの2年間もまた、必要な回り道だったのかもしれない。
記事タイトル: Inter Milan Starlet Up For Surprise Argentina Call-Up After Promising Start To Life At Estudiantes
出典元記事URL: https://sempreinter.com/2026/02/21/palacios-argentina-radar-inter-milan-estudiantes/
公開日: 2026/2/21
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に、AI・IT技術やサイト運用ノウハウも発信しています。
最終更新: 2026年2月22日
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