
ストーンズ獲得の熱狂の裏で、出口に最も近い男の物語が静かに動き始めた。[[ダヴィデ・フラッテージ]]の代理人ベッペ・リーゾ(Beppe Riso)が記者団の前でインテルとの直接会談を予告し、ファブリツィオ・ロマーノ(Fabrizio Romano)は「インテルは放出対象と考えている」と踏み込んだ。ユヴェントスの影、海外からの関心。重いゴールを何度も決めてきた27歳の去就が、この夏の残り1ヶ月を左右する。
リーゾは28日、記者団に対してフラッテージの状況を「進行中の案件」と表現した。まずインテルと直接会って話す、それまでは何も語れない——という趣旨で、[[ユヴェントス]]の関心について問われても「インテルと話す前にそういう話はしない。フェアではないから」と明言を避けた。一方で「彼は重いゴールを決められる、大きなハートを持った選手」と、市場向けのセールストークも忘れなかった。
この発言を受けてロマーノは自身のYouTubeチャンネルで状況を整理。インテルはフラッテージを放出対象と位置づけており、ユヴェントスは市場序盤に関心を持ったものの、中盤の放出が発生した場合に限る「シナリオ段階」に過ぎず、現時点では海外クラブからの可能性の方が現実的だという。パヴァール同様、適切なオファーの到着を待って売却を判断する構えとされる。
なお、リーゾは同じく代理を務める[[カルロス・アウグスト]]について「近いうちに契約延長の話もインテルとする」と付け加えており、こちらは残留前提の扱いだ。
原文: "Io devo ancora incontrare l'Inter, appena li incontro poi si saprà: è una situazione in divenire. La Juve? Non parlo di queste cose prima di aver parlato con l'Inter: non mi sembra giusto."
訳: 「まだインテルと会っていない。会えば何かが分かるだろう。状況は進行中だ。ユーベ? インテルと話す前にそういう話はしない。フェアじゃないと思うから」
原文: "Sicuramente intorno a Frattesi ci saranno dei movimenti, è un giocatore che l'Inter considera in uscita."
訳: 「フラッテージの周辺では確実に動きがあるだろう。インテルが放出対象と考えている選手だ」(ロマーノ)
代理人が公の場で「まずクラブと会う」と語るのは、多くの場合、条件整理のフェーズに入った合図である。残留交渉なら水面下で済む話をあえて記者団に開示したのは、市場に向けて「フラッテージは動きます」と知らせる効果を狙ったものと考えられる。インテル側もロマーノの伝える通り放出容認の立場なら、あとは金額次第。スカッドの中で高値が付く数少ない資産であり、3000万ユーロ級の売却益は丸ごと補強予算に転化できる。
興味深いのはユヴェントスの名前が挙がり続けている点だ。ライバルへの主力級売却はインテルのフロントが伝統的に避けてきた取引だが、皮肉にもマロッタ体制はユーベとの選手交渉の力学を熟知している。もっともロマーノの言う通り、ユーベ側は中盤の放出が先決の状態。現実的には、資金力で条件を揃えやすいプレミア勢や、CL出場権を持つ海外クラブが先に動く展開の方が可能性は高いと推察する。
同じ代理人の下で、フラッテージは出口へ、カルロス・アウグストは契約延長へ。この対比はキブ体制の序列を映す鏡でもある。左のカルロス・アウグストはWBとCBを兼ねる貴重な駒として評価が確立した一方、フラッテージはスチッチ、ディウフ、ジエリンスキらと重なる中盤で定位置を失って久しい。リーゾにとって今回の会談は、1人を高く売り、もう1人の年俸を引き上げる、二正面の商談になる。
「会ってから話す」という代理人の言葉ほど、雄弁な売却予告はない。インテルにとってフラッテージは最後の大きな資金源であり、その使い道はロメロか、右サイドか。出口の扉は、もう手がかかっている。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年7月29日
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