
ダンフリース退団が現実味を帯びる右サイドに、ようやく答えが見え始めた。インテルは[[ユニオン・サン=ジロワーズ]]の[[アナン・ハライリ]]と2031年までの契約条件で個人合意に到達し、争っていたナポリは追撃を見送った。残る壁はベルギー王者が掲げる移籍金だけ。ミラノとブリュッセルを結ぶ交渉、その最終局面。
FCInterNews(FCInterNews)は7月4日、インテルがハライリ本人と「完全合意」に達したと報道。[[クリスティアン・キブ]]のプロジェクトに対して選手が全面的に首を縦に振り、2031年6月までの5年契約、年俸およそ180万ユーロという条件がまとまったという。前日には[[Gazzetta dello Sport|ガゼッタ・デロ・スポルト]]も「5年契約での個人合意、ナポリは再提示せず」と伝えており、ティアSの複数筋で内容が一致した形だ。
一方でクラブ間交渉はここからが本番になる。[[Sky Sport Italia|スカイ・スポルト]]によれば、インテルはユニオン・サン=ジロワーズとの正式な交渉を開始済み。ただし要求額は媒体間で開きがあり、スカイは「2500万ユーロ+ボーナス」、FCInterNewsは「ボーナス込みで3000万ユーロ以上」と伝える。インテルの初回提示は2000万ユーロ強とされ、溝はまだ小さくない。
6月末の時点で選手側と5年合意に達していたとされるナポリが土俵を降りたことで、この争奪戦は事実上インテルの単独レースになった。
原文: "Khalaili-Inter, accordo totale: nerazzurri dritti con Union e giocatore."
訳: 「ハライリとインテル、完全合意。ネラッズーリはユニオンと選手の双方に向かって一直線」(FCInterNews見出し)
この交渉の背景には、6月の[[マルコ・パレストラ]]争奪戦での敗北があると考えられる。4500万ユーロを積んでも横取りされた右サイドの補強を、インテルは半分以下の予算でやり直そうとしている。個人合意を先に固めてからクラブ間交渉に入る順序は、選手の意思という「値引き圧力」を売り手に突きつける古典的な手法だ。ナポリが降りた今、USG側に競争相手を使った吊り上げの余地はなく、着地点は2500万ユーロ前後に収束する可能性が高いと推察する。
7月1日に報じた通り、[[デンゼル・ダンフリース]]のレアル・マドリード行きは月内の発表が取り沙汰されている。ハライリが座るのは、5年間インテルの右サイドを暴れ回った男の椅子だ。2004年生まれのイスラエル代表ウインガーは、本来のRWに加えてウイングバックもこなせる縦突破型で、キブの3-5-2では攻撃時に大外の槍として機能するタイプと見られる。CL8試合3ゴールという欧州舞台での実績は22歳としては十分だが、セリエAの守備強度への適応には時間を要する可能性もある。
移籍市場では、争奪戦の敗者が去った瞬間に交渉のテンポが落ちることがある。競争がなければ売り手は時間を武器にできるからだ。ただ、USGにとって3000万ユーロ規模の売却はクラブ史級の取引であり、選手本人がすでにミラノを選んでいる状況で破談リスクを抱える動機は薄い。プロヴェデルに続く「今夏2人目」の到着は、時間の問題と考えられる。
パレストラに振られ、エンドイェを検討し、たどり着いたのがハライリだった。回り道の末の答えが正解だったかどうかは、ダンフリースの残像が消える頃に分かる。まずはブリュッセルとの電話が鳴り止むのを待ちたい。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年7月4日
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