
ロレンツォ・ペッレグリーニ(Lorenzo Pellegrini)とローマ(Roma)の9年間が、静かに幕を閉じようとしている。コリエーレ・デッラ・セラ(Corriere della Sera)によれば、29歳のイタリア代表MFは今夏フリーでスタディオ・オリンピコを離れる見通しとなった。その行き先を巡り、インテル・ミラノ(Inter Milan)、ユヴェントス(Juventus)、ナポリ(Napoli)が水面下で動いている——移籍金ゼロという甘い果実に、セリエA(Serie A)の3強が同時に手を伸ばす構図。
ペッレグリーニの契約は今年6月に満了を迎える。ジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)監督率いるローマは契約延長を提示しない方針を固めており、フリーでの退団が既定路線だ。最大の背景にあるのは年俸の問題で、ペッレグリーニの手取りは約1200万ユーロとセリエA屈指の高給取りとなっている。ローマはこの人件費の削減を優先し、バンディエラとの別れを選んだ。
今季のペッレグリーニはセリエAで22試合に出場し、3得点2アシスト。ローマでの立場は揺らいでいるものの、セリエAの中盤として依然高い評価を維持している。移籍金が発生しないという条件は、どのクラブにとっても魅力的だ。
インテルはペッレグリーニに加え、同じくローマのマヌ・コネ(Manu Kone)にも関心を示している。フラッテージの退団が取り沙汰されるなか、中盤の補強候補を複数確保しておきたいという意図が透けて見える。
移籍金ゼロという響きは魅力的だが、ペッレグリーニの獲得は決して「安い買い物」ではない。手取り1200万ユーロはイタリアの税制を考慮すれば、クラブ負担で約2200万ユーロ超に膨らむ。これを3年契約で計算すれば総額6600万ユーロ以上の投資になり、移籍金を払って若手を獲るのとコスト面では大差ない。インテルは今夏、GK獲得、CB複数獲得、そしてテュラムの後釜探しと出費が嵩む状況にある。ペッレグリーニの年俸をそのまま受け入れる余裕があるかは疑問が残り、大幅な減俸が交渉の前提条件になる可能性が高い。ユヴェントスやナポリとの競争においても、最終的には「誰がいくらで提示するか」という年俸交渉が勝敗を分けるだろう。
インテルがペッレグリーニに関心を持つ最大の理由は、フラッテージの退団が現実味を帯びていることだろう。クリスティアン・キヴ(Cristian Chivu)体制で出場機会に恵まれなかったフラッテージが新天地を求めれば、中盤にローテーション要員の穴が空く。ペッレグリーニはインサイドハーフとトップ下の両方をこなせる柔軟性があり、バレッラとの併用も可能だ。ただし29歳という年齢は、インテルが他のポジションで進めている若返り路線とは逆行する。長期的な投資というよりは、2〜3年の即戦力として割り切った補強と見るべきだろう。コネへの関心が同時に報じられているのは、若手と経験者の両面で選択肢を確保するインテルらしい二段構えと考えられる。
ペッレグリーニを獲らなかった場合のリスクも無視できない。ユヴェントスかナポリに流れれば、直接的なスクデット争いのライバルが無償で戦力を上積みすることになる。特にナポリは中盤の層が厚いとは言えず、ペッレグリーニが加われば戦術的な幅が広がる。インテルにとっては「自分が獲る理由」と同時に「相手に獲らせない理由」の両方がある案件だ。一方、ペッレグリーニ本人にとってローマのライバルであるナポリやユヴェントスへの移籍は心理的なハードルが低くない。9年を過ごしたクラブのファンの感情を考えれば、北のインテルが最も角の立たない選択肢になる可能性もある。
移籍金ゼロ、年俸1200万ユーロ。ペッレグリーニの獲得は「タダより高いものはない」の典型になりかねない案件でもある。インテルが手を挙げるなら、それは中盤の補強であると同時に、ライバルへの流出阻止という守りの一手でもある。
記事タイトル: Report – Inter Milan, Juventus & Napoli Embroiled In Race To Sign Exit-Bound Roma Superstar
出典元記事URL: https://sempreinter.com/2026/03/26/inter-milan-juventus-napoli-battle-it-out-lorenzo-pellegrini/
公開日: 2026/3/26
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年3月26日
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