
買い手の噂は聞き飽きたころ、売り手がついに口を開いた。カリアリの強化責任者アッカルディが、ユヴェントスとインテルの関心を集める2006年生まれのMFロマーノについて、1月には手放さないと明言している。直接の接触はまだない。それでも「バレッラ級になれるか」と問われ、迷わず頷いた。争奪戦の主導権を握るのは、いまのところ売り手の側という構図。
2026年10月10日午前、Calciomercato.comがトゥットスポルト(Tuttosport)に載ったカリアリのスポーツディレクター、アッカルディ(Accardi)のインタビューを伝えた。語られたのは、2006年生まれのMFアレッサンドロ・ロマーノ(Alessandro Romano)についてだ。元記事の要約によれば、ロマーノはこの夏にローマから加入し、昨季はスペツィア(Spezia)でプロ1年目ながら19試合すべてに出場している。
アッカルディの発言の核は二つある。一つは、ユヴェントスとインテルから直接の連絡はないものの、関心が高まっていることを認めた点。もう一つは、1月に手放すつもりはないと言い切った点だ。ロマーノがカリアリを選んだ決め手はクラブの計画と監督ファビオ・ピサカーネ(Fabio Pisacane)であり、代表招集から戻った後も初日と変わらぬ集中力を保っているという。カリアリはイタリアで7番目にファンの多いクラブで、サポーターへの責任があるとも述べた。
当サイトは10月1日、ガゼッタ・デロ・スポルトの報道としてインテルの先手の動きを伝えた。今回は売り手の側から温度感が示された形だ。ただし元記事に金額への言及はなく、価格面の見通しは読み取れない。
原文: "Romano mi ha colpito l'anno scorso, per come si è calato subito in un contesto complicato come quello dello Spezia."
訳: 「ロマーノには昨季、強い印象を受けた。スペツィアという難しい環境に、すぐに入り込んでいったからだ」
原文: "nessuno di noi sta pensando di privarsi a gennaio di un pezzo così pregiato."
訳: 「われわれの誰一人として、1月にこれほど貴重な選手を手放すことは考えていない」
直接の接触がないと明かしたうえで1月の放出を否定する発言は、交渉が始まる前に自クラブの立場を固める動きと読める。売らないと公言しておけば、夏の交渉で価格を引き上げやすくなる可能性がある。10月1日にガゼッタが伝えた評価額は2000万ユーロ超、カリアリの買い取り義務は650万ユーロとされていたが、今回の元記事とは出所が異なり、整合は確認できない。費用管理を重んじるマロッタ体制なら、煽られた相場に乗らず時期を待つ選択もあり得ると推察される。
1月がないとすれば、獲得の舞台は来夏以降と考えられる。FCインテルニュースはパルマ戦に向け、キブがチャルハノールとスタンコビッチのどちらを中盤の底に据えるか悩んでいると伝えた。この序列がロマーノに求められる役割を左右するはずだが、チャルハノールの契約や来季の構想次第で状況は変わる可能性がある。「バレッラ級」という評価は売り手の売り文句でもあり、割り引いて受け止める必要があるだろう。インテル側の動きは、今回の元記事では確認できていない。
ここで筆者の補足を加えておく。ニコロ・バレッラ(Nicolò Barella)は2019年にカリアリからインテルへ移った選手で、カリアリにとって「バレッラ級」は誇りであり、同時に高い売値を正当化する言葉でもある。元記事の事実ではなく、筆者の知識による背景だ。インテルのファンにとっては、カリアリから届いた原石が中盤の柱になった成功譚の再来を重ねたくなる話だろう。ただし再現性があるかどうかは、まだ誰にも分からない。
売らないと言う売り手ほど、値段は高くつくものだ。インテルがまいた種は、いま温度を上げる畑にある。ユヴェントスも同じ畑を見ている。1月は静観でも、夏の駆け引きはもう始まっているのではないか。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月10日
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