
9月5日、ジュゼッペ・メアッツァ。今季のセリエAで最初の大一番となるインテル対ナポリから、アズーリの心臓部がひとり抜ける。マッシミリアーノ・アッレグリが失うのは、この数年インテル戦で幾度もネラッズーリを苦しめてきたスコットランド人MFだ。理由は負傷ではない。心臓の軽度の不整脈を治療するための、予定された処置である。
イタリア時間9月1日13時45分、ナポリが公式サイトで発表した医療声明をFCInterNewsが報じた。スコット・マクトミネイ(Scott McTominay)が、軽度の良性不整脈の発症を受け、近日中にアブレーション(PFA)による矯正処置を受けるという内容だ。
クラブは復帰時期について「代表ウィークの中断明け」と明記している。逆算すれば、9月5日にジュゼッペ・メアッツァで行われるインテル戦を含め、2週間程度の離脱となる見込みだ。
マクトミネイはナポリの中盤で高い位置に飛び込む役割を担い、インテル戦では過去に幾度も存在感を示してきた選手である。アッレグリにとっては、シーズン序盤の重要な一戦を前に、計算していた駒がひとつ外れる形になった。
原文: "In seguito all'insorgenza di una lieve aritmia benigna, Scott McTominay sarà sottoposto nei prossimi giorni a un intervento di correzione mediante ablazione (PFA). Il calciatore tornerà disponibile dopo la pausa per le nazionali."
訳: 「軽度の良性不整脈が生じたことを受け、スコット・マクトミネイは近日中にアブレーション(PFA)による矯正処置を受ける。同選手は代表ウィークの中断後に復帰可能となる」
ナポリの中盤におけるマクトミネイの機能は、ボールを運ぶことよりもボックス内に到達することにある。中盤の底からではなく、二列目から前へ抜ける動きで相手のCBとMFの間に人数をかける。この役割は、3バックで守るインテルにとって最も対処の難しい類のものだ。
インテルの3-5-2は、2トップとCBの噛み合わせが安定している一方で、中盤の背後に走り込む選手への受け渡しに負荷がかかる構造を持つ。マクトミネイが不在になれば、その負荷は確実に軽くなると考えられる。アッレグリが誰を配置するにせよ、同じ質の飛び出しを再現するのは簡単ではないだろう。
もっとも、これをインテル側の「得」として単純に計上するのは早い。相手が一枚欠くことで戦い方を変えてくる可能性はあり、想定外の配置がむしろ厄介になるケースもある。
声明が「良性(benigna)」「軽度(lieve)」という語を使い、復帰時期を明示している点は重要だ。心臓に関わる処置と聞けば身構えるのが自然だが、クラブが2週間という具体的な見通しを添えたのは、これが計画的かつ管理された処置であることを示している。
アブレーションは不整脈の原因となる部位に処置を加える手法で、スポーツ選手が受けた後に競技へ復帰する例も知られている。とはいえ、当人にとっては小さな出来事ではないはずだ。ライバルクラブの中心選手であっても、まずは処置が問題なく終わることを願いたい。
現在のセリエAは、開幕2節を終えて勝ち点6のチームが6つ並ぶという珍しい立ち上がりを見せている。インテルもその一角にいる一方、ナポリはここまで勝ち点3。序盤から取りこぼしが許されない構図の中で、アウェイのメアッツァに主力を欠いて乗り込むことになった。
インテルにとっては、この状況をどう扱うかが問われる。相手が万全でない試合ほど、勝って当然という空気が生まれ、そこから足元をすくわれるのがカルチョの常だからだ。第2節のカリアリ戦でも、内容面での粗さを指摘する声は出ていた。
主役がひとり欠けたからといって、メアッツァの90分が簡単になるわけではない。インテルに求められるのは相手の不在を数えることではなく、自分たちの完成度を証明することだ。9月5日、その答えが出る。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年9月2日
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