
3大会連続のW杯不出場という悪夢の代償は、即座に支払われることになった。スカイ・スポルト・イタリア(Sky Sport Italia)やガゼッタ・デッロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)など複数のイタリアメディアによれば、ジェンナーロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)がイタリア代表(Italy)監督を辞任する見通しとなった。代表団長のジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)も同時に退任する方向——ボスニア戦のPK敗退から一夜、アッズーリの指揮系統が丸ごと刷新される事態に発展している。
ガットゥーゾは昨夏、2026年W杯予選の2試合目を終えた時点でルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)の後任として代表監督に就任した。しかしグループステージを2位で通過した後、プレーオフ決勝でボスニア・ヘルツェゴヴィナ(Bosnia and Herzegovina)にPK戦で敗れ、W杯出場を逃した。イタリアがW杯に出場したのは2014年が最後であり、2006年のフランス戦での優勝以降、本大会のノックアウトステージで勝利していないという異常事態が続いている。
ブッフォンは2023年8月から代表の代表団長を務めており、ガットゥーゾの監督就任にも大きな影響力を持っていた。ガットゥーゾとともに退任することで、代表チームの意思決定構造そのものがリセットされる形だ。
後任候補として名前が挙がっているのは2人。アントニオ・コンテ(Antonio Conte)は過去にイタリア代表を率いた経験があり、最有力候補のひとつだ。もうひとりはマッシミリアーノ・アッレグリ(Massimiliano Allegri)で、現在ACミラン(AC Milan)での2期目の指揮を執って1年足らずだ。ただし2人ともセリエA(Serie A)のクラブと契約中であり、招聘には障壁が伴う。
報道が一貫して「辞任(step down)」という表現を使っている点は注目に値する。解任ではなく自ら退く形を取ることで、ガットゥーゾの名誉を最低限守りつつ、イタリアサッカー連盟(FIGC)にも新体制への移行をスムーズに進める余地を残している。ベルゴミがバストーニの起用判断を「ガットゥーゾの責任」と断じたように、ボスニア戦の戦術的な判断ミスは広く批判を浴びた。しかしガットゥーゾ個人の問題にとどまらず、予選グループを2位通過した時点でチームの根本的な競争力に疑問があったのも事実だ。ブッフォンの同時退任が示すのは、ガットゥーゾの指導力だけでなく、彼を選んだ意思決定プロセスそのものが問われているということだろう。
後任候補の2人は対照的な指導者だ。コンテは攻守の強度と規律を徹底し、短期間でチームの戦闘力を引き上げることに長けている。2016年のEUROでイタリアを準々決勝まで導いた実績があり、代表での成功体験を持つ唯一の候補だ。一方のアッレグリは柔軟な戦術対応力と試合巧者ぶりが持ち味で、ユヴェントス(Juventus)時代にチャンピオンズリーグ決勝に2度導いた。ただし2人ともセリエAのクラブと契約中という大きな障壁がある。コンテの招聘にはナポリ(Napoli)との契約解除が必要であり、アッレグリをミランから引き抜くのも容易ではない。FIGCがどこまでの違約金を負担する覚悟があるかが、人選を左右する現実的なハードルとなる。
ガットゥーゾ体制ではバストーニ、バレッラ、ディマルコ、フラッテージ、エスポージトとインテルから5人が代表の骨格を形成していた。新監督が誰になるにせよ、この5人が引き続き代表の中心を担う可能性は高い。特にコンテが就任した場合、過去にインテルを率いてスクデットを獲った経験から、ネラッズーリの選手たちとの関係性は良好だ。一方でバストーニにとっては、ボスニア戦の退場というトラウマからの回復が新監督との関係構築においても最初の課題になるだろう。W杯の夢が消えた今、インテル勢に残されたのはクラブでの二冠という目標だけだ。日曜のローマ戦は、代表の傷を癒す最初の90分になる。
ガットゥーゾとブッフォン、2人のワールドカップ優勝経験者が去っても、イタリアサッカーの危機は終わらない。3大会連続の不出場という現実は、監督を替えるだけでは解決しない構造的な問題を抱えている。次の指揮官が誰であれ、問われるのは「なぜイタリアは12年間もW杯に行けないのか」という問いへの答えだ。
記事タイトル: Gattuso will step down as Italy national team head coach
出典元記事URL: https://football-italia.net/gattuso-to-step-down-as-italy-ct/
公開日: 2026/4/2
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年4月2日
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