
インテル・ミラノ(Inter Milan)の右サイド再編の方程式が、より具体的な形で見えてきた。コリエーレ・デッロ・スポルト(Corriere dello Sport)とカルチョメルカート(Calciomercato.com)が報じたところによれば、ネラッズーリはアタランタ(Atalanta)所有でカリアリ(Cagliari)に貸し出されているマルコ・パレストラ(Marco Palestra)を「執着のターゲット」と位置づけ、約4000万ユーロでの獲得を計画している。ただしその実現には、ドゥンフリース(Denzel Dumfries)の2500万ユーロの解除条項発動と、ルイス・エンヒキ(Luis Henrique)の売却という2つの「玉突き」が前提となる。
インテルの夏の最大の補強候補として、コリエーレとカルチョメルカートはパレストラとニコ・パス(Nico Paz)の2人を「執着」と表現した。パレストラはカリアリでのローン期間で大きな成長を見せ、セリエA(Serie A)2位のドリブル成功数65回(ユヴェントスのケナン・ユルドゥズ=Kenan Yildizに次ぐ)という数字を残している。
アタランタの理想は、パレストラをもう1シーズンセリエAで稼働させてからより高値で売却することだ。しかしインテルはクリスティアン・キヴ(Cristian Chivu)監督の就任2年目に向けたスカッド強化を急いでおり、今夏に約4000万ユーロを投じる用意がある。
ただし4000万ユーロの捻出には、右サイドの現有戦力2人の売却が前提となる。
第1がドゥンフリースだ。現行契約に7月のみ有効な2500万ユーロの解除条項が含まれており、プレミアリーグ(Premier League)勢が発動すれば自動的に退団となる。アストン・ヴィラ(Aston Villa)が過去にオファーを出した経緯がある。
第2がルイス・エンヒキだ。1月の冬市場でAFCボーンマス(AFC Bournemouth)が関心を示したが、移籍は実現しなかった。今季セリエAで期待を下回るパフォーマンスにとどまり、夏に同様のオファーが届けばインテルは積極的に売却する方針だ。
ドゥンフリースの2500万ユーロ+ルイス・エンヒキの売却益(推定2000万ユーロ前後)で、パレストラの4000万ユーロをほぼ完全に賄える計算になる。マロッタ(Beppe Marotta)流の「収支ゼロ」での世代交代が、右サイドで実行されようとしている。
ドゥンフリースとルイス・エンヒキの売却益でパレストラの4000万ユーロをカバーするという計算は、書類上は美しい。しかし2つの売却が両方成立するかは、それぞれ別の変数に依存している。ドゥンフリースの解除条項発動はプレミアリーグ勢の動き次第であり、現時点でアストン・ヴィラ以外の本格的なオファーは限定的だ。発動されない場合、インテルは延長交渉を進めて条項を消すか、解除条項発動を待たずに他の補強を進めるかの判断を迫られる。ルイス・エンヒキの売却もボーンマスの再オファーが前提であり、相手が金額を吊り上げてこないとは限らない。理想形のシナリオが両方そのまま実現する確率は決して高くなく、いずれか一方が崩れれば、パレストラへの投資金額自体を縮小するか、他の補強を後回しにする必要が出てくる。
アタランタがパレストラをもう1シーズン保留してより高値で売却したいと考えるのは、ビジネス上極めて合理的だ。21歳のWBがセリエAでさらに1年実績を積めば、市場価値は5000万ユーロを超える可能性も十分にある。ニコ・パスがレアル・マドリード(Real Madrid)に1100万ユーロで回収されたケースが示すように、有望株を寝かせれば価値は伸びる。しかしアタランタには違う側面の事情もある。リーグでのCL(チャンピオンズリーグ)出場権獲得競争のなかで、パレストラ売却で得る4000万ユーロを今夏の補強に振り向けたい思惑があるかもしれない。インテルとアタランタの交渉は、「売り急がない」アタランタと「今すぐ欲しい」インテルの綱引きになる。プレミアリーグ勢が参入すれば話はさらに複雑になり、インテルは早期の決断を迫られる可能性がある。
パレストラの最大の魅力はドリブル成功数65回というセリエA2位の数字だ。WBとしては突出しており、ガゼッタ・デッロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)が「Dファクター」と命名したように、サイドから1対1で局面を打開する能力が今のインテルに最も欠けている要素だ。ディマルコ(Federico Dimarco)が左サイドからクロスとセットプレーで14アシストを記録する一方、右サイドはドゥンフリースのパワーとヘディングに依存する形が続いてきた。パレストラが右に入れば、ディマルコの左足の創造性とパレストラのドリブルの仕掛けが両翼で機能し、相手DFは守りどころを絞れなくなる。キヴが来季3-4-2-1への転換を検討していると報じられるなか、パレストラの仕掛けは新システムでも中心的な役割を担い得る。
パレストラに4000万ユーロ、ドゥンフリースとルイス・エンヒキを売却で2人合わせて4500万ユーロ前後——この方程式が解ければ、インテルの右サイドは収支ほぼゼロで「進化」を遂げる。執着というキーワードが示す通り、マロッタとアウジーリオはこの21歳に並々ならぬ熱量を注いでいる。プレミアリーグ勢の動向がカギを握る夏が、もうそこまで来ている。
記事タイトル: What Inter need to land €40m signing of Italy international Palestra
出典元記事URL: https://football-italia.net/what-inter-need-to-land-palestra-signing/
公開日: 2026/5/1
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年5月1日
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