
長らくくすぶり続けたダヴィデ・フラッテージの去就が、ついに出口へと動き出した。現地時間10日、ミラノでインテルのスポーツディレクター(SD)と代理人、そしてノッティンガム・フォレストの関係者が一堂に会した。クラブが設定した売却価格は2500万ユーロ。3年前に鳴り物入りでミラノへやってきた万能MFに近づく、別れの夏の足音。
Sky Sport Italia(スカイ・スポルト・イタリア)およびFCInterNewsによると、現地時間10日、ミラノでインテルSDのピエロ・アウジリオ、フラッテージの代理人ベッペ・リーゾ(Beppe Riso)、そしてノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)側の窓口を務めるマッテオ・トニョッツィ(Matteo Tognozzi)による会談が行われた。フォレストは冬の移籍市場でもフラッテージ獲得に動いた経緯があり、今回の会談で改めて強い関心を伝えたという。
注目すべきはインテル側の姿勢の変化だ。FCInterNewsによれば、クラブはかつて3500万〜4000万ユーロとしていた売却価格を、2500万ユーロまで引き下げた。フィジカル面の問題や戦術への適応に苦しんだ事情が、値札に反映された形と考えられる。交渉はまだ予備段階で、金額や時期の詳細は固まっていない。
プレミアリーグ行きが最も現実的な選択肢とされる一方、イタリア国内でもナポリ、ユヴェントス、ローマが状況を注視している。特にナポリはアンギサが退団した場合の後釜候補としてフラッテージをリストに載せているという。
※本記事には直接引用可能な発言は含まれていない。
サッスオーロから加入した2023年当時、フラッテージの評価額は3000万ユーロを優に超えていた。それが今、2500万ユーロまで下がった。この引き下げは、クラブが「高値で粘って塩漬けにする」よりも「夏市場の早い段階で売却益を確定させる」方針へ舵を切ったサインと読める。マルコ・パレストラ獲得には4000万ユーロ超、カーティス・ジョーンズ獲得には2000万ユーロ以上が必要とされる中、フラッテージの売却資金は補強原資として計算されていると考えられる。減価償却の進んだ帳簿上、2500万ユーロでも十分なキャピタルゲインを生む点も見逃せない。
クリスティアン・キブ体制での1シーズン、フラッテージは最後までレギュラー定着に至らなかった。箱から飛び出すような侵入のタイミングは健在でも、ボール保持時の組み立てに関与する量で、ニコロ・バレッラやピオトル・ジエリンスキとの序列を覆せなかった。本人は数シーズンにわたり先発の座を求め続けており、27歳を迎えるキャリアの分岐点で「スーパーサブの檻」から出る決断をするのは自然な流れと推察する。
インテルの中盤は今夏、静かに新陳代謝が進んでいる。クルブ・ブルッヘからのアレクサンダル・スタンコビッチ買い戻しはすでに公式発表され、リヴァプールのジョーンズとは2000万ユーロからの交渉が続く。フラッテージ売却はこの再編パズルの最後のピースであり、彼の去就が決まらない限り、ジョーンズ獲得の最終攻勢もかけにくいという連動関係にあると考えられる。一連の動きが完了したとき、キブの中盤は明確に「走力と若さ」へ寄ったものになるはずだ。
鳴り物入りの加入から3年、フラッテージとインテルの結婚生活は、互いに愛を確かめきれないまま終わりに近づいている。2500万ユーロの値札は、決別の通告であると同時に、新しい中盤への入場券でもある。最初に窓口を叩いたフォレストか、それとも国内のライバルか。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年6月12日
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