
ベルナベウで敗れた翌々日に、最も強い援護射撃を送ったのはユヴェントスの元主将だった。9月10日、Sky Sportのスタジオでチャンピオンズリーグに参戦するイタリア勢を論じたアレッサンドロ・デル・ピエロは、ナポリを評価しながらも一線を引き、優勝を狙える編成を持つクラブとしてインテルの名だけを挙げている。2-1で沈んだ夜の直後に、最も縁遠い場所から届いた評価。
デル・ピエロの発言はナポリ評から始まった。アーセナル相手の敗戦を受けた文脈で、彼は「ナポリはチャンピオンズリーグを勝つために作られたチームではない」と述べ、そのうえで「イタリア勢ではインテルだけがチャンピオンズリーグを勝つために作られている」と続けている。ナポリについては「今日の彼らには何人か足りない選手がいるが、目標から遠いわけではない」とも付け加えた。FCInterNewsはこの発言を『Tuttojuve.com』経由で伝えており、インテル寄りの媒体が拾った二次引用である点は割り引いて読む必要がある。
同じ日、イタリアの論客たちは一斉にベルナベウの90分を採点していた。元モンツァのDFルカ・マローネ(Luca Marrone)は『Tuttojuve.com』に対し、ユヴェントスとインテルの差を「選手と首脳陣の継続性」に求めている。「ユヴェントスは簡単ではないシーズンを経て再建しようとしているが、インテルはもう長いことこのやり方で仕事をしていて、常に重要なピースを加えることに成功している」。
一方で、敗戦そのものを重く見ない声もあった。監督のステファノ・コラントゥオーノ(Stefano Colantuono)は『TMW Radio』で「インテルにも引き分けはあり得た。ただシーズン序盤のイタリア勢には常に難しさがある」と語り、結果を受け入れて働き続けるしかないと結論づけている。
原文: "Napoli? Non è una squadra costruita per vincere la Champions League. Delle italiane solo l'Inter è costruita per vincere la Champions League."
訳: 「ナポリ? チャンピオンズリーグを勝つために作られたチームではありません。イタリア勢では、インテルだけがチャンピオンズリーグを勝つために作られています」
原文: "La Juve sta cercando di ricostruirsi dopo stagioni non semplici, mentre l'Inter lavora così ormai da tempo e riesce sempre ad aggiungere dei tasselli importanti."
訳: 「ユヴェントスは簡単ではなかったシーズンを経て再建しようとしている段階ですが、インテルはもう長いことこのやり方で仕事をしていて、常に重要なピースを加えることに成功しています」
通常、敗戦の翌日に集まるのは批判である。しかしベルナベウの一戦に限っては、イタリアの論調がほぼ一方向を向いた。デル・ピエロ、マローネ、コラントゥオーノ、そして前日に語ったコスタクルタやパオロ・コンドまで、内容の評価と結果の評価を切り分ける論が並んでいる。
これはインテルが21本のシュートを放ち、xG1.78を記録しながら2つの個人的なミスで沈んだという試合の性質に由来すると考えられる。「負け方」が明確に説明可能だったために、内容を擁護しやすかった。逆に言えば、同じ内容で次に負ければ擁護の材料は尽きる。ミスの再発を許さないことが、この好意的な世論を維持する唯一の条件になるだろう。
デル・ピエロもマローネも、キャリアをユヴェントスとその周辺で築いた人物である。その二人が同じ日に、インテルを「勝つために作られたチーム」「継続性で先を行くクラブ」と評した。この構図が持つ説得力は、インテル寄りの論客が同じことを言うのとは重みが違う。
マローネの指摘した「継続性」という言葉は、とくに実務的だ。監督が[[シモーネ・インザーキ]]から[[クリスティアン・キブ]]へ替わってもなお、[[ジュゼッペ・マロッタ]]を頂点とする編成ラインと主力の骨格が残っている。今夏はアウジリオが去り[[ダリオ・バッチン]]がChief Sport Officerに就いたが、内部昇格である以上は断絶ではない。そうした積み重ねが、外から見ると「常に重要なピースを加えられるクラブ」に映るのだと推察する。
一方で、この種の評価は諸刃でもある。「唯一チャンピオンズリーグを勝つために作られたチーム」と言われた以上、リーグフェーズで取りこぼせば言い訳が立たない。インテルはすでに初戦を落としており、残り7試合でベスト8以内を狙うなら早い段階で貯金を作る必要がある。
さらに言えば、デル・ピエロの発言は編成の話であって、現時点の完成度の話ではない。3-5-2をめぐる議論、ゴールキーパーの起用、新戦力の組み込み——キブが解くべき問題はまだ手つかずのまま残っている。褒め言葉を結果に翻訳する作業は、9月14日のウディネーゼ戦から始まる。
かつてデルビー・ディタリアで幾度もインテルを苦しめた男が、いまはネラッズーリを欧州の頂に最も近いイタリア勢だと呼んでいる。皮肉でも社交辞令でもなく、単純な観察としてそう言えてしまう時代になった。問題は、その観察が来年5月にどう評価されるかだ。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年9月11日
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