
ナポリを沈め、ローマを沈め、次はパルマ。ミラノの主将が積み上げてきたのは、2試合連続の2得点という数字だった。もう1試合続けば、1994年にセリエAが勝ち点3制を採って以来、インテルの誰ひとり踏んでいない場所に立つことになる。土曜夕方のサン・シーロに、早くも記録の匂いが漂い始めている。主将は果たして、静かに歴史の扉を開けるのか。
FCInterNewsが10月8日夜に伝えたところでは、ラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)はセリエAの直近2試合で、ナポリ戦とローマ戦のいずれも2得点を挙げている。インテルは10月10日18時(現地時間)からサン・シーロで第6節のパルマ戦に臨む。ここでもう一度ゴールを2つ以上奪えば、3試合連続の複数得点になる。
記事がオプタ(Opta)のデータとして紹介しているのは、勝ち点3制が導入された1994-95シーズン以降、インテルの選手で3試合連続の複数得点を記録した者はいないという点だ。ラウタロが達成すれば、その初の一人になる。
さらに時代をさかのぼると、複数得点を連続試合で記録した最後のインテル選手は、1976年12月から翌77年1月にかけてのカルロ・ムラーロ(Carlo Muraro)だったという。元記事はナポリ、ローマ、ボローニャ戦の名を挙げている。なお、元記事には2試合の日付やスコア、ラウタロの今季リーグ通算得点は記されていない。ここでは確認できた事実に絞って整理する。
原文: "L'ultimo nerazzurro in generale a riuscirci è stato Carlo Muraro."
訳: 「(連続試合で複数得点を挙げた)最後のネラッズーロは、カルロ・ムラーロだった。」
勝ち点3制以降の約30年間、インテルには多くの点取り屋が在籍した。それでも誰も3試合連続の複数得点に届かなかったという事実は、この記録の難しさを物語っている。同じ相手に2点を取るのも簡単ではないのに、それを3つの違う顔ぶれに対して続けなければならない。ラウタロが現在の流れを保てば、数字だけを見ても歴史的な価値を持つ記録になると考えられる。ただし、元記事は今季の通算得点を示していないため、リーグ得点王争いでの位置づけまでは確認できない。
パルマは勝ち点4と苦しんでおり、数字の上ではインテルが優位に立つ。一方でFCInterNewsは別の記事で、インテルが代表ウィーク明けの試合に苦戦する傾向を示すオプタのデータも紹介している。直近4試合のうち2試合を落としているという内容だ。相手の状態がどうであれ、リズムが途切れた直後の試合は計算どおりに運ばない可能性がある。ラウタロが複数得点を狙うには、チーム全体が早い時間帯に主導権を握る展開が前提になるだろう。
ムラーロが記録を残したのは、70年代の後半のことだ。半世紀近く前の名前が、ひとりの主将の活躍によって再び紙面に引っ張り出されている。インテルは歴史を語る文化の濃いクラブであり、ファンが記録に敏感なのもその表れと言える。もしラウタロが並ぶ、あるいは超えるなら、クラブの記録史に新しい一行が加わる可能性がある。ただ、数字は主将自身が追うものではなく、結果として後からついてくるものだ。本人はその距離感を保っているのではないか、と推察する。
記録は狙って取るものではなく、ゴールの積み重ねが後から名前を付けられるものだ。土曜のサン・シーロで、ラウタロはムラーロの名前を再び歴史の奥へ押し戻すのか、それともその横に並ぶのか。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月9日
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