
スクデット獲得の余韻が残る中、来季の設計図がすでに動き始めている。ガゼッタ・デッロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)によれば、インテル・ミラノ(Inter Milan)のオーナーであるオークツリー(Oaktree)は今夏の移籍予算として4000万〜5000万ユーロを承認した。バストーニ(Alessandro Bastoni)など主力の売却が成立すれば、この予算はさらに上積みされる。リヴァプール(Liverpool)からのレオーニ(Giovanni Leoni)とジョーンズ(Curtis Jones)の獲得、ヴィカリオ(Guglielmo Vicario)のGK就任、そしてキヴ(Cristian Chivu)監督が4バック導入を検討する可能性——21回目のスクデットの祝杯を傾けながら、ネラッズーリは早くも次のシーズンに向けて舵を切ろうとしている。
ガゼッタが報じたインテルの夏の青写真は、これまで個別に流れてきた情報を統合する形になっている。
オークツリーが提示した4000万〜5000万ユーロの基本予算は、テュラム(Marcus Thuram)の「売却不可」決定後の現実的な数字だ。ただしこの予算は売却益で増額される性質のものであり、特にバストーニのバルセロナ(Barcelona)行きが実現すれば、5000万ユーロ規模の上積みが可能になる。マロッタ(Beppe Marotta)会長は「バルセロナの関心は否定しないが、具体的なものはない」と発言したばかりで、現時点では正式オファーは届いていない。
退団確定組は明確だ。ヤン・ゾマー(Yann Sommer)、マッテオ・ダルミアン(Matteo Darmian)、フランチェスコ・アチェルビ(Francesco Acerbi)、ステファン・デ・フライ(Stefan de Vrij)、ヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)の5人が6月の契約満了で去る。
補強候補もリスト化されている。
CBとしてはレオーニ(リヴァプール)が筆頭。19歳のイタリア人CBはキヴが昨季パルマ(Parma)で指導した選手であり、再会の構図が描かれている。サッスオーロ(Sassuolo)のタリク・ムハレモヴィッチ(Tarik Muharemovic)とは選手レベルの合意がすでに成立しているが、クラブ間交渉は本格化していない。
中盤ではジョーンズが新たに名前を挙げられた。ムヒタリアンの後任としてリヴァプールのイングランド代表MFを狙う構図だ。
GKはトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のヴィカリオがゾマーの後任の最優先候補。
そして注目すべきは戦術面の変化だ。キヴが4バックへの移行を検討する可能性があるという。この場合、アタランタ(Atalanta)所有のマルコ・パレストラ(Marco Palestra)はSBとアタッキング・ウインガーの両方をこなせる柔軟性で、最重要ターゲットになる。
加えて、コリエーレ・デッロ・スポルト(Corriere dello Sport)が報じたコモ(Como)所属でレアル・マドリード(Real Madrid)に戻るニコ・パス(Nico Paz)の獲得構想も生きている。
オークツリーが承認した4000万〜5000万ユーロという数字は、欧州のビッグクラブの基準では決して大きくない。コネ(Manu Kone)の4000万ユーロ、パレストラの4000万ユーロ、ムハレモヴィッチの3000万ユーロ——これまで報じられてきた個別の獲得候補のうち、1人を獲っただけで枯渇する規模だ。しかしこの予算は「現金支出ベース」であり、売却益による上積みを前提としている。テュラムを「売却不可」に決めた以上、最大の売却候補はバストーニ、フラッテージ(Davide Frattesi)、ルイス・エンヒキ(Luis Henrique)、カルロス・アウグスト(Carlos Augusto)、ドゥンフリース(Denzel Dumfries)。これらの売却が複数成立すれば、実質的な総予算は1億ユーロを超える可能性がある。オークツリーの4000万〜5000万ユーロは「最低保証」であり、上限ではないと読むのが正確だろう。
これまでキヴの戦術的な変革として「3-4-2-1への移行」が報じられてきたが、ガゼッタの新報道では「4バック移行」という別の選択肢が浮上した。3バックの3-5-2を継続するのか、3-4-2-1にするのか、それとも4バックに完全移行するのか——この決断が補強リストに与える影響は決定的だ。4バックの場合、SBがWBよりも守備寄りの役割を担うため、パレストラの「ドリブルとアタッキング・ウインガーの両適性」がさらに価値を増す。一方で、3バックの両サイドのスペシャリストとして機能してきたディマルコ(Federico Dimarco)の役割も微妙に変化する。キヴが優勝後に「他の監督から学び続ける」と語った通り、就任2年目で戦術を進化させる意欲を持っていることは確かだ。最終的な選択は、補強候補の交渉状況も加味して固められるだろう。
レオーニとジョーンズ——リヴァプールから2人を狙う構図は注目に値する。リヴァプールがプレミアリーグ(Premier League)首位を走るチームとして強固なスカッドを抱えるなか、出場機会を求める選手や構想外気味の選手をピンポイントで狙う戦略だ。レオーニはキヴが昨季パルマで直接指導した選手であり、戦術理解の継続性という大きなアドバンテージがある。ジョーンズは中盤に多彩なオプションを持つリヴァプールでの出場機会が安定していない可能性があり、ムヒタリアンの後任として柔軟性を加える駒になり得る。両者ともインテルにとってはローン+買取オプションの形での獲得が現実的なシナリオだろう。リヴァプールが「育成して使う」モデルから「育成して売る」モデルに切り替える選手たちを、インテルが効率的にすくい上げる構図が見えてきた。
スクデット獲得の翌日、夏の戦いはもう始まっている。4000万〜5000万ユーロという「最低保証」を起点に、売却益で予算を膨らませながら、CB、中盤、GK、そして戦術の根幹までを再設計する——インテルの「就任2年目」は、就任1年目以上に大規模な変革になる可能性がある。21回目の星を掲げた夜の余韻は、すでに次の星への準備期間に変わりつつある。
記事タイトル: Inter summer transfer budget revealed amid Bastoni uncertainty and interest in Liverpool duo
出典元記事URL: https://football-italia.net/inter-transfer-budget-bastoni-liverpool-duo/
公開日: 2026/5/5
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年5月6日
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