
スクデット獲得直後の翌朝、マロッタ会長の口から夏の最大の焦点について率直な言葉が出た。インテル・ミラノ(Inter Milan)のジュゼッペ・マロッタ(Beppe Marotta)会長がラジオ番組「ラジオ・アンキーオ・スポルト(Radio Anch'Io Sport)」で、アレッサンドロ・バストーニ(Alessandro Bastoni)を巡るバルセロナ(Barcelona)の関心について語った。「バルセロナの関心は否定しない、だが具体的なものはまだ何もない。選手が去るのは本人が望んだときだ。今この瞬間、彼は我々と一緒にいて幸せだ。我々も彼に満足している」——5年で3度目のスクデットを掲げたばかりのフロントが、夏のもうひとつの戦いに向けて姿勢を明示した瞬間だった。
マロッタの発言はバストーニを巡る現在の状況を率直に整理するものだった。
「彼は素晴らしいタレントだ。いくつかの場面で不運だった。皆の目が彼に向けられていた。ユヴェントス(Juventus)戦のシミュレーションでナイーブなミスを犯したが、彼自身が真っ先にそれを認めた。我々は彼を守った。彼は偉大なチャンピオンだ」と、シーズン中に集中砲火を浴びたバストーニへの全面的な擁護を改めて表明した。
そして核心の一言が続く。「バルセロナの関心は否定しない、だが具体的なものはまだ何もない。選手が去るのは本人が望んだときだ。今この瞬間、彼は我々と一緒にいて幸せだし、我々も彼に満足している」
スペイン紙スポート(Sport)が連日報じてきた「6000万対5000万ユーロ」の評価額の溝、バストーニ本人がバルセロナ移籍に前向きとされる報道——こうした情報の波の中で、マロッタは「具体的なものはまだ何もない」と現状を簡潔に整理した。
加えてマロッタは、夏のスカッド再編における「イタリア人の核」の重要性についても語った。「イタリアはタレントを生み出す。我々はイタリア人の堅固な核を作りたい。一部はベテランになっているから、追加するのが正しい。スクデットを獲るためには、イタリアサッカーを理解する核が必要だ」と、補強の方向性を明示した。
最後にチャンピオンズリーグ(Champions League)への執着も口にした。「私は4回の決勝に到達し、残念ながら全て負けた。それでも達成したいことだ。来季はその大会で改善したい」と、CL未制覇という自身のキャリアの「未完成」に言及した。
原文: "He is a great talent. He was unlucky in certain episodes. Everyone had their eyes on him. He made that naive mistake against Juventus with the simulation, he was the first to admit it, but we protected him. He is a great champion."
訳: 「彼は素晴らしいタレントだ。いくつかの場面で不運だった。皆の目が彼に向けられていた。ユヴェントス戦のシミュレーションでナイーブなミスを犯したが、彼自身が真っ先に認めた。我々は彼を守った。彼は偉大なチャンピオンだ」
原文: "I won't deny there is interest from Barcelona, but nothing concrete yet. A player leaves if he expresses the desire to go. At this moment he is happy to be with us and we are happy with him."
訳: 「バルセロナの関心は否定しない、だが具体的なものはまだ何もない。選手が去るのは本人が望んだときだ。今この瞬間、彼は我々と一緒にいて幸せだし、我々も彼に満足している」
原文: "Italy produces talent. We want to build a solid core of Italians, some are getting older so it is right to add more. For the Scudetto, you need a core who understands Italian football."
訳: 「イタリアはタレントを生み出す。我々はイタリア人の堅固な核を作りたい。一部はベテランになっているから、追加するのが正しい。スクデットを獲るためには、イタリアサッカーを理解する核が必要だ」
マロッタの発言は、表面的には穏やかだが、移籍交渉の文脈では極めて戦略的だ。「バルセロナの関心は否定しない」と認めることで透明性を保ちつつ、「具体的なものはない」と続けることで、現時点では交渉のテーブルにすらついていない事実を強調している。これは「来るなら正式オファーを持ってこい」というメッセージでもある。スポートが連日報じてきた「6000万対5000万」の数字は、まだ正式な提示として届いていないという可能性を示唆する。バルセロナの財政状況とインテルの強気な姿勢を踏まえれば、夏に向けて交渉が動く前のこの「静かな期間」が長引く可能性も十分にある。マロッタの言葉選びは、情報を否定も肯定もせず、しかし主導権はインテルにあることを明確にする巧みなバランスだ。
マロッタが「選手が去るのは本人が望んだとき」と発言したのは、バストーニの去就決定権が本人にあることを公に認めた重要な瞬間だ。スポートはバストーニ本人がバルセロナ移籍に前向きと報じてきたが、マロッタは「今この瞬間、彼は我々と一緒にいて幸せだ」と現在進行形で本人の意思を語った。これはバストーニ本人がまだ正式に移籍を要求していないことを示唆している。ローマ(Roma)戦の5-2、コッパ・イタリア(Coppa Italia)準決勝での逆転、そしてスクデット獲得——シーズン終盤のドラマチックな成功体験が、バストーニの移籍意欲を相対的に下げている可能性は十分にある。マロッタの発言は、本人の意思が固まらないうちは交渉を急がないという姿勢の表明でもある。
マロッタが触れた「イタリア人の核を強化する」という方針は、今夏の補強候補と整合的だ。パレストラ(Marco Palestra、21歳イタリア人WB)、レオーニ(Giovanni Leoni、19歳イタリア人CB)、マレッロ(Mattia Marello、18歳イタリア人左SB)——いずれもイタリア人の若手で、長期的にバレッラ(Nicolo Barella)、ディマルコ(Federico Dimarco)、エスポージト(Francesco Pio Esposito)と並ぶ「イタリア人の核」を形成する可能性がある。一方、CL決勝4回全敗という個人的な未完成については、マロッタが珍しく感情を込めて語った。アリーナでもなく、サミュエル・エトオでもなく、自分の人生で達成したいこと——ユヴェントス時代を含めた4度の決勝での敗北の重みは、来季のCL挑戦への原動力となる。スクデットという国内タイトルの先に、欧州最高峰の舞台で頂点に立つという、よりスケールの大きい挑戦が待っている。
スクデット獲得の翌朝、マロッタは祝杯の余韻に浸ることなく夏の戦いに向けた姿勢を明示した。「バストーニは幸せだ」「イタリア人の核を強化する」「CLでは改善する」——3つの宣言が、来季のインテルの輪郭を描いている。21回目のスクデットは終着点ではなく、次の挑戦への通過点だ。
記事タイトル: Inter president Marotta: ‘I won’t deny Barcelona want Bastoni’
出典元記事URL: https://football-italia.net/inter-president-marotta-barcelona-bastoni/
公開日: 2026/5/4
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年5月4日
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