
タリク・ムハレモヴィッチ(Tarik Muharemovic)に続く「サッスオーロからの2枚目」の獲得競争が、夏前から本格化している。トゥットメルカートウェブ(TuttoMercatoWeb)を通じて移籍専門家ファブリツィオ・ロマーノ(Fabrizio Romano)が伝えたところによれば、サッスオーロ(Sassuolo)のカナダ代表MFイスマエル・コネ(Ismael Kone)の契約には7月末まで有効な3500万ユーロの解除条項が組み込まれている。インテル・ミラノ(Inter Milan)、ACミラン(AC Milan)、ユヴェントス(Juventus)の3クラブが関心を示しており、サッスオーロCEOのジョヴァンニ・カルネヴァーリ(Giovanni Carnevali)は「ミラノダービーになる可能性がある」と認めた——固定額の解除条項がある以上、勝負は移籍金交渉ではなく「選手がどこを選ぶか」に絞られる。
I・コネを巡る状況の最大のポイントは、3500万ユーロの解除条項が7月末までしか有効でないことだ。買い手クラブにとっては「期間限定の固定価格」であり、サッスオーロとの面倒な交渉を経ずに獲得できる。ただしW杯(FIFA World Cup)が始まる前に動く必要があり、I・コネがカナダ代表(Canada)の主力としてW杯に出場することを考えれば、6月までには決着をつけたい状況だ。
各クラブの動きは既に表に出始めている。
ミランは先日、スポーツディレクターのイグリ・タレ(Igli Tare)が公にI・コネへの関心を認めた。インテルはサッスオーロからムハレモヴィッチに加えてI・コネと攻撃的MFのアルマン・ロリアンテ(Armand Lauriente)も視察対象に入れていた経緯があり、補強候補の本命の一人だ。ユヴェントスも参戦しており、3クラブの三つ巴の構図が形成されている。
カルネヴァーリCEOは率直だった。「インテルやミランとI・コネについて話したことはないが、海外のクラブからのリクエストはいくつかある」「インテルとミランのダービーになる可能性もある。彼にとってもクラブにとっても最良の状況を見つける必要がある」と現状を整理した。
ロマーノはW杯開幕前に各クラブとの接触が予定されていると伝えており、夏の早い段階で動きが本格化する見通しだ。
原文: "I haven't spoken with Inter or Milan about Koné, but it's also true that we have had some requests from foreign clubs. It's possible that an Inter-Milan derby could emerge. We need to find the best situation for him, but at the same time for us too."
訳: 「インテルやミランとI・コネについて話したことはないが、海外のクラブからのリクエストがいくつかあるのも事実だ。インテルとミランのダービーになる可能性もある。彼にとっての最良の状況を見つける必要がある、しかし同時に我々にとっても最良の状況を」
3500万ユーロの解除条項が7月末で失効するという条件は、夏の移籍市場のなかで極めて特異な構造を生む。通常の交渉であれば、サッスオーロが他クラブの提示額を見ながら値段を吊り上げる戦略が可能だが、解除条項がある以上、買い手はその金額さえ用意すれば固定額で獲得できる。サッスオーロが値段を上げる余地はない一方で、買い手側は7月末という期限内に決断を下す必要がある。8月以降は条項が消え、サッスオーロが自由に金額を設定できるようになる。つまりこのレースは、移籍金で決まるのではなく「選手の選択」と「クラブの行動の早さ」で決まる構造だ。インテルがムハレモヴィッチの個人合意を成立させたのと同様の、選手の意思を先に押さえる戦略が重要になる。
優勝翌朝のラジオ出演でマロッタ(Beppe Marotta)会長は「イタリア人の堅固な核を作りたい」と発言した。一見すると、カナダ代表のI・コネはこの方針と整合しないように見える。しかし重要なのは、マロッタが「核(core)」という表現を使ったことだ。スカッド全体をイタリア人で固めるのではなく、骨格となる中核選手をイタリア人で構成し、その周りに能力の高い外国人選手を配置するという意味と読める。ラウタロ(Lautaro Martínez)、テュラム(Marcus Thuram)、チャルハノール(Hakan Calhanoglu)といった外国人スターが核の周辺で機能する現在の構造と整合する。I・コネはあくまで「核の補完戦力」であり、マロッタの方針と矛盾しない。むしろセリエA(Serie A)で実績を積んだ選手であることが、適応リスクの低い投資先として評価される。
3クラブが同時に解除条項を支払う準備があるなら、最終的にI・コネ自身が選ぶ立場になる。これは選手にとって極めて有利な状況だ。ミランがスクデットに18ポイント差で3位、ユヴェントスが4位、インテルが優勝チームという序列を考えれば、純粋なタイトル獲得の可能性ではインテルが最も魅力的に映る。一方でミランとユヴェントスはレギュラーポジションをより明確に約束できる可能性があり、出場機会という観点では選択肢が広がる。さらに海外のクラブからのオファーも含めれば、I・コネは複数の道を持つ。インテルにとっては、ムハレモヴィッチで成功した「サッスオーロとの良好な関係+選手との早期合意」のモデルをI・コネでも再現できるかが鍵になる。
3500万ユーロ、7月末期限。イスマエル・コネの夏は、移籍金の交渉ではなく時間との戦いになる。インテルか、ミランか、ユヴェントスか——選手自身がどの未来を選ぶかが、サッスオーロのもう一人のスターの行き先を決める。
記事タイトル: Revealed: Kone release clause as Inter, Milan & Juventus battle for Sassuolo star
出典元記事URL: https://football-italia.net/revealed-kone-release-clause-inter-milan/
公開日: 2026/5/5
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年5月6日
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