
インテル・ミラノ(Inter Milan)の夏の補強第一弾が、まもなく形になろうとしている。ガゼッタ・デッロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)によれば、ネラッズーリはリヴァプール(Liverpool)のイングランド代表MFカーティス・ジョーンズ(Curtis Jones)の獲得交渉を「数日以内」に妥結させる方針だ。25歳のMFを6月初旬から起用可能な状態にする計画——個人条件で障害はなく、リヴァプールが3000万ユーロ以上を要求するのに対し、インテルは2000万〜2500万ユーロでの妥結を狙うクラブ間交渉が来週本格化する見込みだ。アレクサンダル・スタンコヴィッチ(Aleksandar Stankovic)のメディカル完了、マルコ・パレストラ(Marco Palestra)への継続的な関心——夏の補強の輪郭が、急速に鮮明になってきた。
ガゼッタが伝えたインテルの夏の補強の進捗は3つの軸で構成されている。
第一の軸はジョーンズだ。ピンク・ペーパー(La Rosea=ガゼッタ)は、インテルとリヴァプールの交渉が「数日以内」に妥結する可能性を報じた。リヴァプールでの契約最終年(2027年6月までの契約)に入る25歳のMFを、6月初旬から起用可能な状態にする計画だ。
ジョーンズ本人との個人条件交渉に問題はないとされる。サン・シーロでの主力起用、コネ(Manu Kone)と並ぶ中盤の中核としての位置づけが提示される構造で、本人側から動かす要素は十分にある。
焦点はクラブ間の金額交渉だ。リヴァプール側は3000万ユーロ以上を要求している一方、インテル側は2000万〜2500万ユーロでの妥結を狙う。500万〜1000万ユーロの溝を、来週の幹部間の交渉で埋める作業が始まる。
第二の軸はスタンコヴィッチだ。20歳のセルビア人MFは、すでにインテルでメディカルを完了している。クルブ・ブルッヘ(Club Brugge)にローンに出されてからわずか11ヶ月、2300万ユーロの買い戻し条項を行使してインテルに復帰する。
ただし重要なのは、インテルがスタンコヴィッチの即時売却も視野に入れている点だ。ガゼッタによれば、適正な利益が出る金額での売却機会があれば、ネラッズーリは反対しない姿勢を示している。今夏に再度売却する可能性すら開かれている。
第三の軸はパレストラだ。アタランタ(Atalanta)所有でカリアリ(Cagliari)にローンされていたイタリア代表WBは、ドゥンフリース(Denzel Dumfries)売却時の補強候補として継続的な関心の対象になっている。アタランタとの交渉が容易ではないことは認識しつつ、インテルは諦めていない。
ジョーンズの獲得を「数日以内に妥結」「6月初旬から起用可能」という形で進めるスピード感は、インテルの戦略的優先順位を示している。多くの夏の補強が7〜8月にかけて妥結するなかで、6月初旬に第一弾を確定させる動きは、夏のキャンプから新監督体制の中盤を構築したいというキヴ(Cristian Chivu)の意志の反映だ。ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)の契約満了による退団で空く中盤の枠を、即座にジョーンズで埋めるという計画は、シーズン開幕時のチームの完成度を最大化する。さらに、コネとの組み合わせを早期に構築するためには、ジョーンズの早期合流が極めて重要だ。マロッタ(Beppe Marotta)流の「進化」の哲学が、スピーディーな実行で具体化される。
リヴァプールから2人(レオーニ=Giovanni Leoni+ジョーンズ)を狙うインテルの構造は、リヴァプールの選手売却の流動性を最大限活用したものだ。リヴァプールはプレミアリーグ(Premier League)優勝チームとして強固なスカッドを抱えており、出場機会が安定しない選手や構想外気味の選手は売却対象になりやすい。ジョーンズについては契約最終年に入るため、リヴァプール側にとっても「今売るか、フリーで失うか」の判断を迫られる時期だ。3000万ユーロ以上の要求は強気だが、契約残り1年という事実を踏まえれば、2500万ユーロ前後での妥結は十分に現実的だ。リヴァプールから複数の選手を獲得することで、インテルは取引の効率性を高め、互いの関係性も強化できる。レオーニのローン+買取オプション、ジョーンズの完全移籍——両者をパッケージで進める交渉も可能性として考えられる。
スタンコヴィッチについて「適正な利益が出れば売却もあり」という姿勢は、マロッタ流の補強戦略の柔軟性を象徴している。2300万ユーロの買い戻し条項を行使した直後に、より高い金額で別クラブに売却すれば、それだけで2000万〜3000万ユーロの利益が生まれる。これはバストーニ(Alessandro Bastoni)の売却を回避しても、別の形で「現金収入」を確保する経路だ。スタンコヴィッチはセルビアの伝説的選手デヤン・スタンコヴィッチ(Dejan Stankovic)の息子であり、コラロフ(Aleksandar Kolarov)助監督の人脈圏内の選手でもある。20歳でCL(チャンピオンズリーグ)プレーオフでも得点を記録するなど、市場価値は急上昇中だ。「育てる場所」としてのインテルではなく「価値を最大化する場所」として運用する姿勢は、現代の補強戦略の現実主義を示している。ただしキヴ監督がスタンコヴィッチをトップチームに残す可能性も完全には排除されておらず、夏の判断はまだ流動的だ。
数日以内のジョーンズ、メディカル完了のスタンコヴィッチ、継続するパレストラへの関心——インテルの夏の補強は、スクデット獲得から1ヶ月足らずですでに本格的に動き出している。「進化」を掲げるマロッタの戦略が、6月初旬の最初の妥結に向けて加速する。連覇への準備は、すでに始まった。
記事タイトル: Report: Inter hoping to close Jones deal with Liverpool by early June
出典元記事URL: https://football-italia.net/inter-hoping-to-close-jones-deal-coming-days/
公開日: 2026/5/30
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年5月30日
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