
クリスティアン・ロメロの名前が、インテルの中央守備補強リストに急浮上している。フランチェスコ・アチェルビとマッテオ・ダルミアンが契約満了で退団し手薄になったCBの層を埋める候補として、トッテナムの主将が浮上した格好だ。ただし移籍金は5000万ユーロ規模とされ、バルセロナやアトレティコ・マドリードも虎視眈々と狙う中、交渉の行方は不透明感を残している。
アチェルビとダルミアンという経験豊富な2人のCBが今夏に契約満了で退団したことで、インテルの中央守備は頭数不足に直面している。その解決策として関心が寄せられているのが、トッテナム所属でアルゼンチン代表主将も務めるクリスティアン・ロメロだ。本人はクラブからの退団を望んでいるとされ、イタリア復帰、なかでもインテル行きを前向きに捉えているとの報道も出ている。
一方で最大の障壁は移籍金だ。トッテナム側は5000万ユーロ規模の評価額を提示しているとされ、この夏のインテルの資金力では容易に届く水準ではないとみられている。分割払いの導入や付帯条件付きの契約構造、あるいは他の交渉材料を絡めることで折り合いを模索する可能性が指摘されているほか、一部報道ではアレッサンドロ・バストーニを巡る動き次第で資金的な糸口が生まれる可能性にも言及しているが、この点はあくまで伝聞の域を出ていない。
競合の存在も交渉を複雑にしている。バルセロナはロメロに関心を示しているものの、指揮官が本来求めているのは左利きのCBであり、右利きのロメロ獲得が現実味を帯びるのは主力DFロナルド・アラウホの放出が実現した場合に限られるという。アトレティコ・マドリードの名前も取り沙汰されており、インテルにとって決して独走できる状況ではない。
同じ夏の市場でインテルが右WB候補のジェド・スペンスに対して掲げる上限が3500万ユーロとされていることと比べると、ロメロの5000万ユーロという評価額はかなり重い水準だと言える。オークツリー体制下で支出の規律を保ちながら編成を進めるインテルにとって、分割払いや付帯条件、あるいは既存戦力の放出を絡めない限りこの金額に届くのは容易ではないと考えられる。バストーニを巡る動きが資金面の糸口になるかどうかは、今後の続報を注視する必要があるだろう。
アチェルビとダルミアンという読みと経験に長けた2人が抜けたことで、インテルの3バックには対人の強さとリーダーシップを兼ね備えた選手が必要とされている。ロメロは球際の強さとアグレッシブな守備が持ち味とされ、その特徴はセリエAの3バックにもフィットしうると考えられる。ただし移籍後すぐにインザーキ流ではなくキブ流の3-5-2に適応できるかどうかは、実際にプレーを見てみないと判断がつかない部分も大きい。
バルセロナが本来求めているのが左利きのCBだという事実は、一見強力に見える競合の脅威を幾分和らげる材料と言えるかもしれない。アラウホの放出が実現しない限りバルセロナが本気でロメロに動く可能性は低いと考えられ、その間にインテルが交渉を前進させられるかどうかが今後の焦点になりそうだ。
5000万ユーロの壁と、左利き志向のバルセロナという事情が、インテルにわずかな追い風を残す。中央守備の行方は、まだ霧の中にある。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年7月20日
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