
インテルのジュゼッペ・マロッタ会長が、ACミランと共同で進める新スタジアム計画について、その野心的な展望を語りました。総額17億ユーロ(約2700億円)に及ぶ巨大プロジェクトは、イタリアサッカー界の官僚主義という壁を乗り越え、両クラブを欧州のトップレベルへ引き上げるための「切り札」となります。
DAZNのインタビュー(FCInterNews経由)に応じたマロッタ会長は、サン・シーロに代わる新スタジアム建設が、クラブの運命を変える転換点になると強調しました。 インテルとACミランは、老朽化したサン・シーロを離れ、最先端のスタジアムを建設するために協力しています。すでに土地の取得は完了しており、世界的建築家である**ノーマン・フォスター卿(Norman Foster)とマニカ・アーキテクチャー(Manica Architecture)**が設計を主導しています。
重要ポイントまとめ
投資規模と設計
総工費:約16億~17億ユーロ(約2500億~2700億円)。
設計者:スポーツ建築のアイコンであるフォスター卿とマニカ氏に委託。
ピッチ:レアル・マドリーのような可動式(地下格納型)ではないが、最新技術により1日で仕様変更が可能。
経済効果と格差是正
現状:インテルとミランのスタジアム収入は約8000万ユーロ。
欧州トップ:レアル・マドリーやバルセロナは2億5000万~3億ユーロ(新ベルナベウは5億ユーロ超目標)を稼ぎ出す。
目標:新スタジアムにより、マッチデー収入や関連ビジネスの収益を現在の2倍以上に引き上げる。
イタリアの課題(官僚主義)
過去20年間で欧州では250のスタジアムが新設・改修されたが、イタリアはわずか6つ。
マロッタ会長は、スタジアム建設を「国家的関心事」として捉え、スポーツ省だけでなくインフラ省も巻き込んだ支援が必要だと訴えた。
"Buying San Siro was very difficult. But thanks to the determination of Ralph and Scaroni, we managed to complete the deed. ... It will be a very modern stadium, one that primarily meets the requirements of safety, comfort, hospitality, and all the combined values that come with it." (日本語訳) 「(土地としての)サン・シーロの購入は非常に困難だった。しかし、ラルフ(※オーナー陣のキーマン)とスカローニ(ミラン会長)の決断のおかげで、我々は証書を完成させることができた。……それは安全性、快適性、ホスピタリティ、そしてそれに伴うすべての価値を満たす、非常に近代的なスタジアムになるだろう」
マロッタ会長が挙げる数字(8000万 vs 3億ユーロ)は衝撃的ですが、これが現実です。FFP(ファイナンシャル・フェアプレー)やPSR(収益と持続可能性に関する規則)が厳格化する現代サッカーにおいて、スタジアム収入の差はそのまま戦力差に直結します。 「インテルとミランが共同で」という点は、コスト分担のリスクヘッジであると同時に、世界的なブランド力を持つ2チームがホームとすることで、稼働率と商業価値を最大化する狙いがあります。
設計にノーマン・フォスター(ウェンブリー・スタジアムやルサイル・スタジアムなどを手掛ける)とマニカ(ラスベガスのAllegiant Stadiumなど)を起用したことは、単なる競技場ではなく、建築物としての美しさと機能性を極限まで追求する姿勢の表れです。 「レアルのような可動式ピッチではない」としつつも、多目的利用(コンサートなど)への転換容易性を確保している点は、収益多角化への配慮が見えます。
「欧州250対イタリア6」というデータは、カルチョの衰退を象徴しています。マロッタ会長の言葉には、このプロジェクトを単なるクラブの事業ではなく、イタリアサッカー界全体の復権をかけた「国家プロジェクト」にしたいという強い意志が滲んでいます。
ついに動き出した「17億ユーロ」の巨艦プロジェクト。マロッタ会長の言葉通り、これはインテルとミランにとって「新時代」の幕開けです。ピッチ上の勝利だけでなく、ビジネス面でもレアルやプレミア勢に追いつくための最大の武器が、数年後にミラノの空の下にそびえ立つことになります。
記事タイトル: Beppe Marotta Shares Huge Expectations For San Siro Project: “A New Era Will Begin For AC Milan & Inter”
出典元記事URL: https://sempreinter.com/2026/02/03/marotta-san-siro-project-new-era-ac-milan-inter/
公開日: 2026/2/3
※ この記事は引用元の情報を要約・翻訳し、独自の分析・感想を加えたものです(著作権法第32条に基づく引用)
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に、AI・IT技術やサイト運用ノウハウも発信しています。
最終更新: 2026年2月3日
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