
前半6分と37分。オリンピコは二度沸き、[[インテル・ミラノ]]は45分間をほとんど何もできずに終えた。だが後半開始からわずか1分で試合の色は変わる。追いついたのはキャプテン、それも二度。セリエA最初の首位決戦は2-2で終わり、[[ローマ]]と[[インテル・ミラノ]]は勝ち点13で肩を並べたまま代表ウィークに入った。追いついたのか、取り逃したのか。
2026年9月19日、スタディオ・オリンピコで行われたセリエA第5節の[[ローマ]]対[[インテル・ミラノ]]は2-2で終了した。先手はホームである。前半6分、マニュ・コネ(Manu Koné)が先制点を挙げると、37分には同じくコネが追加点を奪い、[[ジャンピエロ・ガスペリーニ]](Gian Piero Gasperini)のチームが2点のリードで前半を終えた。
流れが変わったのは後半立ち上がりだった。46分に[[ラウタロ・マルティネス]]が1点を返し、79分にも決めて試合を振り出しに戻す。[[インテル・ミラノ]]のキャプテンはこの試合で二得点を記録し、[[ローマ]]のコネと同じくドッピエッタを達成した。
[[クリスティアン・キブ]]は3-5-2で入り、GKに[[ジョゼップ・マルティネス]]、3バックに[[ヤン・ビセック]]、[[マヌエル・アカンジ]]、[[アレッサンドロ・バストーニ]]を並べた。中盤は右から[[アンディ・ディウフ]]、[[ニコロ・バレッラ]]、[[ピオトル・ジエリンスキ]]、[[カーティス・ジョーンズ]]、[[フェデリコ・ディマルコ]]。前線は[[マルクス・テュラム]]と[[ラウタロ・マルティネス]]である。[[カーティス・ジョーンズ]]はこれがインテルでの初先発だった。
[[ローマ]]は3-4-2-1。GKに[[ミレ・スヴィラル]]、最終ラインは[[ジャンルカ・マンチーニ]]、バレルディ(Balerdi)、エルモソ(Hermoso)。中盤にウェズレイ(Wesley)、クリスタンテ(Cristante)、コネ、モリーナ(Molina)を置き、[[パウロ・ディバラ]]と[[マティアス・ソウレ]]の後ろに[[マレン]]を配した。
試合前には、前日に83歳で死去した[[サンドロ・マッツォーラ]]への追悼が行われている。
原文: "Nel secondo per atteggiamento, grinta, qualità e personalità abbiamo fatto una gran partita: abbiamo affrontato una grande squadra ed è stata una bella partita."
訳: 「後半は姿勢、闘志、質、パーソナリティにおいて素晴らしい試合ができた。強いチームと戦い、良い試合になった」([[クリスティアン・キブ]]、DAZN)
原文: "Quando giochi queste partite se perdi un tempo si fa difficile: non siamo riusciti a prendere i tre punti, restiamo con uno che è ottimo visto cosa sta facendo la Roma."
訳: 「こういう試合で45分を落とすと難しくなる。勝ち点3は取れなかったが、[[ローマ]]がやっていることを考えれば勝ち点1は上々だ」([[ラウタロ・マルティネス]]、DAZN)
数字だけ見れば、開始6分の失点と37分の失点で試合は決まりかけていた。[[クリスティアン・キブ]]は会見で、[[ローマ]]の前半に驚くべきではない、彼らには質だけでなく自分たちを苦しめるフィジカルの構造がある、と述べている。実際、この日の[[ローマ]]は中盤で強度を上げ、[[インテル・ミラノ]]の3-5-2が横幅を使う前に潰す形を作っていた。
キブが繰り返した「待って反応するのではなく行動する」という表現は、この45分への直接の回答と考えられる。ビハインドを背負ってから強度が出るのであれば、立ち上がりに同じ強度を出せない理由を潰さなければならない。開幕から複数回、同じ症状が出ているという点で、偶発ではなく構造の問題として扱うべき段階に来ていると推察する。
一方で、オリンピコで0-2から追いつくのは簡単な作業ではない。しかも相手は開幕から好調を維持する[[ジャンピエロ・ガスペリーニ]]のチームである。後半の[[インテル・ミラノ]]はボール保持時の前進を取り戻し、[[ラウタロ・マルティネス]]が二度とも決め切った。ベンチから入った[[カルロス・アウグスト]]と[[ペタル・スチッチ]]が流れを変えたという評価もイタリア側では出ており、キブが交代選手の価値を強調した発言とも符合する。
キブは[[ラウタロ・マルティネス]]と[[マルクス・テュラム]]を90分まで引っ張った。2-2の時点でまだ何か残っていた、経験もある、というのがその理由である。前線を替えずに押し切る判断は、逆転を狙う姿勢として筋が通っていた。
5試合で勝ち点13。首位タイであり、直接対決を2つ消化した上での数字でもある。キブが「昨季より良い」と言うのは事実に基づく。ただし今季のセリエAは、彼自身が「プレミア的になった」と評したように打ち合いが増えており、5-2や4-4もありうると本人が認めている。守備の安定を土台にしてきたクラブにとって、この環境変化への適応が今季の主題になる可能性がある。
首位に2チームが並び、そこに[[コモ]]なども絡む構図で迎える代表ウィーク。[[インテル・ミラノ]]にとっては、後半の45分を90分に伸ばす作業に充てる二週間になるだろう。
追いついた勝ち点1か、逃した勝ち点2か。オリンピコの2-2はどちらにも読める。だが後半だけを見れば、このチームが何をできるかははっきり示された。問われているのは、その姿を前半6分から出せるかどうかである。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年9月20日
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