
夏の中盤再編の重要なピースが、退団に向けて動き出した。スカイ・スポルト・イタリア(Sky Sport Italia)の報道によれば、プレミアリーグ(Premier League)のノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)がインテル・ミラノ(Inter Milan)のイタリア代表MFダヴィデ・フラッテージ(Davide Frattesi)に2500万ユーロ+ボーナスのオファーを準備している。インテルの要求額3000万ユーロに迫る金額だ——代理人のベッペ・リーゾ(Beppe Riso)とアウジーリオ(Piero Ausilio)SDが今週フォレストの幹部と会談を行い、英国クラブがいよいよ正式提案に動く。キヴ(Cristian Chivu)体制で定位置を確保できなかった26歳の去就が、コネ(Manu Kone)やジョーンズ(Curtis Jones)の獲得原資にも直結する構図だ。
フラッテージを巡る交渉は、具体的な金額の段階に入った。
ノッティンガム・フォレストは2500万ユーロ+アドオン(ボーナス)のオファーを準備している。インテルの要求額は3000万ユーロとされ、フォレストの初回提案はその要求から大きく離れていない水準だ。ボーナスの達成条件次第では、総額が3000万ユーロに近づく可能性もある。
交渉の進展も明らかだ。フラッテージの代理人ベッペ・リーゾとインテルのアウジーリオSDが今週フォレストの幹部と会談を行った。この会談を経て、英国クラブが正式な初回提案に動く準備が整った。
フラッテージの今季の立場が、退団の背景にある。2025-26シーズン、キヴ監督の下でフラッテージは定位置を確保できなかった。全コンペティション33試合に出場したものの、3アシストにとどまった。出場時間は限定的で、インテルは26歳のMFへのオファーを受け入れる姿勢を見せている。
フラッテージは2023年にサッスオーロ(Sassuolo)からインテルに加入し、契約は2028年6月まで残っている。契約期間にはまだ2年あるため、インテルは急いで安売りする必要はなく、3000万ユーロに近い金額での売却を目指せる立場にある。
この売却は夏の補強の全体構造に直結する。フラッテージの売却益は、コネ(ローマ=Roma)の選手交換または現金獲得、ジョーンズ(リヴァプール=Liverpool)の2000万〜2500万ユーロでの獲得、アッタ(Arthur Atta、ウディネーゼ=Udinese)の補強などの中盤再編の原資となる。
フラッテージの契約が2028年6月まで2年残っていることは、インテルの交渉ポジションを強くしている。契約最終年の選手(ドゥンフリース=Denzel Dumfriesやジョーンズのケース)であれば、フリー流出を避けるために売り急ぐ必要があるが、フラッテージは2年残っているため、希望額に届かなければ売却を見送る選択肢もある。3000万ユーロという要求額に対し、フォレストの2500万ユーロ+ボーナスは「大きく離れていない」水準であり、ボーナスの設計次第で実質3000万ユーロに到達する可能性がある。インテルとしては、フラッテージ本人が出場機会を求めて退団を望んでいる事情も踏まえつつ、適正な金額での売却を成立させたい。「選手の意思」と「クラブの希望額」が比較的近い位置にあるため、交渉妥結の可能性は高い。
フラッテージの今季のスタッツ——33試合3アシスト、出場時間の限定——は、キヴ体制での彼の位置づけの変化を物語っている。インザーキ(Simone Inzaghi)体制では「スーパーサブ」として途中出場から得点を量産する役割で輝いていたが、キヴのシステムではその役割を十分に発揮できなかった可能性がある。バレッラ(Niccolo Barella)、チャルハノール(Hakan Calhanoglu)、ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)、ゼリンスキ(Piotr Zielinski)、スチッチ(Petar Sucic)という中盤の競争のなかで、フラッテージの出場機会は構造的に限られていた。26歳というキャリアのピーク期に出場機会を求めるのは、選手として当然の判断だ。プレミアリーグのフォレストで主力としてプレーする道は、フラッテージにとって魅力的な選択肢となる。イタリア代表(Italy)での立場を維持するためにも、定期的な出場は不可欠だ。
フラッテージの売却益(最大3000万ユーロ)は、インテルの中盤再編の重要な原資となる。先日のトゥットスポルト(Tuttosport)報道では、コネ獲得の方策としてカルロス・アウグスト(Carlos Augusto)+フラッテージをローマに送る選手交換案があった。しかしカルロス・アウグストの契約延長交渉が再開し、フラッテージはノッティンガム・フォレストへの現金売却の道筋が見えてきた今、コネ獲得は「現金ベース」の取引に変わる可能性がある。フラッテージの3000万ユーロ、コネの想定価格(3500万〜4000万ユーロ)、ジョーンズの2000万〜2500万ユーロ——これらを組み合わせれば、中盤に2人(コネ+ジョーンズ、あるいはコネ+アッタ)を加えつつ、収支のバランスを保てる。マロッタ(Beppe Marotta)流の「売って買う」サイクルが、中盤でも機能する構造だ。フラッテージの退団は寂しさを伴うが、チームの新陳代謝には不可欠な動きと言える。
スーパーサブとして数々の重要なゴールを決めた男が、新たな主戦場を求めてプレミアリーグへ向かおうとしている。2500万ユーロ+ボーナス、要求額3000万ユーロへの接近——交渉は最終局面に近づいている。フラッテージの売却が成立すれば、コネとジョーンズの中盤再編が一気に加速する。別れと再構築が交差する、インテルの夏のもう一つの物語だ。
記事タイトル: Sky: Nottingham Forest prepare opening offer for Inter outcast Frattesi
出典元記事URL: https://football-italia.net/nottingham-forest-1st-offer-inter-frattesi/
公開日: 2026/6/13
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年6月13日
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