
ベルナベウの攻撃陣の飽和が、サン・シーロにわずかな希望を残すかもしれない。移籍専門家アルフレド・ペドゥラ(Alfredo Pedulla)の報道によれば、コモ(Como)のアルゼンチン代表MFニコ・パス(Nico Paz)のレアル・マドリード(Real Madrid)復帰が「もはや保証されたものではなくなった」。ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)の監督就任と、ベルナルド・シルバ(Bernardo Silva)のフリー獲得が重なることで、レアルの攻撃陣はさらに飽和状態となる——ムバッペ(Kylian Mbappe)、ヴィニシウス(Vinicius Jr.)、ベリンガム(Jude Bellingham)らがひしめくなか、ニコ・パスの居場所をめぐる「コモ・インテル・レアルの三角関係」が再び動き始めた。コモはCL(チャンピオンズリーグ)初出場に向けた残留を切望し、インテル・ミラノ(Inter Milan)もレアルとの交渉の機会をうかがう。
ニコ・パスを巡る状況は、レアルの監督交代と補強で新たな局面に入った。
ニコ・パスはこの2シーズンをコモで過ごし、セスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)監督の下でチームの中心選手に成長。2025-26シーズンのセリエA(Serie A)U23最優秀選手にも選出された。2024年に約600万ユーロという破格の安値でコモに加入したが、その取引には元所属クラブのレアルが50%のセルオン条項と、段階的な買い戻しオプションを保持していた。買い戻し額は2025年夏に800万ユーロ、2026年夏に900万ユーロ、2027年夏に1000万ユーロという設計だ。
2025-26シーズンの大半を通じて、イタリアとスペインの報道は「レアルが今夏ニコ・パスを買い戻す決定をすでに下している」と伝えてきた。
しかしペドゥラの最新情報では、状況が変化している。モウリーニョがレアルに正式就任し、ベルナルド・シルバのフリー獲得が完了すると、難しい決断を下す必要が生じる。
理由はレアルの攻撃陣の飽和だ。ムバッペ、ヴィニシウス、ベリンガム、ロドリゴ(Rodrygo)、アルダ・ギュレル(Arda Guler)、フランコ・マスタントゥオーノ(Franco Mastantuono)、ブライム・ディアス(Brahim Diaz)、エンドリック(Endrick)、そして加入間近のベルナルド・シルバ——攻撃的な才能の「金鉱」を抱えるなか、ニコ・パスの居場所をどこに見出すかが問われる。
ペドゥラは「ニコ・パスのレアル復帰はもはや保証されていない」と報じ、コモがアルゼンチン人をスタディオ・シニガッリアに引き留める交渉を続けていると伝えた。
一方、コリエーレ・デッロ・スポルト(Corriere dello Sport)とカルチョメルカート(Calciomercato.com)は、インテルもレアルの代表者と話す機会があると報じた。土曜にベルナベウで行われるインテルとレアルの「レジェンド」チームの試合に、両クラブの関係者が出席する際がその機会となる。インテルとレアルはドゥンフリース(Denzel Dumfries)の解除条項発動を通じて最近密接に接触しており、交渉ルートはすでに開かれている。
モウリーニョのレアル就任が、皮肉にもニコ・パスのレアル復帰を不透明にしている構図は興味深い。先日のコリエーレの一面では「モウリーニョ、ニコ・パスを残留させる」と報じられ、モウリーニョがニコ・パスをトップチームで使う方針とされていた。しかしペドゥラの今回の報道は、ベルナルド・シルバの加入という新たな変数を加えることで、別の可能性を示している。ムバッペ、ヴィニシウス、ベリンガム、ロドリゴという既存の主軸に加え、ギュレル、マスタントゥオーノ、エンドリックといった若手、さらにベルナルド・シルバが加われば、ニコ・パスがトップチームで出場機会を得るのは現実的に難しくなる。モウリーニョの「結果至上主義」を踏まえれば、21歳のニコ・パスを「育成のために起用する」より「即戦力の飽和した攻撃陣を優先する」判断もあり得る。攻撃陣の豪華さが、逆にニコ・パスの放出(または買い戻し見送り)の論理を強める可能性が出てきた。
報道で明らかになった買い戻しオプションの段階的構造(2025年800万→2026年900万→2027年1000万ユーロ)は、サネッティ(Javier Zanetti)副会長が以前語った「1100万ユーロ」とは異なる数字だ。仮に2026年夏の買い戻し額が900万ユーロであれば、レアルにとっての買い戻しコストはさらに低くなる。これほど安価にアカデミー出身の才能を取り戻せる以上、レアルが買い戻し自体は実行する可能性は依然高い。問題はその後だ。買い戻した上で(1)トップチームに残す、(2)再びコモにローン、(3)インテルなど他クラブに売却——の3つの選択肢が生まれる。攻撃陣の飽和を考えれば、(2)または(3)の可能性が高まる。インテルにとっては、レアルが買い戻した後の「再放出」の局面こそが、獲得のチャンスとなる。土曜のレジェンド戦での接触は、その布石を打つ機会だ。
土曜にベルナベウで行われるインテルとレアルのレジェンドチームの試合に、両クラブの現役の関係者が出席し、そこでニコ・パスについて話す機会があるという報道は、サッカー界の交渉が公式の場以外でも進むことを示している。ドゥンフリースの移籍で両クラブはすでに密接に接触しており、信頼関係のチャネルが構築されている。インテルにとっては、このチャネルを活用してニコ・パスの「レアル買い戻し後の去就」について早期に意思を伝えられる利点がある。「もしレアルがニコ・パスを使わないなら、インテルが買う準備がある」というメッセージを、フォーマルな交渉の前に非公式に伝えておく——マロッタ(Beppe Marotta)とアウジーリオ(Piero Ausilio)の人脈を活かした動きだ。ただし、フォーデン(Phil Foden)の代替案検討、コモの残留交渉の存在を踏まえれば、ニコ・パスのインテル行きは依然として複数のハードルを抱えた不確実なシナリオであることに変わりはない。
レアルの攻撃陣が豪華になればなるほど、ニコ・パスの居場所は不透明になる——モウリーニョとベルナルド・シルバの到着が生んだ皮肉な構図だ。コモは残留を、インテルは獲得を、レアルは買い戻し後の判断を。三角関係はさらに複雑さを増した。土曜のベルナベウでのレジェンド戦が、この物語の次の一手を生むかもしれない。
記事タイトル: Mourinho and Bernardo Silva could free up Nico Paz for Como or Inter
出典元記事URL: https://football-italia.net/mourinho-bernardo-could-free-paz-como-inter/
公開日: 2026/6/12
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スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年6月13日
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