
3-1にした一撃は、ヒールだった。ただ、派手なゴールが一つあったから騒がれているわけではない。ガゼッタ・デッロ・スポルトが月曜のネラッズーリ面の冒頭を彼に割いたのは、ワールドカップで二枚看板が不在だったこの夏の二か月間、彼がずっとリングの中央に立ち続けていたからである。そして開幕を終えたいま、その二枚看板の片翼がまだコンディションを取り戻せずにいる。
ガゼッタ・デッロ・スポルトが8月24日、インテル関連ページの冒頭に据えたのはピオ・エスポージト(Francesco Pio Esposito)だった。モンツァ戦での出来を軸に、彼をもう「未来」の枠に置くべきではないという論を展開している。
同紙が重視しているのは、この夏の巡り合わせだ。ワールドカップにテュラムとラウタロ・マルティネスの二枚看板が長期間拘束されていたため、ピオはプレシーズンの親善試合すべてで中心に立ち続けられた。恵まれた体格を持ちながら短期間でコンディションを取り戻し、体を張る「汚れ仕事」と、ゴール前での決定的な仕事の両方をチームに提供した。3-1にしたヒールでのゴールは、その総体を一枚の写真にしたようなプレーだったという評価である。
そして焦点は次節カリアリ戦の先発に移っている。ピオとラウタロ・マルティネスの2トップは再現される可能性がある。理由はテュラムの側にある。同紙によれば、テュラムはワールドカップでの出場がわずか1分にとどまり、ネラッズーリの練習に合流したあとも身体的な問題を抱えていた。クリスティアン・キブは開幕前日の記者会見でも、テュラムがまだコンディションを取り戻していないと述べている。
原文: "Il Mondiale, in questo senso, si è trasformato in un assist al bacio per Pio, che ha approfittato della prolungata assenza della ThuLa impegnata negli Stati Uniti per piazzarsi al centro del ring durante tutte le amichevoli estive"
訳: 「その意味でワールドカップは、ピオにとって完璧なアシストへと姿を変えた。アメリカ遠征で不在が長引いたテュラムとラウタロの二枚看板の隙をつき、彼は夏の親善試合すべてでリングの中央に立ち続けたのだ」
原文: "sia quello 'sporco', di lotta e sponde continue, sia quello più elegante e soprattutto determinante in zona gol"
訳: 「体を張って競り合い、絶えずボールを落とし続ける『汚れ仕事』も、ゴール前でのより洗練された、そして何より決定的な仕事も」
インテルは8月23日、ピオ・エスポージトとの2031年までの契約延長と年俸の大幅な引き上げを進めていると報じられたばかりだった。そこから24時間後に、彼をテュラムの前に置く論調が出てきたことには一貫性がある。契約は将来への投資を示す書類だが、先発表は現在の評価を示す一覧である。この二つが同じ週に同じ方向を指したことが、今回のニュースの実質だ。
クラブの視点で見れば、この状況は財務上も好都合であると考えられる。テュラムは高い年俸を受け取る主力であり、外部から5人目のアタッカーを買い足せば人件費はさらに膨らむ。育成組織出身の選手が同じ役割を担えるなら、支出を抑えたまま前線の厚みを確保できる。ただしこれは、ピオが一試合ではなく継続して結果を出すことを前提にした話であり、8月の一戦だけで結論を出せるものではない。
構造の問題として、キブの3-5-2は前線に二つしか席がない。そのうち一つはラウタロ・マルティネスが埋めている。争いは実質的に「もう一つの椅子」をめぐるものであり、テュラム、ピオ、ボニーの三人がそこに並ぶ形になる。
テュラムとピオでは、チームに与えるものの質が違う。テュラムは相手のセンターバックを引き出しながら幅と深さを作り、ラウタロを内側で生かす。ピオはより古典的なターゲット型で、体を張って前線でボールを収める役割が濃い。同じ席を争っているように見えて、選択はそのまま試合ごとのプランの選択になる。カリアリのようにブロックを固めて構える相手であれば、収まりどころを確保できるピオの選択に合理性があると推察する。
一方で、テュラムの側の事情を「序列低下」と即断するのは早い。同紙が挙げているのはワールドカップでの出場時間がわずか1分だったことと、合流後の身体的な問題である。キブ自身も具体的な診断名には触れず、コンディションが整っていないという言い方にとどめた。
長期の大会に帯同して出場機会がほとんどなかった選手が、シーズン開幕直後に本来の状態にないというのは珍しい話ではない。9月の代表ウィークを挟めば状況が変わる可能性は十分にある。したがって現時点で言えるのは、テュラムが不振に陥ったということではなく、ピオが「不在の二か月」を無駄にしなかったということだけである。競争が始まったという事実だけで、勝敗はまだ決まっていない。
昨季までなら、彼の名前は補強の穴埋めとして語られていた。いまはガゼッタの見開きの主役であり、契約は2031年まで伸び、代表でも先発が期待されている。8月30日のカリアリで誰が並ぶのか。答えはすぐに出る。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年8月24日
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