
中盤補強の本命を巡る駆け引きが、新たな競合の出現で一層こじれてきた。TEAMtalkの報道によれば、インテル・ミラノ(Inter Milan)はリヴァプール(Liverpool)のイングランド代表MFカーティス・ジョーンズ(Curtis Jones)への関心を維持しつつも、大金を投じる意思はない。リヴァプールが契約残り1年でも要求を下げない姿勢を崩さないなか、インテルは「価値観で折り合わなければ撤退する」とのメッセージを送った——インテルの提示2500万ユーロに対しリヴァプールは4000万ユーロで譲らず、溝は依然として大きい。さらにアーセナル(Arsenal)が遅れて参戦し、交渉は複雑化。ただしジョーンズ本人はサン・シーロ行きを望んでおり、両クラブの仲介者が溝を埋めようと接触を続けている。
ジョーンズを巡る状況は、評価額の対立と新たな競合の出現で混沌としている。
ジョーンズはインテルの中盤補強リストで長らく筆頭格の存在だ。キヴ(Cristian Chivu)監督が特に高く評価しており、ジョーンズ自身もセリエA(Serie A)で自分を試すことに前向きとされる。
しかし、立ちはだかるのがリヴァプールだ。選手の契約が残り1年であるにもかかわらず、要求額を下げることに消極的だ。
TEAMtalkによれば、インテルはリヴァプールに対し、要求額を下げなければこの取引から手を引く用意があるとのメッセージを送った。この交渉は1月に初めて模索されたものだ。
アウジーリオ(Piero Ausilio)SDは数週間前、パルマ(Parma)のフェスティバル・デッロ・スポルトでこの件について語っていた。
「わずかな差だって? そう言うのは簡単だ、その何百万ユーロはあなたの金じゃないからね。1月に関心を持ち、今も持っている。試みたし、また試みる。価値観で折り合えれば良し、そうでなければ別のことをする」
溝は依然として大きい。インテルは提示額を2500万ユーロまでしか引き上げておらず、リヴァプールは4000万ユーロで譲らない。インテル側はこの金額に達する意思はない。
事態をさらに複雑にしているのが、アーセナルの遅い参戦だ。アーセナルは、トナーリ(Sandro Tonali)の価格が高騰し、ニューカッスル(Newcastle United)のブルーノ・ギマランイス(Bruno Guimaraes)への5500万ポンドの口頭オファーが拒否されたのを受け、ジョーンズに目を向けた。
重要なのは、ジョーンズ本人がサン・シーロ行きを望んでいるとされる点だ。両クラブの仲介者がこの1週間、溝を埋めようと接触を続けている。
原文: "A minimal gap? That's what you say, the millions aren't yours. We were interested in January and we still are now. We tried and we'll try again, if we meet on the valuation, good; if not, we'll do something else."
訳: 「わずかな差だって? そう言うのは簡単だ、その何百万ユーロはあなたの金じゃないからね。1月に関心を持ち、今も持っている。試みたし、また試みる。価値観で折り合えれば良し、そうでなければ別のことをする」
アウジーリオの「その何百万ユーロはあなたの金じゃない」という発言は、移籍交渉の本質を突いた率直な物言いだ。メディアやファンは「わずか1500万ユーロの差なら埋められるはず」と簡単に言うが、実際にその金を支払うのはクラブだ。アウジーリオの言葉には、財政規律を守る立場からの苛立ちと、「他人事のように語るな」という現場の本音がにじむ。この発言は、インテルがジョーンズ1人に予算を過剰投入する気がないことを明確に示している。パレストラ(Marco Palestra)をチェルシー(Chelsea)の財力に奪われた直後だけに、インテルは「身の丈に合った金額でしか動かない」という姿勢を一層固めている。マロッタ(Beppe Marotta)流の財政規律は、市場の競争が激化するなかでも揺るがない。アウジーリオの「別のことをする」という言葉は、ジョーンズに固執せず、アッタ(Arthur Atta)やニコ・パス(Nico Paz)といった代替案に切り替える用意があることの表明でもある。
アーセナルの遅い参戦は、インテルにとって二重の圧力となる。第一に、競合の出現により、リヴァプールが強気の姿勢をさらに強める可能性だ。複数のクラブが関心を示せば、リヴァプールは「4000万ユーロでも売れる」と確信し、値下げに応じる動機が薄れる。第二に、ジョーンズ本人の意思が揺らぐリスクだ。パレストラの一件で証明されたように、プレミアリーグ(Premier League)の財力と魅力は、選手の「セリエA志向」を覆す力を持つ。ジョーンズがイングランド人であることを考えれば、母国のビッグクラブであるアーセナルからのオファーは、インテル以上に魅力的に映る可能性がある。ただし、アーセナルがジョーンズに本格参戦したのは、トナーリやギマランイスといった第一候補が獲得できなかった結果であり、「本命」ではなく「代替」の位置づけだ。この点は、ジョーンズ本人が「主軸として求められるインテル」を選ぶ動機になり得る。インテルにとっては、ジョーンズの「サン・シーロ志向」が本物かどうかが、交渉の鍵を握る。
インテルが「撤退も辞さない」というメッセージを送ったことは、パレストラ喪失後の夏の優先順位の再編を反映している。パレストラ用の5000万ユーロとドゥンフリース(Denzel Dumfries)売却の2000万ユーロを合わせた7000万ユーロの原資があるなか、インテルは「どこに集中投資するか」を見極めている。ジョーンズに4000万ユーロを投じるなら、ニコ・パス(約6000万ユーロ)への大型投資や、右WB(カンビアーゾ=Andrea Cambiasoやエンドイェ=Dan Ndoye)の補強との両立が難しくなる。アウジーリオの「別のことをする」発言は、ジョーンズが高値なら、その予算を他のポジションに振り向ける柔軟性を示している。フラッテージ(Davide Frattesi)の売却が成立すれば、その資金次第でジョーンズ交渉の余地も変わる。中盤にはバレッラ(Niccolo Barella)、チャルハノール(Hakan Calhanoglu)、スチッチ(Petar Sucic)、ゼリンスキ(Piotr Zielinski)に加え、復帰したスタンコヴィッチ(Aleksandar Stankovic)もいる。ジョーンズは「あれば理想的だが、必須ではない」補強であり、無理に高値で獲得する必要はない——インテルの冷静な判断が、交渉姿勢に表れている。
「その何百万ユーロはあなたの金じゃない」——アウジーリオの率直な言葉が、ジョーンズ交渉の本質を物語っている。2500万対4000万の溝、アーセナルの参戦、そして選手のサン・シーロ志向。パレストラを財力で奪われた直後だけに、インテルは「身の丈に合った金額」の規律を一層固めている。撤退も辞さない冷静な姿勢のなかで、ジョーンズの本心と仲介者の調整が、交渉の行方を左右する。インテルの中盤補強は、固執と柔軟のあいだで、慎重に進められている。
記事タイトル: Inter not giving up on Liverpool’s Jones despite Arsenal interest
出典元記事URL: https://football-italia.net/inter-not-giving-up-liverpool-jones-arsenal/
公開日: 2026/6/28
※ この記事は引用元の情報を要約・翻訳し、独自の分析・感想を加えたものです(著作権法第32条に基づく引用)
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年6月29日
© 2025 nero15.dev. All rights reserved.