
膝の負傷で11月まで戦線を離れる主将の穴を、[[モンツァ]]は隣県の王者に埋めてもらうつもりでいる。狙いは[[ヤニス・マッソリン]]。8月22日にジュゼッペ・メアッツァで開幕戦を戦う両クラブが、その試合を待たずに交渉のテーブルを用意しようとしている。開幕節の相手に選手を貸す。夏の市場の終盤にだけ現れる、あの独特の光景。
FCInterNewsが8月15日に独占として伝えたところによれば、モンツァはマッテオ・ペッシーナの長期離脱を受けて、近日中に[[インテル・ミラノ]]とマッソリンについて協議に入る。想定されている形はレンタルだ。
ペッシーナの負傷は膝で、復帰は11月ごろになる見込みだという。欧州王者の一員としてキャリアを積んできた中盤の中心を失うことになり、モンツァにとって補強は急務となった。そこで浮上したのがマッソリンである。特徴の面でペッシーナの代役として最も適していると評価されており、同じく名前が挙がっていた[[クリスティアン・アスラニ]]よりも優先度は高いとされる。
マッソリン側にも動く理由がある。インテルに残ってもトップチームでの継続的な出場は見込みにくく、レンタルでセリエAの舞台に出て自分の能力を示す道を選ぶ可能性が高いと伝えられている。協議の過程でアスラニの名前が出る可能性も排除されてはいないが、現時点でモンツァの優先はあくまでマッソリンだという。
※本記事には直接引用可能な発言は含まれていない。
このタイミングでの貸し出しには、興味深い副作用がある。仮に交渉が8月22日より前にまとまれば、マッソリンは開幕節でインテルと対峙する可能性が生じる。イタリアではレンタル移籍した選手が親クラブと対戦することを制限する規定は敷かれていないため、制度上の障害はない。
とはいえ、開幕までは1週間を切っている。メディカルや書類手続きを含めれば、実務的には試合後にずれ込むと考えるほうが自然だろう。むしろ注目すべきは、モンツァが「対戦前に話を持ちかける」という判断をした点にある。ペッシーナの離脱がそれだけ深刻で、代役探しに時間をかけていられないということだ。
この件でもう一つ見逃せないのが、モンツァがアスラニではなくマッソリンを優先しているという部分である。アスラニは今夏、インテルの構想外であることが事実上通告された選手であり、当メディアも7月31日にその経緯を伝えた。行き先を探す立場としては、モンツァは現実的な選択肢の一つだったはずだ。
そこでマッソリンが先に名指しされたのは、ペッシーナのポジション適性という技術的な理由が大きいと考えられる。ペッシーナは前に出ていく中盤であり、後方でゲームを作るタイプのアスラニとは役割が異なる。裏を返せば、アスラニの売却先探しはまた一つ選択肢を失いかけていることになり、市場閉幕までのインテルの放出計画にとっては小さくない痛手になりうる。
この夏のインテルは、若手を外に出すことに積極的だ。[[マッテオ・コッキ]]はパドヴァへ、下部組織の複数の選手も下位カテゴリーのクラブへ向かっている。8月15日にはアヴェッリーノがインテルの若手MF獲得競争を制したとの報も出た。[[ダヴィデ・フラッテージ]]のラツィオ行きも含めれば、中盤から出ていく選手の列はかなり長い。
[[クリスティアン・キブ]]が掲げるローテーション重視の方針を考えると、この整理には一貫性がある。トップチームには即戦力を並べ、出場時間が確保できない若手は外で実戦を積ませる。ただし列が長くなりすぎれば、シーズン中の故障者続出時に手駒がなくなるという逆リスクも生まれる。ペッシーナの一件が示すように、11月まで戻らない離脱は、どのクラブにも起こりうるのだから。
主将を失ったクラブが、1週間後に対戦する相手に電話をかける。夏の市場の最終盤とは、そういう季節だ。マッソリンがメアッツァのピッチにどちらのユニフォームで立つのかは、まだ誰にも分からない。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年8月16日
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