
インテル・ミラノの合宿で、ひとりの若手の名前が急に飛び交い始めた。マッソリン(Massolin)。バレッラが才能を認め、ディウフもその名を口にし、そしてモンツァが獲得に向けてインテルに接触したと報じられた逸材である。だがFCInterNewsのシモーネ・トニャが伝えた結論は明快だった。他クラブとの契約交渉は存在せず、彼はファーストチームのツアーに帯同する。ネラッズーリが今、内側から育てようとしている才能の物語。
発端はスポルトイタリアの報道だった。開幕をインテルと同じ8月22日に控えるモンツァがマッソリンの獲得に関心を示し、インテルと接触したという内容である。若手に出場機会を与えたいセリエB降格圏から復帰を狙うクラブ側の思惑と、プリマヴェーラ年代の出口戦略というインテル側の事情を考えれば、自然な組み合わせに見えた。
しかし21日夜、FCInterNews(FCInterNews)のシモーネ・トニャ(Simone Togna)が独自報道でこの流れを打ち消した。マッソリン側と他クラブの間に契約に関する接触はなく、彼はキブ監督率いるファーストチームのツアーに帯同する予定だという。この日はバレッラがガゼッタのインタビューでスチッチ、ピオ・エスポージト、マッソリンら若手を称賛し、ディウフも報道陣の質問に彼の名前で答えるなど、チーム内での評価の高さが外に漏れ出た一日でもあった。
原文: "Massolin, nessun contatto con altri club. Partirà per la tournée"
訳: 「マッソリンに他クラブとの接触はない。彼はツアーへ出発する」(FCInterNews・トニャの独自報道の見出しより)
インテルはこの夏、アレクシウをAEKアテネへ、コッキをパドヴァへと、若手の出口を次々に設計してきた。その文脈で見ると、マッソリンを手放さずツアーに帯同させる判断は明確なメッセージ性を持つ。レンタルや売却で経験を積ませる若手と、キブの目の届く場所で育てる若手を、クラブが選別し始めたということだろう。モンツァの誘いを断ってでも手元に置く以上、プレシーズンの公式戦や親善試合で出番が与えられる可能性は高いと考えられる。
クリスティアン・キブはプリマヴェーラ監督出身であり、下部組織の才能を知り尽くした指揮官である。昨季スクデットを獲得した今も、合宿では複数の若手が首脳陣に強い印象を与えていると報じられており、マッソリンへの視線もその一環と推察される。バレッラという中盤の主が公の場で名前を挙げたことも見逃せない。ロッカールームの信頼は、監督の起用判断を後押しする最も確かな担保である。ピオ・エスポージトが昨季たどった「帯同から定着へ」の道を、マッソリンがなぞる可能性は十分にあるのではないか。
移籍市場の喧騒の中で、売らないというニュースは地味に映る。だが育成クラブへと舵を切るインテルにとって、これは立派な補強である。次にマッソリンの名前が新聞に載るとき、それが移籍欄ではなくスタメン欄であることを期待したい。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年7月22日
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