
フェイエノールト(Feyenoord)は国内で11試合無敗、首位を走っている。その同じチームが、チャンピオンズリーグでは3試合で8失点。インテル・ミラノ(Inter)が11月3日に乗り込むロッテルダムには、強さと脆さが同居する相手が待っている。攻め筋と弱点を、インテル公式サイトの分析から読み解くと見えてくるものがある。
inter.itの分析によれば、エールディビジでは11節で7勝4分け、無敗の勝ち点25。33得点12失点で得失点差は+21。1試合平均のxGが2.66、被xGが0.96と、チャンスの質で相手を上回り続けている。ポゼッションは53.2%、パス成功率は86.8%だ。
ところがCLでは様相が変わる。3試合で1勝2敗、4得点8失点。ポゼッションは平均45.34%に落ち、バルセロナ戦は約28%にとどまった。レアル・ベティス戦は約53%を握りながら、決定機を得点にできなかった。ボールを持てば怖いが、持たされると脆い。数字はそう語っている。
指揮を執るのは、2026年6月に復帰したジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト(Giovanni van Bronckhorst)。2015年から2019年にかけても率い、2016/17シーズンにリーグ優勝を果たした人物だ。基本は4-3-3で、4-2-3-1も併用する。サイドを使い、前線の素早い攻守の切り替えで押し込む。平均年齢は約24.6歳と若い。
ただしCalciomercato.comが11月1日付で出した予想は4-2-3-1で、GKエルンスト、最終ラインはリード、渡辺剛(Tsuyoshi Watanabe)、セント・ジュスト、スマル、中盤の底にモデルとタルガリン、前線はアニス・ハジ・ムーサ(Anis Hadj Moussa)、スタイン、ボルジェス、1トップにフェリという顔ぶれだった。ここ数試合の流動性を考えると、試合中に形が変わる可能性もある。
inter.itが挙げる主な選手は、右サイドのハジ・ムーサ、主将で中盤の要のルチアーノ・ヴァレンテ、トップ下のセム・スタイン。ハジ・ムーサはコモ戦で得点し、スタインはバルセロナ戦でゴールを挙げた。CBの渡辺剛、CFの上田綺世(Ayase Ueda)と、日本代表の2人も名簿に入っている。もっとも、Calciomercato.comの予想先発では上田が外れており、先発かどうかは確定していない。
分析が弱点として挙げるのは、攻め上がった後の空間だ。両サイドバックの裏と、DFとMFの間にスペースが生まれ、前線のプレスを外されると素早く戻れずにカウンターを受ける。CLの1試合平均2.67失点は、その構造を映している可能性がある。
キブ監督の側から見れば、ダービーで露呈した「入りの悪さ」を、ここで取り戻せるかが焦点だ。縦に速い攻撃を持つチームが相手なら、奪った瞬間に背後を突く形が有効に働くと考えられる。ただ、守備の裏返しとして、インテルが前がかりになったときに受ける速攻も同じ種類のものになる。
チャンスの質では国内無敗の相手に分があり、失点では欧州で苦しむ相手にインテルが分がある。どちらを信じて戦うか。ロッテルダムの夜は、キブ監督の読みの精度を問う試合になる。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年11月2日
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